温泉旅行で混浴を迫られて…
2月のある週末、瑶季の熱烈提案で、5人は山奥の老舗旅館に一泊二日の温泉旅行に出かけた。
予算をみんなで出し合った結果、「せっかくだから贅沢しちゃおう!」と、なぜか客室に露天風呂付きの特別室を予約してしまった。
到着したのは夕方。
旅館の玄関をくぐると、雪がちらつく山の空気が冷たく、部屋に入った瞬間、窓の外に広がる雪景色と客室の奥に佇む露天風呂が目に入った。
瑶季「うわぁ……! 露天風呂、めっちゃ綺麗!しかも、客室専用だって!!
これ、混浴……できるよね?」
理央「ふふ……瑶季ちゃん、早速混浴宣言?でも、確かに……誰も見てないし、いいかも♡」
すみれ「え、えええ!? 混浴……!?すみれ、悠真くんと……お風呂、一緒に……!?
えへへ……ドキドキしちゃう……♡」
海月「ふふ……いいわね。雪見露天風呂で、みんなで温まるなんて……悠真くん、逃げられないわよ?」
悠真「……待って待って待って!!混浴って……マジで!?
俺、一人でお風呂入るって言ったじゃん!!」
でも、四人の目が一斉に輝いている。
拒否権など、最初から存在しない。
夕食は部屋食で、鍋を囲みながら日本酒を少し。
酒の勢いも手伝って、みんなの頰が赤らみ、雰囲気がどんどん甘くなる。
瑶季「よし! ご飯が終わったら、すぐ露天風呂!!雪見ながら、みんなで入ろう!!」
理央「ふふ……悠真くん、今日は私たちに全部預けてね♡タオル一枚で……いいよね?」
すみれ「すみれ、タオル巻いて入るけど……悠真くんのこと、ぎゅってしたい……♡」
海月「私は……タオルなしでもいいわ。悠真くんが恥ずかしがる顔、見たいもの」
悠真「……俺、もう限界……」
夜9時過ぎ。
部屋の明かりを落とし、露天風呂の灯りだけが雪を照らす。
四人が先に湯船に浸かり、悠真を待つ。
瑶季「悠真くーん! 早く来てー!!冷えちゃうよー!!」
理央「ふふ……ここ、悠真くんの特等席よ♡」
すみれ「えへへ……すみれの隣、空いてるよ……♡」
海月「ゆっくり入って。私たちが、悠真くんを温めてあげるから」
悠真は観念して、タオルを腰に巻いて入る。
湯気が立ち込める中、四人が一斉に悠真を囲む。
瑶季が左側から腕を絡め、理央が右側から肩を抱き、すみれが正面から胸に顔を寄せ、海月が後ろから悠真の背中に体を密着させて、髪を優しく梳く。
瑶季「……あったかい……悠真くんの体温、感じる……」
理央「ふふ……ここ、熱いね。悠真くん、ドキドキしてる?♡」
すみれ「えへへ……すみれも……熱くなっちゃった……悠真くんのこと、ぎゅって……♡」
海月「雪が降ってるわね……こんな綺麗な夜に、みんなでこうしてるなんて……夢みたい」
湯船の中で、四人の体温が悠真を包み込む。
誰も離さない。
誰も、言葉を急がない。
ただ、静かに、熱く、息苦しいほどに甘い時間が流れる。
悠真「……俺……こんな幸せで、いいのかな」
四人が同時に、悠真の耳元で囁く。
瑶季「いいよ。 ずっと、こうしてて」
理央「私たちがいるから……大丈夫♡」
すみれ「すみれも……ずっと、そばにいるよ……♡」
海月「ふふ……これからも、こんな夜を……作っていきましょうね」
雪が静かに降り積もり、露天風呂の湯気が立ち上る中、五人は肩を寄せ合い互いの体温を分け合った。
この冬の温泉旅行は、五角関係の「今」を、より深く、より熱く、雪のように純白に刻んだ。
誰も、誰もを離さない。
この関係はまだまだ、温かく続いていく。




