海月との時間が、みんなにバレて……!?
創作ゆえのご都合主義~ ツッコミなんて野暮なもん無し
夕方の研究室。
悠真は発表用資料のプリントをまとめながら、昨夜の記憶を必死に封じ込めようとしていた。
海月の膝の上、唇の感触、海月の体温、耳元で囁かれた甘い言葉……
全部、夢みたいに鮮やかで、だからこそ危険だった。
でも、そんな悠真の努力はあっさり崩壊した。
研究室のドアが勢いよく開き、瑶季、理央、すみれの三人が雪崩れ込んできた。
瑶季(スマホを掲げて)
「悠真くん! これ、どういうこと!?」
画面には、昨夜の研究室の監視カメラ映像のスクショ。
(研究室のセキュリティカメラは、卒論期間中だけ24時間稼働していて、教授が共有フォルダにデータを置いていたらしい。そして、なぜか瑶季がそのフォルダにアクセス権を持っていた……)
映像には、はっきり映っていた。
海月の膝に座る悠真。
髪を撫でられ、首筋に唇を寄せられ、
深くキスを交わす瞬間。
そして、ソファで抱き合う二人のシルエット。
理央(静かに、でも目が燃えてる)
「……悠真くん。私たちに『研究室で遅くなる』って言ってたよね?これ、研究……?」
すみれ(涙目で、でも声は震えてる)
「悠真くん……海月さんとこんなに……すみれのこと、忘れちゃったの……?」
悠真はパニックで立ち上がり、
「待って! 違う! これは……息抜きで……!海月さんが……!」
そこへ、海月がコーヒー片手に悠やかに入ってきた。
海月「あら……みんな、来たのね。賑やかでいいわね」
悠真(必死に海月に視線を送る)
「先輩……! 助けてください……!説明して……!」
海月は悠真の肩に手を置き、穏やかな笑みを浮かべながら三人に視線を向けた。
海月「説明?別に……隠すことじゃないわよ。昨夜は、悠真くんがとても疲れてたから……私が、たっぷり癒してあげただけ」
その言葉に、三人が息を飲む。
海月(悠真の髪を優しく撫でながら続ける)
「膝枕して、髪を梳いて、唇を重ねて……体温を分け合って……本当に心地よかったわよね、悠真くん?」
悠真「海月さん!?」
海月は悠真の耳元に顔を寄せて、三人に聞こえる声で囁く。
「否定しないで。だって、本当に……気持ちよかったんでしょう?」
その瞬間、瑶季の目がカッと見開いた。
瑶季「……海月さん、ずるい。そんな……悠真くんを、完全に自分のものにしたみたいな顔で……」
理央(唇を噛んで)
「私たちには、まだ……あそこまで、踏み込んでないのに……先輩だけ、こんなに濃く……」
すみれ(頰を赤くして、でも決意の顔で)
「すみれも……負けない……悠真くんに、もっと……もっと、甘えようっと……♡」
海月は三人を見て、優しく微笑む。
でも、その奥に、静かな勝利の色が浮かんでいた。
海月「ふふ……これで、みんなも本気になれるわね。悠真くんは、誰のものにもなってない。
でも、誰のものにも……なれるのよ」
その日から、三人の行動は明らかに変わった。
瑶季は、毎日のように悠真を壁ドンして、
「海月先輩に負けないくらい、全部感じさせてあげるから!」とキスを迫るようになった。
理央は、甘い献身をさらにエスカレートさせ、悠真の家に押しかけては、
「今日は私だけが、悠真くんの全部を受け止める番♡」と、
服の上からでも肌を重ねるように密着してくる。
すみれは、天然の甘えを武器に、
「悠真くん……すみれにも、膝枕してほしい……
海月先輩みたいに、深いキス……して?♡」と涙目で迫るようになり、その無防備さが逆に強烈な攻撃力を持つようになった。
悠真は、毎日四方から襲われながら、
「俺、もう……本当に限界……」と呟く日々。
でも、どこかで——
このカオスが、もっと熱く、もっと深く、続いていくのを、どこかで望んでいる自分に気づいていた。
海月の「ボロ出し」は、五角関係に、新たな火を投げ込んだ。
誰も引かず、誰も諦めず、むしろ、みんなが一歩……いや、二歩、三歩と、悠真に踏み込んでくるようになった。
この関係は、もう後戻りできない。
甘く、熱く、息苦しいほどに——絡みつき、溶け合い、永遠に続きそうな気配だけを残して。




