第4話
(※夢の中?)
「ふう、やっと終わった」
僕の名前は天道赤兎。ゲーム会社で働いている会社員で、ゲームのシナリオ・ストーリー構成を担当している。今、作り終えたのは『AI・ザ・クライシス』というSF系のロールプレイングゲームだ。人工知能を持った戦艦が人類滅亡を目論み、その野望を阻止するべく人類が宇宙を舞台に戦う内容だ。
「暴走する人工知能と人類の戦いを描いたゲームだけど、売れるかな?」
僕の会社はいろんなジャンルのゲームを作っている。その中で僕個人が気に入っているゲームは、パソコンからでも参戦できる剣と魔法の世界が主軸のオンラインゲーム『アナザー・ファンタジー・オンライン』だ。魔族が滅び、勇者達の子孫が興した国々が舞台となる世界観が斬新で魅力なんだ。
「この前のやつはあんまり人気が無かったけど、これなら好評だろうな」
3か月前に発売されたゲームは不評だった。恋愛シミュレーションゲームの『乙女はトキメキクライシス!』の2作目なのだが、1作目よりも売れ行きは芳しくなかった。1作目と同じように女性版主人公と男性版主人公を選べるシステムになっていて、要するにギャルゲーと乙女ゲーの両方をプレイできるのだ。……今思えば、1作目よりも控えたのが悪かったのかもしれない。1作目が盛り込みすぎた気がするから控えたのは失敗だったかな。
「次のゲームも考えなくちゃ。『メカVSメカ』か『サイクロンウォーズ』の次回作なんかどうかな?」
両方とも半年前に発売されたゲームだ。SFロボットバトルゲームとアクションシューティング。どっちも結構売れたものだ。
『メカVSメカ』はいろんなジャンルのロボットを戦わせる対戦格闘ゲーム。『サイクロンウォーズ』はテロリストとの戦いをモデルにしたシューティングゲーム。我ながら面白かったもんだ。
「さてと、買えるとしましょうか。……うわ! もうこんな時間かよ」
他の社員はすでに帰っている――のはいつものことだ。そもそも、僕は二日間ぶっ通しで働いている。何しろ日本支部は人手が足りなさ過ぎているのだ。
「はあ、もっと人増やせないかな~」
今の時代は若い人が少ないし、有能の人はもっと少ない。そして僕は有能な部類に入る。……もっと有能な人がいれば、僕の負担は減るんだけどな。
「……もう疲れたよ。ゲーム作りは楽しいけどさ、休みをくださいよ」
本当にこの二日間は疲れた。今日はもう帰るけど、明後日も出勤だと思うと気が重いな。休みを一日挟むけど、連休にしてほしかったな。
「はぁ、もう疲れたよ」
仕事が嫌になってきた。どっかでのんびりして過ごしたいな。異世界で言うスローライフってやつか。憧れるよな。
「来世があるんならゆっくりしたいな」
そう思いながら階段を下る。今時、エレベーターがないのはどうなんだろうと思う……あ、あれ?
「う、う~ん……」
や、ヤバい。こんな時に、猛烈な眠気が……。ここで眠ったら、階段から転げ落ちて、大怪我、し……て……




