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第三章 コミュ障陰キャぼっちでもライブはできますか? 第五十九・伍節

物語を繋げよう

これはまだ始まりですらない

彼女たちが歩み描き紡ぐ物語…

分かれ道の先で待つものとはなにか

そもそもわかれ道が存在するのか

けれどたしかに時間は進んでいて


彼女の◆に向かって時計の針は進み続ける


59.5


いつもと変わらない朝、寝起きの曖昧な意識のなかで朝食を食べる

テレビがついている

「二千十年、一月十七日に東京都□□市で発生した大規模な爆発事故について東京地裁は遺族と被害者に対し総額で百六十四億円の支払いを東京都に命じました なお、この件について都は不服であるとし最高裁で争うつもりとのことです」

アナウンサーが話し終ると次の話題に移った

「もう、七年も経つのね」

「そうだね…」

ぼそりと呟いた母に相槌を打つ


一月十七日、それは私の誕生日だ

けれど世間的にはあの事件、戦後最悪の人災ヒューマンエラーが起きた日だ


「あの時、若菜が熱をだしてなかったら…」

「うん…」


このニュースがテレビで流れるたびに母はそう言った

あの日、私たちは東京に住む親戚の家に行く予定だった

けれど弟の若菜が熱をだしたことで予定は中止になってしまった

結果として私たちはあの事件に巻き込まれることなく


生き延びることができた


「祈ちゃんたちが亡くなってもうそんなたつんか…」

朝食を食べ終えた曾祖母が呟く

その言葉を聞くたびに心の奥がかすかに疼いた


ケーキの上の蝋燭が増える度に思い出す、あの日のことを


私の誕生日は多くの人が命を奪われた惨劇の日付であり


睦月祈の命日だってことを


【偽装判明】


【偽題】こんな(コミュ障陰キャぼっちな)私にだってバンドはできる! と思っていたら百合展開になってた!? (どうしてこうなった!?)


【真第】ChoRd □□□□□□□□□・■■■■■■

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