他領訪問~東方領~ 不安的中
5月24日 13時8分 宮城県亘理町 エルニア王国東方領 軍産都市ローディウ
東方領主官邸1F 領主の間 来賓待機室
「…いや、遅くない!?」
「流石に、1時間以上待たされるとはね…」
珍しく、ジルが苛立ちを隠さずに久慈屋に言い放つ。久慈屋も同感だ。
領主官邸内部は、全力で強く勇ましく賢い自分を作ろうとする領主ジョンの雰囲気からすると、いささか地味に見える。系統としては、質実剛健の北方領と近い。
確かに、要塞や軍産拠点である兵器廠のような扱いの東方領では、豊かさを見せつけるような装飾はいらない。しかし、あの領主がそれをよしとするのだろうか?
大方、”他に使いすぎて”、まだできていないだけのような気がする。
ぶつくさと待ちぼうけに対する愚痴を続ける久慈屋とジルの間に、圃場も加わる。彼はこの”待ちぼうけの理由”が気になるようだ。
「副官と話すというのは、なんのことでしょうね?」
「まあ、普通に考えれば、現在の東方領の状況確認とか?」
「…それ、王都にいる頃できましたよね?」
「…うん。研究所はもちろん、政府も王政に情報渡してるもんね?」
「はい。抜かり無く。」
長期に渡り自分の領地を離れていた領主が、帰還後最初に行うことといえば、統治状況の確認だ。領民の生活、経済活動、軍備の充足…しかし、久慈屋も圃場も疑問しか抱かない。内部の状況はともかく、外部から見える状況とその推測は”全て”王宮に報告済みだ。なんでも、王宮内に無理やり自分の執務室を作っていたらしいジョンのことだから、その内容が耳に入っていないというのは考えにくい。仕事をシていればの話だが。
現在の状態が混沌としていることを考慮しても…いや、むしろだからこそ、概略的な報告で簡単な命令を下し、詳細は後ほど詰めるという対応にしないと追いつかない。そもそも、王政令発布は30分とかからない。
だからこそ、この待ちぼうけには”不安しか抱かない”のだ。
一方、ジルは久慈屋と圃場の考え顔に、全く気を使わずに本質に踏み込んだ意見を言ってくれた。
「ここまで来ると、”行動計画”でも立ててるんじゃなーい?」
「…なんの?」
「言わなくてもわかるでしょー?」
「流石にそこまで無能だとは思いたくないんだが…だってただの自殺行為だぞ?」
ジルの発言に、全員が黙って彼女を見据える。”あえて言わなかったのに”という思いが各々の表情に見て取れた。
もし、ジルの言う通りであれば、彼らは準備も何も無いし出来ない状態で、それを起こそうとしている。
久慈屋は、”あいつの立場”に立って考えてみた。それをやろうとした時に一番可能性のある方法…どういう方法だ?”対象”もわからない。王国が対象として、間には”日本国領土”があるのに。まさか行軍を許すと思っているのだろうか?
…いや、人質?…まさかそんな事ないだろう…でも、要求するなら…
考えてみると、意外と方法が思いつかないわけではない。決して実行しようと思わないだけで。
しかし、その最後に残った久慈屋だからこその結論を、リリーが”あの言葉”で打ち崩してくれた。
「”愚者は愚行を最善と考える”」
「…リリー?」
「まあ私達も、彼の性格から可能性は高くないと踏んでいたんだけど…」
「この状況からすると、”覚悟したほうが良い”わね。」
「…」
リリーは言う。彼はプライドが高いだけで勇気も度胸も持ち合わせていない。だからこそ、大それた行動まで行くのかまでは懐疑的だった。しかし、”ピース”は揃い始めてしまっている。であれば、準備するしか無い。
リリーの言葉に最初に行動を始めたのはアミナだ。音もなく扉まで近づき、気配を伺う。外には官邸守備兵が2名いたはずだが、もう始めるのか?久慈屋は少し緊張したがそうではない。彼女は扉の材質を確かめ、外に話し声が漏れるのかを確かめていた。
問題はなかったようだ。アミナはリリーにさらなる確認をするように言う。
「リリー、察知お願い。」
「もうやってる。間者の気配なし。話を聞かれる心配はないわ…ま、だから話してるんだけど。」
「さすがー。仕事が早い。」
リリーもすでに行動済みだった。彼女お得意の援助魔法により、周囲の気配を鋭敏に感じ取っていた。壁の中に窓の外、そして天井裏に床下…あらゆるところを魔力で探り尽くし、”汚い耳”や”澱んだ目”が無いことを確認した。
そして、リリーはある人物に連絡を取るように促した。
「さて、ホバ君、イズミ?”上”に報告を、お願い?」
「…ほんとに…?」
「ほんとに。」
圃場は悲壮感漂う表情を浮かべていた。和泉は黙っているがその表情は固い。一難去ってまた一難、成長した彼らには、その伸びしろを越える課題が次々と降りかかる。流石に可哀想になってきた。
ただ、彼らも状況を理解していないわけではない。不測の事態に備える必要性が高くなっている今の状況では、狼狽えている暇はない。
圃場は全てを受け入れ、深い溜め息と共に自身がやるべき行動を始めた。
ちなみに、和泉はすでに連絡を開始している。
「はぁ…わかりました…監視拠点へ報告して、東北方面隊に準備してもらいます…あと、対策本部と省にも連絡します…」
「あ、対策本部は私がやる。圃場は防衛省と自衛隊に集中してくれ。」
「…はい…」
「お願いねー?あいつが来ると、全てが始まっちゃうから。」
リリーは連絡のために部屋の隅へと移動する圃場たちに、ねぎらいとして笑顔を向ける。しかし、発言内容は完全に急かしている。酷なやつだ。
久慈屋はそんなリリーに問いかける。今後の方針を、ぜひとも知りたい。
「で、もしそうなった場合、どうするんだ?」
「んとね…”逃げましょう”。」
「それは名案だ。思いつかなかったよ。」
「…うわぁ、すっごい腹立つ。」
「いいから。説明してくれ。」
リリーのあまりに単純明快で真っ当な提案には、久慈屋も盛大な皮肉を込めた称賛を送らずに居られなかった。流石のリリーも真っ向からの嫌味には不快感を覚えたようだ。しかし、久慈屋も負けてはいない。冗談を言い合ってる場合ではないのだ。
13時19分 東方領主官邸2F 領主執務室
「決して賛成できません!!」
「うるさい!お前は我がローディア家でも一番勇猛な戦士ではなかったのか!?」
ダンとジョンは喧々囂々な舌戦を繰り広げていた。わけも分からず執務室へ招集されたかと思うと、ジョンは無駄に勇ましく自信に溢れた表情で”とんでもない内容”を話し始めたのだ。
賛同と協力を求められたダンは、即答で拒否する。そして、もちろんジョンはそれに怒り心頭だ。
「…ダン、本当にどうした。以前のお前なら、いの一番に行動しただろう?」
「そのとおり。我が東方領の栄光は王国の威光の一端であり、それはローディア家によってのみ紡がれる。違うか?」
「…トイド、レゾル…あなた達は彼らの使役する装備を間近で見ていないからだ。あれに真っ向から挑むものはただの無謀だ。自死と一緒ですよ。」
「腰抜けが!!」
ダンは思い起こす。王都での支援活動に軍人として動いていたときに見た、日本の”装備”。遠隔地の友軍と会話可能な小さい箱、得体の知れない黒い杖、そして巨大な箱物を悠々と持ち上げる飛空する鉄籠の”群れ”…
当初は日本に対して強烈な嫌悪感と敵愾心を持っていたが、それらを見るごとにその感情がどれほど危険なものかを、生命の本能として実感してしまった。
あのときは我らを助けるために使われたそれが、もし”攻撃するために”使われたら…
が、この場は彼にとって多勢に無勢だった。ジョンに、彼と良く似た性格の長男トイドと三男レゾル。ダン以外は、その驚異を知らないし、知ろうともしない。
ダンにはこのような場で、どうやって自身の意見を貫くのか、方策を知らなかった。
黙りこくるダンに対し、ジョンは蔑むような睨みをきかせる。そして、ひときわ大きい声で”命令”した。
「ふむ。では私が決めるぞ?”この計画”は実行する。トイドは領軍を指揮しろ。レゾルは領民にも奮戦するように通達を出せ。」
「り、領民に!?それは!?」
「…で、ダン。貴様は…”あいつら”をやれ。あ、捕縛は領軍がやる。」
「…!」
ダンは領民にも戦いを強いる決定に流石に声を荒げる。訓練を受けた軍人でさえ適う可能性が皆無なのに、戦い方を知らない民衆なんて、武器を持った動く案山子に過ぎない。全力で対応された場合、東方領都は地獄へと落ちてしまう。
しかし、ダンは未だに弁舌の運び方に考えあぐね、その口を開けなかった。彼はこの時、政治の修練をシてこなかったことに強い後悔を覚えた。領主は兄が継ぐ、だからこそ軍人として経歴を紡ぐために、必要ないと考えていたその技能が、このような状況で必要になるとは思わなかった。
拳を握りしめ、ただ歯を食いしばるしかしないダンのことを気にかけるものはこの部屋に居ない。ジョンは手をたたき、会議終了を宣言した。
「よし。話は終わりだ。全ては栄光ある王国と東方領の未来のためだ。この伝統を守らねばならん。」
「父上のおっしゃるとおりです。」
「では、私は領軍の本営へ参ります。」
「うん、任せたぞ。」
「私も通達の準備がありますので。」
「…」
トイドが最初に退出し、続いてレゾル。ジョンは二人に期待を込めた表情を送り、その後姿を見据えた。しかし、扉が閉まるとその表情は侮蔑を含んだものに変わり、下を向いて黙り続けるダンへと向けられた。そして、吐き捨てるように彼に告げる。
「…どうした?お前も行け。」
「…わかりました。」
ジョンの言葉に、彼の表情を見ないように答えたダンは足早に部屋を出る。
そして、廊下を2,3歩進んだところで立ち止まり、最悪の方向へ動き出した現実に襲われて顔を歪ませた。
(あいつらは多分察知している。これだけ待たせているのだから不穏な雰囲気を感じないわけがない!…もう連絡もされているはずだ…)
軍人としての感。全ては筒抜けであるというその考えは、全くもって正しい。かつでのダンであれば、現実を見ず、眼の前の障害全てをはねのけるためにがむしゃらに、そして闇雲に動いただろう。しかし、今の彼には、かつて強く出ることのなかった、冷静沈着な思考という理性が芽生えてしまった。だからこそ正しい判断に至ったのだが、長らく感じることのなかったその感覚との付き合い方が未だに分からない。
「私は…どうしたらいいのだ…」
溢れ出すように出た言葉。そんなダンの後ろから、昼の陽光が、彼を蔑むように注がれていた。
14時19分 東方領主官邸1F 領主の間
「我は王立研究院長、リリー・ウェスト。此度は、王政令発布を行いたく、東方領主ジョン・ローディア伯爵の元に、国王の名代として参上した。」
「…」
やっと始まった王政令発布。堂々とした態度で口上を述べるリリー。その傍らにはアミナが黙して立つ。
部屋の入口寄りには、久慈屋たちが背筋を伸ばしてその様子を見守っていた。
王政令発布の儀を見るのは初めてだった。もちろん、最初は今までどおり、発布が完了するまで前室で待機しようとしていた。しかし、領軍の守備兵に、儀を室内で見守るように言われた。初めての状況に戸惑いながらも、従うほかなかった。警戒心は最高潮であることは言うまでもない。
「ここに、”日本国との協調を命じ、敵対的行動を禁じる”王政令を、東方領に発布することを宣言する。領主ローディア伯爵は、この政令発布親書に署名を行うように。」
この領主の間は、一言で言ってしまえば”悪趣味”だ。
置かれている調度品や美術品、そして壁や柱の装飾は、個々にはその技術やセンスを感じさせる代物ばかり。しかし、そのただ押し込むように置かれた配置が全てを台無しにしていた。
どうやらこの部屋は、玉座を模したと思われる趣味の悪い造形の椅子にふんぞり返る、これまだサイズの合っていない派手なマントローブに”着られる”領主ジョンの趣味と感覚を具現化したものであると考えたほうが良さそうだ。
気づけば、リリーの台詞は終わっていた。あとは親書への署名、そしてその確認で全て終わりだ。しかし、そこで儀式の進行が止まってしまったのだ。署名を行うはずのジョンが、椅子から微動だにしないためだった。彼は険しい表情でリリーを睨みつけている。
「…なぁ、なんで動かない?」
「私にわかるわけないでしょ?」
「…まさか本当に…?」
久慈屋はジルと小声で話すが、もちろん彼らに状況が理解できる訳がない。
圃場は事態の推移が悪い方向へと動き続けていることに戸惑いを隠せなかった。
沈黙が続く。そもそも、何かを企んでいるなら早く始めればいいものを、なぜ王政令発布の儀式を始めなければならないのか?
考えられるのは2つ。企みを考えていないか、計画が杜撰なのかだ。
業を煮やしたリリーが、ジョンに聞こえる程度の声で署名を促した。
「…ローディア伯爵。署名を。」
「…わる。」
「…なんだ?」
小さく返答するジョン。しかし、よく聞き取れない。リリーはすぐに聞き返した。
次の瞬間、ジョンが目を大きく見開き、深く息を吸い込んで言い放った。
「断る!!!!」
ジョンの発言が、その場にいる人間の鼓膜を介して理解を促す。彼は今、王政から発布された政令に”拒絶”を示した。これが何を意味するのか?王国は、国王が直轄する中央の国王直轄地、そして東西南北の四方領。これらが”鉄血の盟約”により王国として成立する。各四方領の自治性を尊重しつつも、5つの領地は王国という名の運命共同体を構築し、”政令”はその行動指針を示す。つまり、王国が王国たる行動の基盤には政令遵守という原則が絶対なのだ。それを拒否するということは、王国との決別を宣言したに等しい。
それを踏まえれば、下手な俗物であれば視線だけで息の根を止められそうな分どの視線を浮かべるリリーと、血に飢えた獣という表現がぴったりのアミナの表情は完全に理解できると言える。
久慈屋は目を閉じて、時が来たことを理解し、ジルは状況を楽しもうとするニヤけ顔を浮かべ、圃場と和泉の緊張はピークに達した。
「私は常々思っておった。”この道は正しいのか”と!」
ジョンは開演だとも言いたげに椅子から立ち上がり、手を広げて全員に問いかけるように話し始めた。
「伝統と格式、威厳と権力、それらが絡み合ったときに、絶対的な権威というものが生まれる!」
自己陶酔。それ以外に言いようがない。小柄で勇壮さとは程遠い姿見に、丈が全くあっていないマント上のローブを引きずり歩き回る。表情は無駄に自身に溢れていて自慢げだ。この要素のミスマッチがおりなす”滑稽さ”は全員が理解していた。
その醜悪な演劇を繰り広げる一人劇団状態の彼を除いて。
「しかし、先日の国王の行動はあまりにも惨めだ!!市井で平民と食をともにするなど、国王においてはあってはならない!!」
”慚愧に堪えない!”とでも言いたげに、眉をハの字にして肩を震わせる。三文役者としては食っていけそうだと、久慈屋は彼を見ながら、無表情で思っていた。
ざっくり言えば、この内容は、以前の王都支援活動における国王の行動を元にしたただの批判だ。
「国王というのは、絶対的な権威の具現化だ!!それは、現国王も正確に認識している価値観だと私は確信している!」
両腕を握りしめて顔の位置に掲げてなおも弁舌を振るうジョン。さっき批判していたのに、今度は国王は自分と同じ考えであると称賛し始めた。支離滅裂な演説に、リリーとアミナの表情はは憤怒から呆れ顔へとランクチェンジを完了していた。
「そんな国王が、あのような行動をするのは、”貴様ら”に脅されているからだ!!」
一方、ジョンの演説は新たなフェーズに達したようだ。憤怒に満ちた表情を作りながら、久慈屋たちを急に指さして怒鳴りつけた。もちろんただの言いがかりだ。全員素っ頓狂な表情を浮かべるしか出来ない。
久慈屋は圃場たちを見る。官僚二人は無表情となった。あれは多分、自分たちが不眠不休で作り上げた国会答弁用の資料を曲解する政治屋を見る目と同じだ。久慈屋は彼らの苦労を思い切ない気持ちになる。こんな状況でかつての日常を思い起こさなくていいだろうに…
「王都では、それを憂いている者がそれは多かった!私はその言葉を聞き、天より大命を授かったのだ!」
ここで久慈屋たちは初めて演説に気になるポイントが出てきたために、表情が変わる。
どうやら、彼は王都内に巣食う勢力に何か吹き込まれたらしい。”あの騒動未遂”以降、ちょっした”釘”を差しただけで放置していたのが不味かったようだ。
「私は、栄光あるローディア家の名において、憂患を排除することを決心した!」
このつまらない演説も佳境に入ったようだ。ジョンは自身の胸の前に右腕を握りしめて置いて表情を作る。滑稽すぎて腹立たしさが嘲笑へと昇華されてしまいそうだ。
もうすぐ”行動”が開始されることを察知したのか、アミナが久慈屋たちの元へと後ろ歩きで近づく。久慈屋は、”感想”を彼女と話した。
「…ようアミナ。見ての通りだな。」
「ええ。やっぱ救いようのない愚図よ、あいつ。」
「…ところで、あれは結局王国を守りたいのか?それともローディア家の名を轟かせたいのか?何が言いたいのかわからん。」
「分かる人なんて居ないでしょ。脇にいるバカ息子を除いてね。」
アミナが顎で指し示す方向には、長身でキツネ顔というのがぴったりな男がいた。あれはどうやらジョンの子息らしい…ダンと比べると、雰囲気が父親にそっくりだ。彼は感動を抑えられないという表情で父親の勇姿を見守っていた。ただただ気持ち悪い。
ジョンが握りこぶしを掲げる。深く息を吸い込み、吠えるような表情で最後の口上を述べる。駄犬の咆哮とでも表現しておこう。
「ローディア家が、エルニア王国に、絶対的な権威を復活させる。そのために!!」
姿勢を変えて仁王立ちになり、腕を掲げ、そして天を向いて唾液を撒き散らしながら叫んだ。
「東方領は独立を宣言し、国王領と蛮族日本へ、その鉄槌を下すものである!!!!」
久慈屋は呆気にとられた。やるのはせいぜい王国からの独立くらいだと思っていた。具体的な行動はなし崩しで、対応する暇を与えないように速攻を決めて、優位な立場を取るという戦略だろうと全員が踏んでいたのだ。
独立、国王への反旗、日本への攻撃宣言。すべてやるとは想定外だった。
これにはリリーもアミナも呆れを伴う驚きの表情を浮かべるしかなかった。
「今を持って、我らと貴様らは敵同士。さあ、おとなしくするがよい!!」
ジョンは口元に汚い笑みを浮かべながら久慈屋たちを見る。
この男、自分がとんでもない悪手を踏んだことを理解していないようだ。




