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48話 翼を下さい

読んで頂き、ありがとうございます。

本日3話目です。


パタパタ。バサッー!パタパタパタパタ


いつもの空き地と遊具の上空を空飛ぶ女性が(かけ)ていく。


空飛ぶ女性、下から見るか、下から見るか?


下から見るの一択で。

なんて冗談はさておき。

羽有りゴーレムの飛行試験を敢行(かんこう)しております。

そして当然、


じぃー


ビビ様の冷たい視線も頂戴しております。

Mな方にはご褒美でも、ノーマルには普通に居心地悪くなるだけなのです。


じぃー

「………」

おいでおいで、とジェスチャーされました。


「アハハ、おはよう、ビビ。

どうしたのかな?」


「アレ、私も。」

空飛ぶ女性、の翼を指差すビビ。

ですよねー。分かってましたよ、ビビ様。


「翼、は出来なかったけど、もちろんビビの分も用意してあるよ!」


「………ポッ」


頬を染めるビビ。

うーん、何か恥ずかしい要素があっただろうか?

女の子は難しい。


ちなみに、翼はあえて作らなかった。

ビビは成長していくだろうから、今のサイズで作っても結局はサイズアップが必要になる。

それと、翼の装備の仕方を上手く考案出来なかった為だ。


翼の装備と言えば、風魔法を翼のゴーレムにしたヒッポグリフ戦があるが、あれは生身での使用はダメだった。

コントロールが難しく、呼吸困難と酔っ払いを生産する、魔の翼だった。

ゴーレムだからこそ、使用出来たのだ。



「ビビにはコレを用意してたんだ。」


レイトンが袋から取り出したのは薄紫の翼から作り出した、靴の(かかと)に着けれる羽根だ。

この羽根には特殊な付与魔法を施されており、その力で空中を歩く事が出来る。

難点もあり、魔力を消費する事と、数歩が限界な所だ。

上手く使えば、空中で足場を形成して更に跳躍したり、障害を越えるのに便利になるだろう。



「ビビ、靴に羽根を着けるから(かかと)を向けてくれるかな?」


「ん。」


「それじゃ、錬成。

魔力を込めれば足場を作ったり、空気を蹴れるからね。

何かあったら言ってね。」


「ありがと、レイ。」


抱き付いてくるビビに慌てるレイトン。


「たいした事じゃないよ、ビビ。

ビビも一緒にヒッポグリフと戦ったんだから、当然の報酬なんだから。」



「ムゥ。

(報酬じゃなくてプレゼント。レイから私へのプレゼントなんだから。)」


「やる。」


短い一言を残し、新しい靴のジャンプを試していくビビ。

やっぱり女の子は難しい。前世の知識も役に立たないレイトンであった。


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