46話 限界ゴーレム
読んで頂き、ありがとうございます。
本日1話目の投稿です。
サーサー
ポツポツポツポツ
ポチャン
家の外から雨の音が聞こえてくる。
本日は生憎の雨模様。
騒がしい姉達も、どことなく静かにしているような。
「早くこの技を修得しないと!」
「マナちゃん、サボってばかりだからね。遅れを取り戻さないとマール先生の雷が炸裂しちゃうよ。」
「ぅうー怖いよぉ。ホントに雷落ちるからぁ。」
静かにしているのではなく、課題に集中しているようだ。
ミナ姉様は怠けるマナ姉様の監視に忙しいみたい。
「今日は家の中で出来る事をやろう。」
せっかくヒッポグリフの翼を手に入れたのだから、色々実験をする事にした。
翼を使うのは最後の予定だ。
今から何を作るのか、についてだが、残念ながら代わり映えのしないゴーレムだ。
だが今までと一味違う革新を目指す予定だ。
お人形遊びでは決してない。ないったらない。
「まず取り出すはコレだ。」
鉄を取り出すレイトン。
鉄以上の硬度の物質を手に入ればそれで良いのだが、所詮空き地で錬成で手に入るのは鉄が限界だった。
「鉄を錬成で成形してと、次はコレだ。」
鉄で人体の骨格を模するように錬成したレイトン。
次に取り出したのはヒッポグリフの魔石2個だ。
「魔石2個を並べて、錬成っと!」
事前にゴブリンの魔石2個で錬成実験は行ってはみた。
特に問題なく、魔石同士の結合を行う事が出来たので、ヒッポグリフの魔石2個を結合するレイトン。
鉄の骨格、魔石2個分の核。あとは…
「たまたま深く掘り過ぎた時に出てきたコレも。」
空き地での穴掘りの時に、何故か出てきた宝石の原石。
鑑定の結果、エメラルドとルビーだった。
加工もしていない原石は中が見えず、綺麗では無かった。
「表面をカットして綺麗にするのが普通だけど、ここはやっぱり、錬成!」
錬成でエメラルド、ルビーの結合を整えていく。
削った分の廃棄も出ないし、魔力と技のごり押しで早いのが利点だ。
本当はエメラルド2個にしたかったが、1ヶ月以上の穴堀りで出てきたのがエメラルド1個とルビー1個だったので仕方が無い。
まぁ色違いも利点があるので良しだ。
錬成した宝石を頭部の部分に置くレイトン。
最後に柔らかめの木材を人形に錬成して行く。
準備は出来た。
せっかくの素材を使用するので、豪勢に行くつもりだ。
「ゴーレム生成!」
鉄の骨格。
ヒッポグリフの魔石2個の核。
エメラルドとルビーの宝石。
柔らかめの人形の木材。
これらを原料に技を発動。
注ぎ込む魔力は800。
この魔力を一気に使うのは過去最高だ。
一応レイトンも自重はしていた。
仮に全魔力を使用したゴーレムを作った場合、全ステータスが2800の化け物ゴーレムが誕生する。
そんなステータスのゴーレムは正直レイトンは勝てないと思っている。
何かしらの奇策で勝てる可能性もあるが、それは生半可な事では無い。
その為レイトンは、ゴーレムが暴走しても抑えれるゴーレムしか作って来なかったのだ。
今回注ぎ込む魔力800は、その予想の限界値とほぼ同等の数値である。
素材はもっと良いものがあれば更新するが、魔力は当分このままだろう。
ズズズ、シューーー、ゴォーーー!
段々と激しく吸われていく魔力。
最後の方では部屋が揺れているような気もする程だ。
ゴォーーー!ゴォーー!ゴォー!パシュン。
徐々に吸われる魔力も低下し、唐突に終了した。
緑色の魔力光に包まれていたゴーレムが中から姿を表す。
身長は180cmを越しつつも痩せ型。
緑色の長髪を持ち、全体は色は白に近い色だ。
木材ベースなので弾力は無いが、固くも無さそうな質感だ。
瞳は想定通り、エメラルドとルビーのオッドアイになった。
「良し。出来た!」
レイトンが過去最高のゴーレムに喜び踊る頃、部屋の外が騒がしくなった。
ドタドタドタッ!
ガチャ!!
「「レイ君大丈夫?」」
「レイトン様ご無事ですか?」
「レイトン、今度は何をやらかしたの!?」
姉達、ステラおばさん、母、の順に部屋に駆け込んできた。
「「「「 !!!! 」」」」
皆の顔が強張る。
ぱっと見では裸の女性と喜ぶ息子の姿である。
「「キャァァーーー」」
「あんたって子はーー」
誤解が解けるまでこってり叱られたレイトンであった。
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ストーリーの中でレイトンと周囲の人の成長を書いていますが、同時に小説の評価としての成長も記録していこうかな?と思った次第です。
レイトン達の成長は筆者の匙加減になりますが、総合評価やブックマークの方は読手様の応援で成長して行きますので、温かく見守って頂ければ幸いです。




