45話 初解体
読んで頂き、ありがとうございます。
「お疲れ!」
「ん。」
ハイタッチを交わすレイトンとビビ。
無事に無傷で戦いを終わらせれた。
今回は運が良かった方だろう。
レイトンやうーくん程のステータスがあれば、不意討ちでも小さな傷だとは思う。
ビビに怪我が無くて良かった。
ヒッポグリフのレベルや戦闘経験が低かったのと、空き地のような広い空間が有利に働いたのだろう。
今後の課題としては、不意討ち対策とビビの強化かな?
と、今回の戦闘を評価したレイトンであった。
「冷たい。夏に良いね。」
アイスゴーレムに触りながら、そう感想を漏らすビビ。
「魔法で作った氷って、どのくらい持つんだろうね?」
ビビの感想で夏のアイスゴーレムを想像してみた。
夏の暑さで雪だるまみたいにドロッと融けるアイスゴーレム…不憫でならない。
「ビビはそこで休憩しててよ。ヒッポグリフの翼が欲しいから解体しちゃうね!」
「ん。」
木陰で寝そべり、目を閉じるビビ。
うーくんに護衛を任せたようだ。
(せっかくだから。)
今まで解体をする機会が無かった。
マール先生に習ったきりだし、丁度良いよな。
「レンタル発動。借りるのは…」
スキル【解体師】
物品や生き物の解体に精通したスキル。
技【解体】
解体対象の解体手順が分かり、品質が良くなる。
解体対象に魔力を込める事で、解体を簡略化出来る。
(なんとか解体出来そうだなぁ。
まずは練習で肉と皮と爪に分けよう。
それから一番欲しかった翼だな。)
ヒッポグリフの翼は片方が白で、もう片方が薄紫だった。
その後、1時間程掛け解体を完了させたレイトン。
アイスゴーレムを作成してヒッポグリフを持たせた。
アイスゴーレムなら冷たいので、素材の品質保持に一役かうと思ったのだ。
帰宅したレイトンがゴブリン以上の大物の討伐で騒がれたのは言うまでもない。
夜、父の
「冒険者ギルドを急かさなければ」
といった呟きは誰の耳にも届かなかった。




