13話 レイトン5歳 洗礼式 巨大魔方陣編
読んで頂き、ありがとうございます。
……ここはどこだ?
辺りを見渡すレイトン。
左右と後ろは真っ白な空間。
正面には和室のような部屋がぽつんと一つ。
中からは日本で聞き覚えのあるBGMが流れている。
日本の国民的な時代劇ドラマで、暴れる将軍様が主人公のドラマだ。
う~ん、どうしてこんな場所に?
教会に着いてからの行動を回想するレイトン。
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教会に到着したレイトンと母のリンナ。
お手伝いさんのステラおばさんは馬車の行者兼馬車の護衛で留守番だ。
教会に入る二人。
既に洗礼式は始まっており、おめかしした子供達が神父様の前に並んでいる。
教会の椅子には子供達の保護者が座っており、それぞれ知り合いと話し込んでいるようだ。
「レイトン。
あそこに並んで神父様の指示に従って動けば大丈夫よ。
お母さんはこっちのママ友達とお話してきますね。」
椅子に座っていた保護者のグループを指差す母様。
「分かりました、母様。
では行ってきます!」
神父様の前の並んでいる子供達の最後尾に着くレイトン。
前の方、神父様に声を掛けて貰っている子供を覗き見る。
順番が来た子供は神父様の前に跪
き、神父様から何やら言葉を頂いているようだ。
神父様の言葉が終わった子供の足元に何やら光が…、あれは魔方陣か?
魔方陣の輝きが無くなった子供は嬉しそうに神父様にお礼を伝え、横にズレ、修道服の女性に手を引かれていく。
スキル授与の終わった子供達は修道女との話があるようだ。
子供達のスキル授与が終わるのを待つ事、8人程。
今回の洗礼式はどうやら合同での授与で、子供達は15人程いたようだ。
最後に自分の番が回って来た。
「神父様、こんにちは!」
「はい、こんにちは。元気が良いね。
名前を教えてくれるかな?」
「レイトン・ストールダートです。」
「ぉお!君がストールダート家の。」
神父様は多少の驚きを見せつつ、母の方へ目配せをする。
それに気付いた母は小さく頷きを返す。
「では早速、始めようかの。
ここで膝を床に付いて、お祈りをしてくれるかの?」
「はい!」
レイトンは神父様の前で跪き、お祈りを捧げる。
「神、ナリン様よ。
今ここに神に祈りを捧げる善良な者がおります。
この者の幸福な未来の為、御力を示したまえ!」
神父様の力強い祝詞を流れるように紡ぐ。
するとレイトンの足元に巨大な魔方陣が顕れる。
「こ、これは!?」
「「きゃ~!!」」 「「うわぁっ!なんだ!?」」
教会の中にいる神父様、修道女、子供達や保護者達は悲鳴や驚きの声をあげる。
足元の魔方陣は教会の床を埋め尽くした。
と、そこで懐中電灯を目に向けられたような強烈な光を発する。
強い光に思わず目を閉じたレイトン。
次に目を開けた時、そこにはぽつんと和室が一部屋あったのである。
~~~~
回想終了。
ウシッ!と気合いを入れたレイトンは歩を進める。
和室の中からは変わらず、ドラマのBGMと剣を打ち合ったような音、更にはバリッボリボリッと砕くような音が聞こえる。
キィン!ズバッ!
ガサガサガサ、バリッ!ボリボリ!ゴクン。
ズゥー。
誰が入っているかも分からない和室である。
危険は最小限にするべしと、気付かれぬようにそーと、障子を開けるレイトン。
中には金髪にウェディングドレスのような綺麗な格好の女性がいた。
ただ残念な事に見た目は良くとも、行儀が宜しく無かった。
金髪女性は座布団を半分に折り枕にして畳にゴロンと横になり、煎餅をバリバリとかじっていた。
手の届く範囲には湯飲みに急須と、お茶の準備も万端である。
和室にあるテレビからは「成敗!」と決め台詞が流れていた。
女性は空いていた手でドレスの裾を捲り、太ももをボリボリと掻いている。
………見なかった事にしよう。
そう決めたレイトンは障子に手を掛けた。
カタッ
障子を閉めようと力を入れた際に音が出てしまっていた。
あちゃー、失敗した、と金髪女性の方を見るレイトン。
音に反応して煎餅を咥えた頭がグルン!と後ろを向く。
頭だけ回転して、なかなかの強烈な行動だった。
「ぎにゃーーー!」
女神にらしからぬ悲鳴が響き渡った。
スキル授与、終わらせたかった。
スキル獲得して色々実験するの、見たいよね?
私は見たいです。
でもやっぱり、転生者が教会でお祈りは、天界コースがお決まりだよね?
ズボラ女神もお決まりだよね?
みんな、女神リーヌを愛してあげて下さい。
ズボラ美女女神良いじゃん!っと思った方は評価の程、宜しくお願いします。




