7話目! 修行
懲りずに投下!
湿地帯でハルトたちを助けてから1ヶ月が経過しました。
あの後町に戻って数日した位にバッタリとハルトたちに出会ってしまい、彼らのお礼がしたいというあついラブコール?に仕方なく付き合い計5人で食事をした。
ハルトたちはあのあとリザードマンの皮を剥ぎ取り、何事もなく町に戻ってこれたらしい。
まあ無事じゃなかったら今こうして食事なんてしてないんだけどね。
ハルトたちは言いにくそうにしていたが、意を決して私にしばらくでいいからパーティに入ってくれないか?と聞いてきたのだが私は隠し事が多く、基本パーティを組む気はないので角が立たないように丁重にお断りしておきました。
彼ら(特にハルト)は凄く残念そうにしてましたが取りあえずは諦めてくれましたので一安心ですね。
別に悪い人達じゃ無さそうなので、魔狩人の特性【追跡】に登録しました。この特性は文字通りある一定の範囲内……今の私なら多分、このアイゼングラッドの街の規模内にいるなら位置が分かりますね。詳しい事は分かりませんけど職業の特性というのは未だに謎が多いらしいので説明しようがありません。(ちなみに本来は獲物と決めた相手に対して使い追跡する特性です)
その後の出来事はリザードマンやリザードソルジャー、巨怪魚にフォカロルといったモンスターへ変身してスキルの習得に努めました。
リザードマンと巨怪魚からはスキルなしでリザードソルジャーからは低錬度の【槍技】を習得。ですが私はもう弓しか使っていないのでこのスキルも事実上封印しました。
フォカロルというのは湿地帯に住む巨怪魚の上位存在で1年に1回湿地帯に生まれ、被害が大きくなる前に討伐依頼が出されるとのこと。今回に限ってはいつもより産まれるのが速く討伐依頼が出ていませんでしたが持ち帰った体の素材で十分なお金になりました。
あ、スキルの話でしたね。フォカロルに変身して習得したのは【水陸両用】です。要するに水中でも行動制限が掛かりにくくなりますよっていう程度です。ですがあくまでも効果は自分自身だけですので弓が主体の私はあまり使わないかもしれません。
以前変身できるようになったミストドラゴンのスキルも発覚しました。【幻夢】というもので惑わし効果を持つスキルのようです。これはキャンプ時に使う焚き火用魔具に付与することで襲いかかろうとしたモンスターや盗賊を幻で包み混乱させる効果が期待できます。詳しいことは魔具を作って確かめてみないとわかりませんけど……。
朝から夕方にかけては冒険者ギルドで依頼を受けて達成したあと、余った時間で変身スキルの訓練を行っていますが問題は夕方から夜にかけてですね。
一言で言えば製作タイムなのですが、なにぶん民間の宿屋ですので火や煙の立つような魔具作りはできないのです。比較的優しいギエラさんといっても流石に問題を起こすよう子を滞在させるはずはないのです……バレたらきっと追い出されると思います……。
ここで考えたのが自分の家をもつこと……ですがこの案は経済的な理由で断念。最近モンスターをたくさん倒しては売り払い魔具作りの材料を買うのですが、失敗することの方が多く気づけばあれよあれよと手持ちの財布が寂しくなっているのです。それを解消しようとまた依頼にでては気づけば材料を購入しており食事と宿代を残して基本はスッカラカン……。
私って方向(方位?)感覚もわるければ散財が激しいと計画性の欠片もないよね……と一応毎日落ち込むのですが朝起きて3歩歩けば忘れている次第です。
翌日、ギエラさんにお金を貯める良い方法はないかたずねてみたところ、呆れたようにこういわれた。
「なんだい?リリア。アンタ冒険者でありながらギルドでお金を貯金できることもしらないのかい?」
……なんですって?ギルドでお金預かってくれるの?
目からウロコといった感じで3ヶ月前に貰った分厚い冊子の存在を思い出しパラパラーッとめくるとちゃんと書いてありました。その名も《金融システム》。銀4ランク以上になった人を対象とし、確かに依頼達成時の報奨金を預かってくれるという説明書きがされていた。
当時は銅だったしここら辺まで見てなかったんだよね……。どうせなのでこの機会に冊子を熟読してみたところ金融システムと同様に銀4以上で旅団作成許可というのが発生しているし、別ギルドと掛け持ち登録可能ということも書かれている。
「別ギルドってどういったのがあるんだろう?マイカさんにきいてみよっと」
という訳でやってまいりました冒険者ギルド。マイカさんが受付している窓口は筋骨隆々の冒険者がこぞって並んでいるので別の窓口に並ぼうとしたのですが、その瞬間マイカさんと視線が合い無言で「どこに並ぶ気かしら?(ゴゴゴ)」といわれてる気がしたので大人しくマイカさんの窓口に並びました。
「いらっしゃい。リリアちゃん。今日は依頼の受付かな?」
先ほどの無言の圧力とは打って変わってやさしく尋ねてくるマイカさん。
「……冊子に書いていた別ギルドに登録可能ってあるのが気になったのですが別ギルドとはどういったものがあるんですか?」
「リリアちゃん……貴方もしかして最近冊子に目を通したのかしら?アレを渡してからもう3ヶ月はたってるわよね?銀になってからも2ヶ月は経過してるわよね?」
マイカさんは目を細めながら聞いてくる……うぅ怖い……
「ど、銅ランクの間は関係ないかなと思いまして最初の方しか読んでいませんでした!銀になってからも忙しくて冊子の存在を忘れていましたぁ!」
「そう……まあいいわ。説明するからちゃんと聞くのよ?」
マイカさんは別ギルドについて詳しく説明してくれた。
話によると別ギルドとは冒険者ギルドとは別に《鍛冶ギルド》《商業ギルド》《魔工ギルド》があるという。
鍛冶ギルドはダルフォンのおっちゃんが所属しているような冒険者向けの武器などを初め商業ギルドから発注された金属系統の日用品(包丁などの調理道具)を扱う。要するに鍛冶師の元締めってことですね。 私は鍛冶に関しては素人ですのでたぶん所属するという意味で縁はないかな……。
鍛冶ギルドの影響範囲は拠点の街とその周囲の2~3つの街くらいだという。地域密着型ですね。
次に魔工ギルドは私のように魔具を作ったり魔具の材料となるものを練成するのがメインとなる。
とはいっても商業ギルドの下請けのようなものらしく、商業ギルドの命令には基本逆らえないらしい。
個人的にはこのギルドに入るのがいい気がするけど命令されるのはいやだなぁ。
最後に商業ギルド。これは全世界の流通を一手に引き受けている。ほぼ全てのギルドの資金源となっている流通・経済の中心といっても過言ではないギルド。街の不動産から個人店の品揃えを網羅している。
その分一部の人間には黒い噂もあるので注意が必要だね。
まあ商業ギルドにも入る気はないね……余計なことに巻き込まれたくもないし!縁があるとすれば売買契約のときだけで十分です!
「ろくなギルドがないですね……冒険者ギルドがいちばん緩くて気楽なんじゃ?」
「ウフフフッ。リリアちゃんならそう言ってくれると思っていたわよ。上位冒険者陣の考えは大体今リリアちゃんが言ったような考えだから自由なのよ」
「私も当分は冒険者一本で頑張ろうと思います。ですので早速依頼を探したいのですが!」
「それなら依頼料が凄く高いのがあるけどどうかな?依頼人は信用できる人だから問題は行き帰りの道中のモンスターの心配と滞在期間が微妙に伸びたりするくらいだけど……」
「うーん。マイカさんが信頼できるって言うなら受けます!」
話を聞き終えた私は、商隊の護衛を引き受け次の日から片道2週間の旅に出たのだった。ちなみに報酬額は1日辺り銀貨6枚で拘束日数とモンスター遭遇時の働きにより上下するとのことでした。
蔵咲理亜 ヒューマンLV21
職業 魔狩人
体力 311
魔力 420
腕力 160
敏捷 233
幸運 78
スキル:【棒術】【鑑定】【隠れ身】【採取】【気配察知】【弓術】【魔具製作】【空間魔法】【交渉】【変身】【生活魔法】【調理】【疾走】【腕力強化】
【火魔法】【水魔法】【風魔法】【土魔法】【異臭(封印)】【嗅覚上昇】【分裂】【槍技】【幻夢】【水陸両用】
職業スキル【隠蔽】【遮音】
職業特性 【追跡】




