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5話目! 真紅の暁

 今日も今日とて魔石集めに大忙しです。誰のせいかは知りませんけどオークキングやオークの巣が潰され、オークの魔石が大量には手に入らなくなってしまったので西の湿地帯のリザードマンや巨怪魚と戦ったりしております。


 そんなことをしていると、少し離れた場所から戦いの気配を感じました。



 「誰かいるのかな?」


 私は興味本位でその音のする方向へいくとパーティと思わしき4人が、つい先ほど私が倒していたのと同種の巨怪魚相手に立ち回っていました。


 「あーなんだ。巨怪魚かぁ。巨怪魚なら多分大丈夫だよね?」



 私はそう判断し背を向けた時……


 「うぎゃぁぁ!」

 「た、助けてくれぇ!」

 「いやぁぁこないでぇぇ!」

 「……くそっ!ここまでか……」



 とそのパーティからの悲鳴が聞こえるではないですか。なにかあったのかと思った私はもう一度振り向くとパーティの周りにはたくさんの巨怪魚……にリザードマンが……ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ……軽く10体はいますねぇ。あんな一瞬で囲まれるなんて可哀相な人たち……。ですが見捨てるのも忍びないですし助けないといけませんね。


「いけ!サンダーレイン!」


 私は矢を番えると【貫通・遮音・分裂・風+水=雷】を付与した矢を放つ。


 私の放った矢は雷光を纏い弧を描きながらも分裂で着実に数を増やし魔物の群れを正確に射ぬいていった。



 「……え?一体なにが?」


 「た、助かったのか?」



 パーティの4人は口々に自分達が助かったことに疑問を持っている。そこに私は倒したモンスターから魔石を剥ぐべく近づいた。



 「無事ですか?危険そうでしたので失礼ながら手を出させていただきました」


 私が声をかけると4人の中でも諦めかけそうな声をだしていたイケメン風なヒューマンの男の子が前に出てきた。


 「君が助けてくれたのかい?ありがとう!ホントに助かったよ!僕たちは「真紅の暁」でボクはそのリーダーのハルト・ナミカワ。冒険者ランクは銀の4だ」


 日本人ぽい名前だなぁ?でもこの世界に日本人がいるはずないしきっとありがちな異世界だけど日本に似た別の国の人だよね。


 他の3人も口々に名前とランクを名乗る。助けてくれぇといっていたエルフ男性がトーマス・ロドリゲスと言いランクは銅3、こないでぇと叫んでいたヒューマン女性がファニー・エレイソンでランク銅3、ぎゃぁぁと叫んでいたのがドワーフ男性のマック・ランベッタでランクは銅2というらしい。

 うん、長いから苗字はもう気にしないでおきましょう。どうせ覚える気はないし……。



 「わたしはリリア。ランクは銀の7」


 自己紹介をしたところ、4人がギョッと驚いた顔を浮かべた。


 「え?ぎ、銀の7?俺らより上……」とマック。


 「確かにあの数のモンスターを一瞬で倒したのだからその位あってもおかしくないわよ」とファニー。


 ハルトやトーマスはなにやら私を尊敬の眼差しで見ている。……何で?



 「とりあえず、今倒したモンスターの魔石は私が貰うよ?問題ないわよね?」


 「あ、はい。問題ないです!助けてもらったんで俺達が倒した怪魚のも是非持っていってください!」


 「ち、ちょっと!ハルト!アンタなにいってんのよ!アレだけ苦労して倒したモンスターの魔石をあげるって言うの!?」


 「だけど俺達助けてもらったんだぜ?」



 4人で巨怪魚の魔石について揉めている様だけど私的にはもう関わる気はないので……


 「あー、私は自分で倒した分だけで良いのでお気になさらず~」


 そういって私は巨怪魚とリザードマンから魔石を剥ぎ取っていく。ついでに巨怪魚は肉も売れるから丸ごと持って帰ろうかな。リザードマンは……皮が売れるけど剥ぐの面倒だから放置でいいや!



 と魔石を剥いだ後の巨怪魚を空間魔法にどんどん入れていくとその光景を4人はまたしても呆然と見ていたのだ。


 「あ、あの~もしかして最近発売された《保存ボックス》では?」


 「ん?あぁそうだねーそんなものかなぁ?」


 「えぇ?でもあの保存ボックスって巨怪魚なら2匹も入れば最大になるはずだよ!?でもリリアさんのは既に12体分以上入ってる……」


 「じぃ~」



 4人は何か凄いものを見ているような顔をしているが私は特に気にせず全ての巨怪魚を収納し終えた。


 「それじゃ、私は行くから……。せっかく助かった命なんだから次からは自分で倒せる範囲の獲物を狙うようにしないとね?」



 「え?あの!このリザードマンは?」


 「魔石は剥いだしもういらないから放置ね。……リザードマンの皮で良ければあげるから好きに剥いで持って帰っていいよ」


 「「「「 !?マジですか。ありがとうございます!」」」」


 ハルトたちは予想外の収入を得られそうで表情が緩くなっている。


 「剥いでる途中にもあの巨怪魚が来るんだから、気をつけてね?」


 「町に戻ったら是非お礼をさせてください!」


 「お礼がしたいならちゃんと街に帰ること。街に帰るまでが狩りだよ?」




 そういいながらも私は気配察知を使い周囲のモンスターを索敵している。今の所1km離れた場所にいるちょっと強い目のリザードマンの群れくらいだから大丈夫だよね(どうせ今から倒しにいくし!)



 ハルトたちに何度もお礼をいわれつつ別れた後は先ほど確認した強い目のリザードマン(正式名称はリザードソルジャー)の群れに向けて射程内からアローレインを発動し討伐。巨怪魚たちよりも質の良い魔石を入手した私は町に戻ってどのような魔具にするか考えを馳せるのであった。

蔵咲理亜 ヒューマンLV21

 職業 魔狩人

 体力 311

 魔力 420

 腕力 160

 敏捷 233

 幸運 78


 スキル:【棒術】【鑑定】【隠れ身】【採取】【気配察知】【弓術】【魔具製作】【空間魔法】【交渉】【変身】【生活魔法】【調理】【疾走】【腕力強化】

【火魔法】【水魔法】【風魔法】【土魔法】【異臭(封印)】【嗅覚上昇】【分裂】


 職業スキル【隠蔽】【遮音】

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