表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/69

不可能を可能にする者


 風見(かざみ)(すばる)は、執務(しつむ)(あいだ)ずっと(あたま)(かか)えていた。冥界(めいかい)にやって()曾孫(ひまご)音羽(おとは)(こと)や、(はな)(ばな)れになった篤矢(あつや)星藍(せいら)(こと)、それから宇宙(うちゅう)から襲来(しゅうらい)した(かい)()になる。



 (とく)に、篤矢(あつや)星藍(せいら)(はな)れてしまった(こと)痛手(いたで)だった。星藍(せいら)不安定(ふあんてい)状態(じょうたい)生死(せいし)彷徨(さまよ)っている。一方(いっぽう)篤矢(あつや)(ほう)もいつ(かい)()すか()からない状態(じょうたい)だ。

 また、星藍(せいら)(かん)する記憶(きおく)周囲(しゅうい)人々(ひとびと)から()えているのも()になった。(すばる)現世(げんせ)をずっと観察(かんさつ)していたが、危機的(ききてき)状況(じょうきょう)である(こと)把握(はあく)していた。

多少(たしょう)()()たないといけないのか…」

「しかし昴様(すばるさま)我々(われわれ)干渉(かんしょう)()ぎるのもどうかと(おも)いますが。」

部下(ぶか)のグルーチョがそう助言(じょげん)する。

「そうなんだけどな~、このまま二人(ふたり)人間(にんげん)じゃなくなったらどうすればいいんだよ。」

(すばる)手元(てもと)には水晶玉(すいしょうだま)がある。そこには、透明(とうめい)になった星藍(せいら)(うつ)っていた。



 篤矢(あつや)星藍(せいら)二人(ふたり)(もと)になった(たましい)風見家(かざみけ)(えん)がある。その(たましい)(つい)になっており、(おな)時代(じだい)()まれ、()()うようになっている。(すばる)もまた、その(たましい)によって()まれた(もの)子孫(しそん)だ。


 かつて二人(ふたり)(あやかし)になった(とき)、それを(すく)ったのは(すばる)(とお)先祖(せんぞ)()たる一人(ひとり)少年(しょうねん)だった。また、(すばる)両親(りょうしん)二人(ふたり)(えん)があった。

 そして、その二人(ふたり)(ひと)ならざるものになった(とき)()()てなくなる(こと)()かっていた。

現世(げんせ)音羽様(おとはさま)律花様(りつかさま)もいらっしゃいますし、大丈夫(だいじょうぶ)でしょう。」

「その音羽(おとは)(いま)ここで(さが)(もの)をしてるだろ?それに、律花(りつか)もな、一八(いちはつ)一応(いちおう)()てもらってるがどこまでやれるかは()からない。」

(すばる)は、水晶玉(すいしょうだま)律花(りつか)音羽(おとは)(うつ)していた。



 (いま)()鍛冶屋(かじや)のマグマが(わか)()(つく)()した『(いみ)()』を()(はな)つように(めい)じたのは(すばる)だった。

「それにしても、曾孫(ひまご)音羽様(おとはさま)物騒(ぶっそう)(もの)()たすだなんて、昴様(すばるさま)鬼畜(きちく)(こと)をしますよね。」

「あいつなら使(つか)えるだろう。そうでなければそれまでだ。」

(すばる)玉座(ぎょくざ)から()りた。

「しかし昴様(すばるさま)、あまりここを(はな)れるのは…」

(おれ)(だれ)だと(おも)ってるんだ?」

(すばる)(ゆび)()らすと、正装(せいそう)から簡素(かんそ)なパーカー姿(すがた)になった。(かれ)現世(げんせ)(おもむ)(とき)姿(すがた)だ。それを()部下達(ぶかたち)歓声(かんせい)()げた。

二人(ふたり)()ってくる。それから、朝日(あさひ)にも(つた)えなきゃならない(こと)がある。しばらくここを(はな)れるから(なに)かあったら(たの)むぞ。」

(すばる)はそう()った(あと)姿(すがた)()してしまった。

「やれやれ、それがあなた(さま)のやり(かた)ですか。」

グルーチョは、(すばる)()えた(さき)()つめていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ