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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ・アポカリプス編

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地下都市、地下都市ではなくなること

 2026年11月2日。



 軽トラ出現開始から。



 二百十日経過。



 世界人口。



 推定一億八千万人。



 つい半年前。



 八十億近くいた。



 今。



 一億八千万。



 普通なら史上最大の悲劇である。



 だが。



 ニュース。



「本日の軽トラ情報です」



 普通に放送していた。



 人類。



 だいぶ壊れていた。



 一方。



 東京第七地下都市。



 人口約四万人。



 佐藤健一。



 現在。



 見張り当番。



 地下都市入口。



 椅子。



 コーヒー。



 そして。



 軽トラ警戒レーダー。



「何やってんだろ俺」



 半年で人生変わりすぎだった。



 その時。



 レーダー。



 ぴこん。



「ん?」



 反応。



 一件。



 地下。



「地下?」



 佐藤。



 もう一度見る。



 地下。



「地下だな」



 地下だった。



 そして。



 警報。



 鳴る。



 ウゥゥゥゥゥゥン!!



「またか」



 都市全体。



 慣れていた。



 慣れすぎていた。



 しかし。



 今回は違った。



『地下反応確認』



『地下反応確認』



『地下反応確認』



 しん。



 都市中。



 静まる。



「地下?」



「地下だと?」



「またかよ」



 住民達。


 顔色変わる。



 その時。



 研究班。



 モニターを見る。



 そして。



 固まる。



「おい」



「どうした」



「数がおかしい」



 しん。



「何台だ」



 研究員。



 震える指で画面指差す。



『推定三万二千台』



 しん。



「は?」



「地下に?」



「地下に」



 終わっていた。



 一方。



 神界。



 居酒屋『転生亭』



「地下都市まだあるな」



「ありますね」



「しぶとい」



「しぶといですね」



 神。



 焼き鳥食べる。



「地下軽トラどう?」



「評判良いです」



「良かった」



 良くない。



 一方。



 地下都市。



 全住民避難開始。



 通路。



 人。



 人。



 人。



 そして。



 遠く。



 聞こえる。



 ゴゴゴゴゴゴ……



 地鳴り。



 違う。



 エンジン音だった。



「来てるぞ」



 誰かが呟く。



 その瞬間。



 壁。



 ぼこっ。



 膨らむ。



「おい」



 ぼこっ。



 ぼこっ。



 ぼこぼこぼこぼこっ。



「おいおいおいおい」



 次の瞬間。



 ドガァァァァン!!



 壁。



 破壊。



 そして。



 軽トラ。



 出現。



「何でだよ!!」



 誰もが叫ぶ。



 軽トラ。



 地下岩盤貫通。



 物理法則完全無視。



 さらに。



 後ろ。



 また軽トラ。



 また軽トラ。



 また軽トラ。



 また軽トラ。



「増えてる!!」



 研究員。



 泣きそうになる。



 一方。



 佐藤。



 逃げながら思う。



「もう地下じゃねぇな」



 その通りだった。



 地下都市。



 もはや地下都市ではない。



 軽トラ都市だった。



 一時間後。



 第七地下都市。



 陥落。



 生存者。



 数千名。



 転生。



 一方。



 神界。



「お」



「どうした」



「第七地下都市落ちた」



「おお」



「結構入ったな」



「良かった良かった」



 良くなかった。



 そして。



 この日。



 世界中の地下都市で。



 同じことが起きる。



 ロンドン。



 地下陥落。



 ニューヨーク。



 地下陥落。



 モスクワ。



 地下陥落。



 北京。



 地下陥落。



 人類最後の砦。



 地下。



 完全崩壊。



 そして。



 世界人口。



 一億八千万。




 二千三百万。



 わずか数日で。



 人類はさらに追い詰められる。



 一方。



 神界。



 新人神。



「主人公足りません」



 先輩神。



「分かる」



 深刻だった。



 そして。



 人類も。



 かなり深刻だった。

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