表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ・アポカリプス編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
90/313

高橋翔太、転生すること

 2026年5月2日。



 軽トラ出現から。



 二十六日経過。



 人類。



 慣れてきていた。



 慣れてはいけないものに。



 慣れていた。



 ニュース。



「本日の転生者数は推定七百万人です」



 天気予報みたいな口調だった。



「東京は軽トラに注意してください」



 注意してどうにかなるものではない。



 一方。



 高橋翔太。



 自宅。



 引きこもっていた。



「会社?」



 テレビを見る。



「消えた」



 同僚。



 消えた。



 上司。



 消えた。



 社長。



 消えた。



「もう行く意味なくね?」



 その通りだった。



 電気。



 まだある。



 水道。



 まだある。



 ネット。



 まだある。



 しかし。



 街。



 人が減っている。



 明らかに。



 減っている。



 その時。



 ニュース速報。



『東京都内マンション五階へ軽トラ出現』



「どうやって?」



 もう誰も突っ込まない。



 突っ込む元気も無かった。



 一方。



 神界。



 居酒屋『転生亭』



 飲み会継続中。



「最近どう?」



「忙しい」



「分かる」



「主人公足りない」



「分かる」



 神々。


 疲れていた。



 原因。



 新人神。



 増えすぎ。



「また三百柱増えた」



「昨日も増えてたぞ」



「異世界何個増えた?」



「八百」



「頭おかしい」



 誰も否定しなかった。



 その時。



 新人神。



「主人公欲しいです」



 先輩神。



「順番待ち」



「今何人待ちですか」



「二億」



「は?」



 神界。



 深刻な人材不足である。



 一方。



 地球。



 夜。



 高橋。



 コンビニへ向かう。



 人。



 少ない。



 車。



 少ない。



 静かだった。



 妙に。



 静かだった。



「……終わるのかな」



 ぽつり。



 呟く。



 その時。



 遠く。



 何か光った。



「ん?」



 振り向く。



 誰もいない。



 道路。



 街灯。



 静かな住宅街。



 そして。



 軽トラ。



「おい」



 いた。



 さっきまで。



 いなかった。



 絶対に。



 いなかった。



「おい」



 軽トラ。



 無人。



 エンジン音。



 無し。



 運転手。



 無し。



 なのに。



 動いた。



「おい」



 高橋。



 逃げる。



 全力。



 逃げる。



「おい待て!!」



 軽トラ。



 追う。



「何で追ってくるんだよ!!」



 住宅街。



 全力疾走。



 軽トラ。



 追跡。



 意味不明だった。



 一方。



 神界。



 モニター。



「お」



「どうした」



「逃げてる」



「頑張るなぁ」



 完全にスポーツ観戦だった。



 一方。



 高橋。



 角を曲がる。



 逃げる。



 逃げる。



 逃げる。



 そして。



 前方。



 軽トラ。



「は?」



 後ろ。



 軽トラ。



「は?」



 右。



 軽トラ。



「は?」



 左。



 軽トラ。



「は?」



 囲まれた。



 四台。



 完全包囲。



「ふざけんな!!」



 その瞬間。



 光。



 世界。



 真っ白になる。



 そして。



 高橋翔太。



 転生。



 一方。



 神界。



「一名確保」



「おお」



「どこ行き?」



「空飛ぶ家の世界」



「当たりだな」



「当たりだな」



 雑だった。



 こうして。



 高橋翔太。



 地球から消える。



 そして人類は。



 少しずつ。



 だが確実に。



 終末へ近付いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ