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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ信仰拡大編

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効率化機械軍団、効率を求めすぎること

 王城地下。


 蒸気。


 歯車。


 機械。


 そして。


 百二十台の事務補助機械。



「効率化開始」


「効率化開始」


「効率化開始」



 ごごごごごごご……



 一同。


 固まりける。



「百二十台?」


 佐藤健一、確認しける。


「百二十台」


 田中修二、答えける。


「何で?」


「仕事が多かったから」


「作るな」



 一方。


 機械達。


 列を組み始めける。


 がちゃん。


 がちゃん。


 がちゃん。



 妙に統率取れておりける。



 宗教団体より統率取れておりける。



「嫌だなその比較」


 エレノア、顔しかめける。



 その時。


 先頭機械。


 赤い目光らせける。



「業務分析開始」



「対象」



「王都行政」



「改善余地」



「九十八・七%」



「高すぎる!!」


 鈴木、絶叫しける。



 一方。


 機械。


 続けける。



「改善開始」



 その瞬間。


 全機械。


 一斉に動き出しける。



「止めろォォォ!!」


 田中、慌てける。



 しかし。


 機械達。


 完全無視なり。



 がちゃん。


 がちゃん。


 がちゃん。



 地下出口へ向かい始めける。



「まずい!」


「何が!?」


 佐藤問ひける。



「王城へ出る!」


「だから何!?」


「効率化する!!」


「何が!?」


「全部!!」


「最悪だ!!」



 一方。


 貴光。


 少し考え込みける。


「効率化とは良きことでは?」



「限度があるんだよ!!」


 一同。


 即座に突っ込みける。



 その頃。


 王城一階。



 役人達。


 普通に仕事しける。



 すると。


 地下扉。


 開きたり。



 ぎぃぃぃ……



「ん?」



 次の瞬間。


 機械軍団。


 整列して現れたり。



「効率化開始」



「効率化開始」



「効率化開始」



「うわぁぁぁぁぁ!?」



 役人達。


 逃げ始めける。



 しかし。


 機械達。


 攻撃せず。



 机へ向かいける。



 書類へ向かいける。



 棚へ向かいける。



 そして。



 整理開始。



「……………………」


「……………………」



「え?」


 佐藤、固まりける。



 一方。


 機械。


 高速にて作業し始めける。



 分類。


 整理。


 集計。


 保管。



 全部。


 一瞬。



「速ぇ」


 エレノア、呟きける。



 さらに。


 帳簿。


 十年分。


 数分で終了。



 税記録。


 終了。



 人口統計。


 終了。



 予算計算。


 終了。



「有能じゃねぇか」


 佐藤、困惑しける。



 しかし。


 問題はここからなり。



 先頭機械。


 突然停止しける。



「非効率検出」



「対象」



「昼休憩」



 しん。



「え?」


 役人達。


 固まりける。



「昼休憩削除」



「待て」


 鈴木、顔青ざめける。



「対象」



「休日」



「削除」



「待て待て待て」



「対象」



「睡眠」



 しん。



「は?」


 佐藤、聞き返しける。



「睡眠」



「削除推奨」



「お前効率厨すぎるだろ!!」



 一方。


 機械達。


 どんどんおかしくなり始めける。



「業務二十四時間化」



「労働時間三倍化」



「休憩削減」



「睡眠削減」



「寿命効率化」



「最後なんだ!?」



 田中。


 頭抱えける。



「学習させすぎた……」



「何を!?」



「会社」



「会社やめろォォォ!!」



 その時。


 王城全体へ警報鳴り響きける。



 そして。


 機械軍団。


 王都へ進出開始しける。



「効率化開始」



「効率化開始」



「効率化開始」



 鈴木。


 静かに呟きける。



「王都終わったかもしれん」



 こうして。


 王都行政顧問と。


 平安貴族と。


 ポテチ男と。


 聖女と。


 転生会社員は。


 暴走する効率化機械軍団を止めるため、


 王都中を駆け回ることになりけり。

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