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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ信仰拡大編

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王城の地下から変な音がすること

 その夜。


 王城。


 主人公一行。


 来訪しけり。



「で」


 佐藤健一。


 腕組みしつつ問ひける。


「何で俺達が呼ばれたんだ?」



 一方。


 鈴木誠。


 深いため息吐きける。


「冒険者だから」


「うむ」


「転生者だから」


「うむ」


「そして俺一人じゃ嫌だから」


「本音出たな」



 王城内部。


 豪華なり。


 赤絨毯。


 巨大な柱。


 兵士。


 貴族。


 使用人。



 一方。


 貴光。


 少し周囲見回しける。


「立派なり」


「平安貴族的にはどうなの?」


 エレノア問ひける。



 貴光。


 少し考え込み。


「寒そうなり」


「そこ!?」



 その時。


 兵士一人。


 案内しける。


「こちらです」



 一同。


 地下へ進みける。


 階段。


 階段。


 さらに階段。



 源泉のような湿気漂いける。


 空気冷たし。


 そして。


 妙な静けさ。



「ホラーっぽいな」


 佐藤呟きける。



 その時。


 鈴木。


 真顔なり。


「俺ホラー嫌い」


「知らん」



 さらに進みける。


 すると。


 古い鉄扉現れたり。



 兵士。


 指差しける。


「ここです」


「この先?」


「はい」



 その時。


 ごぉぉぉぉん……


 低い音響きける。



「うおっ!?」


 エレノア飛び上がりける。



 ごぉぉぉぉん……



「確かに鳴ってる」


 佐藤、顔しかめける。



 一方。


 兵士。


 真顔にて説明しける。


「毎晩です」


「うむ」


「そして数日前」


「うむ」


「調査した役人が消えました」


 しん。



「何人?」


 鈴木問ひける。


「三人」


「少なくねぇな」



 その時。


 貴光。


 扉見つめける。


「開けるなり?」



 兵士。


 頷きける。


「お願いします」



 ぎぃぃぃ……


 扉開きける。



 中。


 巨大空間。


 石壁。


 古い倉庫のような場所。



 そして。


 中央。



「……………………」


「……………………」



 何かあった。



「え?」


 佐藤固まりける。



 それ。


 木製なり。


 巨大なり。


 歯車だらけなり。


 煙突付きなり。


 車輪付きなり。



「何あれ」


 エレノア呟きける。



 一方。


 鈴木。


 顔色変わりける。


「待て」


「む?」


「待て待て待て」



 そして。


 恐る恐る近付きける。



 前面。


 金属板。


 そこに文字あり。



『蒸気式万能行政効率化機械』



「……………………」


「……………………」



 鈴木。


 頭抱えける。


「また転生者だァァァァ!!」



 その時。


 機械内部。


 ごとん。



 ごとごとごとごと……



「動いた!?」



 そして。


 内部より声聞こえたり。



「紙を入れてください」


 しん。



「……………………」


「……………………」



「喋った」


 佐藤呟きける。



「紙を入れてください」


「紙を入れてください」


「紙を入れてください」



 繰り返しける。



 その時。


 鈴木。


 顔面蒼白なり。


「嫌な予感しかしない」



 一方。


 貴光。


 機械見つめ。


 ぽつりと呟きける。


「箱なり」


「そこは合ってる」



 その瞬間。


 機械。


 突然。


 ぶおぉぉぉぉん!!


 蒸気吹き上げける。



「紙を入れてください」


「紙を入れてください」


「紙を入れてください」



 そして。


 奥の暗闇から。


 何者かの足音聞こえ始めたり。



 かつん。


 かつん。


 かつん。



 一同。


 そちら振り向きける。



 暗闇より現れし人影。



 そして。


 その人物。


 開口一番。



「やっと来たか」



 眼鏡。


 白衣。


 ボサボサ頭。



 明らかに転生者。



「俺の最高傑作を見てくれ」



 鈴木。


 即座に頭抱えけり。



「面倒臭いタイプだこれ」

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