表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
転生者時代戦争編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
59/313

昭和人、文明レベルを確認して絶望すること

 翌朝。


 鉄虎砦。


 早朝より。


 がこんっ!!


 ぎんっ!!


 どんっ!!


「うるせぇ!!」


 佐藤健一、飛び起きける。


 一方。


 外。


 田所源三。


 既に作業開始しけり。


「よぉぉし!!」

「工具最高!!」


「朝五時だぞ!!」


 一方。


 源三。


 完全にテンション高し。


 軽トラ周囲。


 工具散乱。


 しかも。


 なぜか木材と縄まで持ち込まれける。


「何してるの?」


 エレノア・シルヴァリア、眠そうな顔にて呟きける。


 一方。


 源三。


 どや顔なり。


「整備環境作る」


「嫌な予感しかしねぇ」


 その時。


 宗重。


 櫓上より静かに頷きける。


「工房は必要だ」


「戦国武将が賛同するな!!」


 一方。


 ぺ・ヤ。


 工具見つめつつ呟きける。


「石じゃない」


「文明だよ」


 佐藤、即答なり。


 その時なり。


 源三。


 突然、軽トラ運転席座りける。


「……………………」


「……………………」


 ごそごそ。


 ぺたぺた。


 そして。


「……………………」


 しん。


「……エンジンかからねぇ」


「そりゃそうだ」


 一方。


 源三。


 顔引き攣り始めける。


「燃料は!?」


「知らん」


「バッテリーは!?」


「知らん」


「車検は!?」


「あるわけねぇだろ!!」


 一方。


 源三。


 頭抱えける。


「終わった……」


 その時。


 貴光。


 静かに頷きける。


「牛が引けば良きなり」


「違ぇんだよォォォ!!」


 一方。


 黒牛二頭。


 完全に慣れた顔なり。


「もぉー」


 その瞬間。


 源三。


 突然立ち上がりける。


「いや待て」


「む?」


「文明レベル確認する」


「何?」


 数時間後。


 街。


 源三。


 鍛冶屋。


 馬車。


 道具屋。


 水車。


 片っ端から確認し始めける。


「……………………」


「……………………」


 そして。


 数十分後。


 源三、真顔にて呟きける。


「これ」

「昭和どころか明治前だろ」


「まぁ異世界だし」


 一方。


 源三。


 鍛冶屋工具見つめ。


 震える声漏らしける。


「ボルト規格ねぇ……」


「ボルト?」


「ネジ山精度終わってる……」


「知らねぇよ!!」


 その時。


 鍛冶屋店主、少しムッとしける。


「うちの技術に文句あるのか?」


 一方。


 源三。


 真顔にて金槌持ちける。


「鉄貸してくれ」


「え?」


 数十分後。


 鍛冶屋。


 どごんっ!!


 ぎぃんっ!!


 火花散りける。


 一方。


 源三。


 鬼の形相なり。


「違ぇ!!」

「角度が甘ぇ!!」


「急に職人モード入った!?」


 鍛冶屋達。


 完全に圧倒されける。


「な、なんだこの男……」

「工具扱い異常だぞ……」


 一方。


 源三。


 汗だくにて叫びける。


「鉄はこう叩くんだよ!!」


 ぎんっ!!


 数時間後。


 鍛冶屋内。


 妙に精度高い金属部品完成しける。


「……………………」


「……………………」


 鍛冶屋店主、震える声漏らしける。


「……美しい」


「職人泣かせるな」


 佐藤、呆れ顔なり。


 その時。


 源三。


 ふと周囲見回しける。


「機械無ぇ」

「エンジン無ぇ」

「電気無ぇ」


 しん。


 そして。


 ゆっくり空見上げける。


「……作るか」


「やめろ」


「文明進める」


「やめろォォォ!!」


 一方。


 宗重。


 静かに頷きける。


「鉄砲量産できるか?」


「お前は軍事から離れろ!!」


 一方。


 ぺ・ヤ。


 真顔にて呟きける。


「火出る棒?」


「認識が原始人なんだよなぁ……」


 その時。


 源三。


 軽トラ見つめつつ。


 静かに拳握りける。


「待ってろ軽トラ……」

「俺がエンジン蘇らせてやる……」


 その瞬間。


 軽トラ。


 夕日反射し。


 ぴかーっ。


 一方。


 貴光。


 静かに呟きける。


「牛元気なれば十分なり」


「価値観が永遠に噛み合わねぇ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ