鉄虎砦、勝手に発展し始めること
魔獣襲撃より三日後。
街外れ。
“鉄虎砦”。
そこには。
「……………………」
「……………………」
人。
大量なり。
「なんで増えてんの!?」
佐藤健一、絶叫しける。
一方。
砦周辺。
木材運び込まれ。
屋台並び。
農民達、勝手に柵補修し始めける。
しかも。
子供達。
「鉄虎様だー!!」
軽トラ周囲走り回りける。
「神格化が加速してる!!」
エレノア・シルヴァリア、頭抱えける。
一方。
真田宗重。
櫓上より静かに周囲見下ろしける。
「自然と人集まる」
「良き拠点だ」
「拠点扱いするなァ!!」
その時なり。
領兵達まで現れける。
「防衛協力に来ました!!」
「来るな!!」
されど。
宗重、真顔にて頷きける。
「見張り増える」
「良い」
「受け入れるな!!」
一方。
ぺ・ヤ。
完全に馴染み始めける。
骨削り。
干し肉作り。
石器量産。
しかも。
何故か近所の子供達へ罠作り教え始めける。
「ここ掘る」
「葉っぱ置く」
「教育内容が危険!!」
その時。
子供一人、目輝かせける。
「すげぇ!!」
「感化されてる!!」
一方。
貴光。
縁側座り。
妙に満足げなり。
「賑やかなる館なり」
「お前だけ平和だな!!」
その瞬間。
黒牛二頭。
新牛小屋にて超くつろぎ状態なり。
「もぉー」
さらに。
茶色牛三頭まで完全定住済み。
「牛だけは幸せそう」
佐藤、遠い目しける。
その時なり。
街道側。
豪華馬車数台現れける。
「む?」
馬車停車。
そして。
高級服着し商人達、ぞろぞろ降り立ちける。
「失礼」
「こちらが“鉄虎砦”で?」
「嫌な予感」
佐藤、即答なり。
一方。
商人達。
軽トラ見つけた瞬間。
「おお……!」
「本当に存在した……!」
「鉄虎神輿……!」
「違う!!」
その時。
商人頭らしき男、深々と頭下げける。
「ぜひ!!」
「この砦と交易を!!」
「交易?」
エレノア、怪訝そうな顔なり。
一方。
商人。
興奮気味に続けける。
「魔獣被害が減り!!」
「周辺治安向上!!」
「さらに農作物収穫増!!」
「もう経済圏になってる……」
佐藤、頭抱えける。
その時。
宗重、静かに頷きける。
「兵站安定は重要」
「戦国脳やめろ!!」
一方。
ぺ・ヤ。
商人達見つめ。
真顔にて呟きける。
「肉持ってきた?」
「交渉が原始的!!」
その瞬間。
別商人、軽トラ指差しける。
「ぜひこの“鉄虎車”を研究させ――」
「ダメです」
佐藤、即答。
「えっ」
「絶対ダメです」
一方。
商人達。
完全に目ギラつき始めける。
「この構造……」
「鉄加工……」
「物流革命……!」
「魚住と同じ目してる!!」
その時なり。
宗重。
ぽつりと呟きける。
「もし量産できれば」
「戦変わるな」
「お前黙れ!!」
一方。
貴光のみ、静かに軽トラ撫でける。
「人気者なり」
「原因お前だからな!?」




