戦国武将、城を作りたがること
翌朝。
街外れ。
御池貴光一行の新居前。
真田宗重。
腕組みしつつ家見つめけり。
「……………………」
「……………………」
佐藤健一、嫌な汗流しける。
「……何考えてる?」
「脆い」
「第一声それ!?」
一方。
宗重、真顔のまま壁叩きける。
こんこん。
「薄い」
「防御力皆無」
「奇襲に弱い」
「家だからな!?」
エレノア・シルヴァリア、即座にツッコミける。
その時なり。
宗重、周囲地形見回し始めける。
「西側高所」
「見張り台必要」
「やめろ」
「南側」
「柵欲しい」
「やめろォ!!」
一方。
ぺ・ヤ。
妙に納得した顔なり。
「柵、大事」
「縄文人まで乗るな!!」
その時。
宗重。
突然地面へ棒で図描き始めける。
「ここ堀」
「ここ柵」
「ここ兵配置」
「家を砦化するな!!」
一方。
貴光。
図面見つめつつ頷きける。
「都の館より頑丈そうなり」
「お前も感化されるな!!」
数時間後。
なぜか。
工事始まりける。
「待て待て待て!!」
佐藤、絶叫しける。
しかし。
宗重、既に本気なり。
「防衛とは日頃の備え」
「戦とは突然来る」
「この世界そんな物騒なの!?」
その時。
ぺ・ヤ。
丸太運びつつ頷きける。
「獣来る」
「お前の場合は自然災害だろ」
一方。
黒牛達。
新たな柵建設され始め。
少し安心した顔なり。
「もぉー……」
その時なり。
宗重。
軽トラ見つめ。
真顔にて呟きける。
「この鉄車」
「矢効かぬな?」
「まぁ多分」
「移動盾に使える」
「軍事利用すな!!」
一方。
宗重、完全に目輝かせ始めける。
「兵站」
「輸送」
「防壁」
「また脳焼かれてる!!」
その時。
宗重。
突然、軽トラ荷台飛び乗りける。
「高いな」
「何してるの?」
「指揮所」
「やめろ」
一方。
宗重。
妙に似合っておりける。
風。
ばさり。
羽織揺れ。
完全に戦陣指揮官なり。
「……映えるわね」
エレノア、思わず呟きける。
「だろう」
「本人も乗るな!!」
その瞬間。
宗重。
真顔にて言ひ放ちける。
「まずは櫓を建てる」
「家だって言ってんだろォォォ!!」




