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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
転生者時代戦争編

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原始の賢者、魔導師達の心を折ること

 シルペーニャ領主館。


 大会議室。


 異様なる空気漂ひけり。


「……………………」


「……………………」


 一方。


 中央席。


 ぺ・ヤ。


 鹿骨削りける。


 ごりごり。


「会議中に槍作るな!!」


 佐藤健一、即座にツッコミける。


 その時なり。


 学会長、重々しく立ち上がりける。


「本日」

「原始の賢者様へ」


「やめろ」


 佐藤、即答なり。


 されど。


 魔導師達、完全に真顔。


「“大地との対話理論”について」

「ご教授願いたい」


「存在しねぇよそんな理論!!」


 一方。


 ぺ・ヤ。


 骨削りながら首傾げける。


「タイワ?」


「自然と会話する技術です!!」


「してない」


 即答。


「森見る」

「風嗅ぐ」

「音聞く」


「それだけ!?」


 魔導師達。


 一斉にざわつき始めける。


「感覚共有……!」

「自然同調型知覚……!」

「古代感応術……!」


「全部違う!!」


 エレノア・シルヴァリア、頭抱えける。


 その時。


 若き魔導師一人、震える声にて口開きける。


「……では」

「何故、魔獣の位置が分かるのです?」


 一方。


 ぺ・ヤ。


 当然のように答えける。


「臭い」


「臭い」


「獣、臭う」


 しん。


 空気止まりける。


「……………………」


「……………………」


 若き魔導師、困惑しける。


「そ、それだけで?」


「うむ」


「風向き」

「鳥」

「虫」


「いや待て」

「普通そこまで分からんぞ?」


 佐藤、若干引き気味なり。


 その時なり。


 ぺ・ヤ。


 突然天井見上げける。


「来る」


「え?」


 数秒後。


 ばたばたばたっ!!


 窓突き破り。


 巨大鳥型魔獣、乱入しける。


「うおおおお!?!?」


 魔導師達、大混乱なり。


「結界!!」

「防御!!」


 一方。


 ぺ・ヤ。


 静かに立ち上がりける。


「鳥、腹減ってる」


「分かるの!?」


 その瞬間。


 鳥魔獣、一直線にぺ・ヤへ突撃。


 されど。


 ぺ・ヤ。


 全く動かず。


「……………………」


「……………………」


 直前。


 ぺ・ヤ。


 指ぱちん。


 ぼっ。


「え?」


 次の瞬間。


 鳥魔獣前方。


 突然巨大火柱発生。


「ギャアアアッ!?」


 鳥魔獣。


 驚いて急旋回。


 そのまま。


 窓から逃走しける。


「……………………」


「……………………」


 しん。


 一方。


 ぺ・ヤ。


 当然のように座り直しける。


「追い払った」


「火力がおかしいんだよ!!」


 佐藤、絶叫しける。


 その時。


 学会長。


 震える手にて机支えける。


「……理論が」

「一切存在しない……」


 別の魔導師、顔真っ青なり。


「詠唱無し」

「術式無し」

「魔力循環無し」


「なのに超高位火炎……」


 一方。


 ぺ・ヤ。


 きょとんとしける。


「火」

「出しただけ」


「それが出来ねぇんだよ普通!!」


 その時なり。


 老魔導師一人。


 膝つき始めける。


「……我々の学問は」

「何だったのだ……」


「折れるな!!」


 レオル・ホル・シルペーニャ、慌てける。


 しかし。


 既に会議室空気終わり始めける。


「数百年の理論体系が……」

「本能で破壊された……」


 一方。


 ぺ・ヤ。


 完成した骨槍掲げ。


 満足げに頷きける。


「良い槍」


「会議内容全部飛んだわ!!」

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