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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
旅路再開編

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地下室の赤き光調べたりしこと

 大型トラック神第一神殿。



 地下最奥。



 奇跡報告書の部屋なり。



 普通だったり。



 非常に普通だったり。



 祈った。



 何も起きなかった。



 以上なり。



 その時。



 佐藤。



 書類閉ぢたり。



「帰るか」



 当然なり。



 これ以上読む意味無きなり。



 その時。



 貴光。



 立ち止まりたり。



「む」



 珍しきなり。



 エレノア。



 振り向きたり。



「どうしたの?」



 貴光。



 部屋奥見たり。



「赤かりたり」



 しん。



 全員固まりたり。



「赤?」



 レン問ひたり。



「うむ」



「何か光りたり」



 その瞬間。



 佐藤。



 嫌な顔したり。



「それ昨日言えよ」



 正論なり。



 非常なる正論なり。



 その時。



 貴光。



 堂々と言ひたり。



「気のせいと思ひたり」



 また正論だったり。



 困るなり。



 かくして。



 調査再開したり。



 部屋奥進みたり。



 書類の山越えたり。



 さらに進みたり。



 その時。



 フィア。



 壁触りたり。



「ん?」



「どうした」



 レン問ひたり。



「ここだけ冷たいです」



 全員。



 壁見たり。



 普通の石壁なり。



 されど。



 確かに冷たかりたり。



 その時。



 佐藤。



 軽く叩きたり。



 こん。



 音響きたり。



 空洞なり。



 しん。



 全員見合わせたり。



「隠し部屋じゃね?」



 その通りだったり。



 レン。



 壁押したり。



 動かず。



 エレノア。



 叩きたり。



 動かず。



 フィア。



 魔法使ひたり。



 動かず。



 その時。



 貴光。



 壁にもたれたり。



 ごごごごご。



 開きたり。



 しん。



 沈黙したり。



「何でだよ」



 佐藤叫びたり。



 いつも通りなり。



 運だけは良きなり。



 隠し通路。



 現れたり。



 暗きなり。



 不気味なり。



 非常に怪しきなり。



 その時。



 レン。



 剣抜きたり。



「行くぞ」



 全員進みたり。



 通路長かりたり。



 歩きたり。



 歩きたり。



 さらに歩きたり。



 その頃。



 地上。



 大型トラック神像。



 静かに立ちたり。



 風受けたり。



 雲流れたり。



 その目。



 一瞬だけ。



 赤く光りたり。



 誰も見ておらざりけり。



 多分なり。



 その頃。



 地下通路終点。



 巨大な扉ありたり。



 黒き鉄にて作られたり。



 中央。



 奇妙な紋章刻まれたり。



 軽虎に似たり。



 されど。



 何か違ひたり。



 もっと大ききなり。



 もっと禍々しきなり。



 その時。



 エレノア。



 顔しかめたり。



「嫌な予感しかしない」



 レン。



 頷きたり。



「俺もだ」



 フィア。



 頷きたり。



「私もです」



 佐藤。



 頷きたり。



「帰ろうぜ」



 最も賢き判断なり。



 されど。



 その時。



 貴光。



 扉の取っ手握りたり。



「開くなり」



「待てぇぇぇ!!」



 佐藤叫びたり。



 しかし。



 遅かりたり。



 ごごごごごごご。



 巨大な扉。



 開き始めたり。



 そして。



 赤き光。



 隙間より漏れ出でたり。



 不気味なり。



 非常に不気味なり。



 まだ二百十七話なり。



 絶対ろくなものでは無かりけり。

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