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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
旅路再開編

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大型トラック神調査したりしこと

 翌朝。



 大型トラック神第一神殿。



 大騒ぎだったり。



 昨日だけで。



 奇跡認定十五件なり。



 増えすぎたり。



 その時。



 神殿幹部。



 興奮したり。



「教祖様!!」



「何なり」



「奇跡が止まりません!!」



「ほう」



「昨日は転んだら銀貨!!」



「うむ」



「今日は財布落としたら三日後に戻ると神託ありました!!」



 佐藤。



 即座に言ひたり。



「それ神託じゃなくて交番案件だろ」



 正論なり。



 しかし。



 信者ども。



 聞いてなかったり。



 その頃。



 神殿裏庭。



 レン。



 腕組みたり。



「なあ」



「何よ」



 エレノア問ひたり。



「流石に変じゃないか」



「私もそう思う」



 フィア。



 頷きたり。



「偶然が続き過ぎています」



 その時。



 佐藤。



 現れたり。



「俺もそう思う」



「おっ」



「だから調べようぜ」



 珍しく真面目だったり。



 その頃。



 貴光。



 黒牛撫でたり。



「牛なり」



 平和だったり。



 その時。



 佐藤。



 近付きたり。



「お前も来い」



「面倒なり」



「知ってる」



 連行されたり。



 数十分後。



 神殿地下。



 立入禁止区域なり。



 何故か入れたり。



 警備甘かったり。



 非常に甘かったり。



 その時。



 レン。



 松明掲げたり。



「暗いな」



「地下ですから」



 フィア答へたり。



 正論なり。



 通路進みたり。



 歩きたり。



 歩きたり。



 その時。



 エレノア。



 壁見たり。



「これ」



「何だ」



 レン振り向きたり。



 壁一面。



 文字刻まれたり。



 大量なり。



 非常に大量なり。



 その内容。



【大型トラック神様ありがとう】



【昇進しました】



【恋人できました】



【試験受かりました】



【猫が帰ってきました】



【財布戻りました】



 お礼の言葉ばかりなり。



 その時。



 佐藤。



 少し固まりたり。



「……」



「どうした」



 レン問ひたり。



「いや」



「失敗したやつ無くね?」



 しん。



 全員固まりたり。



 確かになり。



 成功例しか無かったり。



 その時。



 貴光。



 ぽつりと言ひたり。



「失敗した者は書かざるなり」



 しん。



 再び静まりたり。



 珍しく賢かったり。



 佐藤。



「お前が一番まともなこと言ったぞ」



 異常事態なり。



 その時。



 地下最奥。



 巨大な扉ありたり。



 重厚なり。



 豪華なり。



 明らかに怪しきなり。



 その時。



 レン。



 取っ手掴みたり。



「開けるぞ」



 ごごごごご。



 扉開きたり。



 そして。



 全員。



 固まりたり。



 部屋中央。



 大量の書類積まれたり。



 山の如しなり。



 その上。



 大きく書かれたり。



【大型トラック神奇跡報告書】



 しん。



 沈黙したり。



 佐藤。



 一枚開きたり。



 読みたり。



【祈りました】



【特に何も起きませんでした】



 しん。



 次開きたり。



【祈りました】



【何も起きませんでした】



 さらに開きたり。



【祈りました】



【普通でした】



 しん。



 全員。



 遠い目したり。



 その時。



 佐藤。



 呟きたり。



「普通じゃねえか」



 普通だったり。



 極めて普通だったり。



 その瞬間。



 部屋の奥。



 何か。



 赤く光ったり。



 ほんの一瞬なり。



 全員。



 気付かざりけり。



 ただ一人。



 貴光のみ。



 ちらりと見たり。



 されど。



「気のせいなり」



 終わらせたり。



 後に。



 少し後悔することとなりたり。

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