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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
旅路再開編

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大きき鉄牛車近付きたりしこと

 旅路。



 再開したり。



 されど。



 開始早々。



 面倒事見つかりたり。



 いつも通りなり。



 丘の向こう。



 巨大なる影立ちたり。



 非常に大ききなり。



 その時。



 佐藤。



 空見上げたり。



「なあ」



「何なり」



「嫌な予感しかしねえ」



 全員。



 頷きたり。



 珍しく満場一致なり。



 その頃。



 王都。



 軽虎教本部。



 古参信者ども。



 会議してたり。



「見つかったか」



「はい」



「教祖様は」



「もう向かっています」



 しん。



 静まりたり。



「まずいな」



「まずいですね」



「非常にまずい」



 その理由。



 全員知ってたり。



 その頃。



 貴光ら。



 巨大な影へ近付きたり。



 歩きたり。



 歩きたり。



 さらに歩きたり。



 そして。



 見えてきたり。



 巨大なる土台なり。



 巨大なる柱なり。



 巨大なる建築物なり。



 高さ。



 百メートル近くありたり。



 しん。



 全員固まりたり。



「……」



「……」



「……」



 沈黙長かりたり。



 その時。



 レン。



 口開きたり。



「でけぇ」



 語彙死にたり。



 当然なり。



 エレノア。



 見上げたり。



「でかいわね」



 語彙死にたり。



 フィア。



 見上げたり。



「大きいですね」



 語彙死にたり。



 佐藤。



 見上げたり。



「嫌な予感当たった」



 まだマシなり。



 その時。



 貴光。



 真剣な顔したり。



 数秒。



 観察したり。



 さらに観察したり。



 そして。



「大きき鉄牛車なり」



 認識したり。



「そこは最初から分かってる」



 佐藤即座に突っ込みたり。



 その時。



 施設内部。



 鐘鳴りたり。



 ごぉぉぉぉん。



 ごぉぉぉぉん。



 嫌な音なり。



 非常に嫌な音なり。



 次の瞬間。



 扉開きたり。



 信者ども。



 大量に出でたり。



「教祖様だぁぁぁ!!」



「教祖様来たぞぉぉぉ!!」



「大型トラック神様へ報告だぁぁぁ!!」



 最後。



 何かおかしかりたり。



 その時。



 佐藤。



 聞き逃さざりけり。



「待て」



「今なんつった」



 信者。



 元気良く答へたり。



「大型トラック神様です!!」



 しん。



 静まりたり。



 レン。



 頭抱へたり。



 エレノア。



 頭抱へたり。



 フィア。



 頭抱へたり。



 佐藤。



 頭抱へたり。



 貴光。



 首傾げたり。



「増えてたり」



 その通りなり。



 確実に増えてたり。



 その時。



 一人の過激派幹部。



 現れたり。



 昔見た顔なり。



 大型トラック神建立計画の発起人なり。



 相変わらず元気なり。



「教祖様!!」



「何なり」



「遂に完成しました!!」



 両手広げたり。



 誇らしげなり。



「大型トラック神第一神殿です!!」



 どーん。



 背後の巨大建築映えたり。



 無駄に映えたり。



 その時。



 貴光。



 少し考へたり。



 そして。



「何故作りたり」



 原点回帰なり。



 幹部。



 胸張りたり。



「大きいからです」



 しん。



 沈黙したり。



 何も変わってなかったり。



 全く成長してなかったり。



 その時。



 佐藤。



 遠い目したり。



「終わったと思ったんだけどなぁ……」



 終わってなかったり。



 全然終わってなかったり。



 むしろ。



 始まったばかりだったり。

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