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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
旅路再開編

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大型トラック神殿見学したりしこと

 大型トラック神第一神殿。



 完成してたり。



 誰も頼んでなかったり。



 その時。



 過激派幹部。



 両手広げたり。



「どうですか教祖様!!」



 自信満々なり。



 非常に自信満々なり。



 貴光。



 神殿見上げたり。



 見上げたり。



 さらに見上げたり。



 首痛くなりたり。



「大ききなり」



「でしょう!!」



 幹部喜びたり。



 その時。



 佐藤。



 ぽつりと言ひたり。



「褒めてねえぞ」



 その通りなり。



 その後。



 何故か。



 神殿案内始まりたり。



 貴光ら。



 半ば強制的に連行されたり。



 いつも通りなり。



 神殿入口。



 巨大な石碑ありたり。



 そこには。



【大型トラック神は偉大なり】



 書かれてたり。



 その下。



【大きいから】



 理由も書かれてたり。



 レン。



 頭抱えたり。



「まだそれなのかよ」



 ぶれなかったり。



 その時。



 幹部。



 誇らしげに言ひたり。



「教義の根幹です」



「薄いなぁ」



 佐藤呟きたり。



 中へ入りたり。



 広かったり。



 無駄に広かったり。



 信者数百人おりたり。



 皆。



 巨大な鉄牛車の絵へ祈ってたり。



 異様なり。



 非常に異様なり。



 その時。



 一人の信者。



 涙流しながら祈りたり。



「大型トラック神様……」



「今月も給料上がりますように……」



 俗物なり。



 別の信者。



 祈りたり。



「身長伸びますように……」



 神頼みするところ違ひたり。



 さらに別の信者。



 祈りたり。



「宿題消えますように……」



 無理なり。



 その時。



 エレノア。



 小声で言ひたり。



「もう何でもありね」



 何でもありたり。



 その後。



 神殿奥へ案内されたり。



 巨大な扉ありたり。



 ごごごごご。



 開きたり。



 その先。



 巨大な空間広がりたり。



 そして。



 そこに。



 巨大な像ありたり。



 高さ百メートル。



 長さ二百メートル。



 木と石と鉄で作られたり。



 大型トラック神像なり。



 どーん。



 しん。



 全員固まりたり。



 その時。



 幹部。



 涙ぐみたり。



「完成まで二年かかりました」



「二年も何してたんだ」



 佐藤突っ込みたり。



 その時。



 貴光。



 像見たり。



 少し近付きたり。



 皆。



 見守りたり。



 教祖なり。



 何かありがたき言葉出るかもしれぬ。



 そして。



 貴光。



 真剣な顔したり。



 数秒。



 沈黙したり。



 幹部。



 緊張したり。



 信者。



 息呑みたり。



 その時。



 貴光。



 口開きたり。



「軽虎の方が愛らしきなり」



 しん。



 静まりたり。



 まただったり。



 またそこだったり。



 幹部。



 膝つきたり。



「何故だぁぁぁぁ!!」



 悲鳴響きたり。



 その頃。



 神像の遥か上。



 誰も知らぬ場所。



 風。



 吹きたり。



 その瞬間。



 神像の目。



 ほんの一瞬だけ。



 光った気がしたり。



 されど。



 誰も気付かざりけり。



 気のせいなり。



 多分なり。



 きっとなり。



 恐らくなり。



 ……多分。

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