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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
最終章:鉄の牛車編

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魔王城へ進軍したりしこと

 第四の四天王。



 討たれたり。



 戦場。



 静まり返りたり。



 王国軍。



 魔王軍。



 双方とも固まりたり。



 何が起きたか。



 誰も理解できざりけり。



 その時。



 軽虎教信者。



 一人叫びたり。



「教祖様万歳!!」



 それを皮切りとして。



「万歳!!」



「教祖様最強!!」



「平安陰陽術万歳!!」



 大騒ぎ始まりたり。



 貴光。



 困惑したり。



「何故なり」



 佐藤。



「俺達も聞きたい」



 正論なり。



 その頃。



 魔王軍側。



 混乱したり。



「ヴァルグ様が」



「負けた」



「四天王が」



「やられた」



 士気下がりたり。



 非常に下がりたり。



 その時。



 王国将軍。



 剣掲げたり。



「今だ!!」



「押し返せぇぇぇ!!」



 王国軍。



 一斉に突撃したり。



 うおおおおお。



 叫び声響きたり。



 魔王軍。



 後退し始めたり。



 敗走ではなき。



 されど。



 確実に押され始めたり。



 その頃。



 魔王軍本陣。



 魔王。



 静かに戦場眺めたり。



 報告兵。



 跪きたり。



「第四の四天王ヴァルグ」



「戦死しました」



 しん。



 沈黙流れたり。



 報告兵。



 冷や汗流したり。



 しかし。



 魔王。



 怒らざりけり。



「そうか」



 ただそれだけ言ひたり。



 そして。



 少し笑ひたり。



「面白い」



 報告兵。



 更に怖くなりたり。



 その頃。



 王国軍本陣。



 会議始まりたり。



 将軍達。



 地図囲みたり。



「好機だ」



「四天王一人失った」



「今なら攻め込める」



 皆頷きたり。



 その時。



 将軍一人。



 貴光見たり。



「教祖殿」



「何なり」



「御力を貸して頂きたい」



 貴光。



 嫌な顔したり。



「面倒なり」



 即答なり。



 将軍。



 泣きそうになりたり。



 しかし。



 レン。



 口開きたり。



「魔王倒せば終わるんだろ?」



「うむ」



「じゃあ行くしかねえ」



 フィア頷きたり。



「そうですね」



 エレノア。



 溜息吐きたり。



「結局そうなるのね」



 佐藤。



 ポテチ食ひながら言ひたり。



「いつも通りだな」



 本当にいつも通りなり。



 その時。



 貴光。



 少し考へたり。



 数秒後。



「魔王倒せば平和なりか」



「多分な」



 レン答へたり。



「ほう」



 貴光頷きたり。



「ならば行くなり」



 全員。



 少し驚きたり。



 珍しく素直なり。



 その理由。



 数秒後判明したり。



「平和なら昼寝できるなり」



 それだけなり。



 エレノア。



 頭抱へたり。



「この男……」



 その頃。



 軽虎教信者達。



 勝手に盛り上がりたり。



「教祖様が魔王討伐へ向かう!!」



「伝説だ!!」



「歴史が動く!!」



 勝手に広まりたり。



 翌朝。



 王国軍。



 総進軍開始したり。



 目的地。



 魔王城なり。



 勇者レン。



 先頭歩みたり。



 フィア続きたり。



 エレノア続きたり。



 佐藤続きたり。



 貴光続きたり。



 黒牛続きたり。



 のそのそ。



 歩みたり。



 平和なり。



 されど。



 その行く先。



 魔王城ありたり。



 魔王待ちたり。



 そして。



 誰も知らざりけり。



 この戦争。



 あと僅かにて終はらんとしておることを。



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