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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ世界戦争編

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王都大混乱になりたりしこと

 第三国境砦陥落したり。



 王国建国以来。



 数十年ぶりの大敗なり。



 しかも。



 相手は魔王軍。



 本物なり。



 演習にあらず。



 訓練にあらず。



 冗談でもあらず。



 正真正銘の侵略なり。



 そして。



 数日後。



 その報せ。



 王都へ届きたり。



 朝早くなり。



 王城。



 伝令馬。


 全力で駆け込みたり。



「緊急報告!!」



 衛兵ら慌てたり。



「何事だ!!」



「国境砦です!!」



「どうした!!」



 伝令。



 息切らしながら叫びたり。



「第三国境砦陥落しました!!」



 しん。



 空気凍りたり。



 数秒後。



「何だと!?」



 王城。



 一気に大混乱となりたり。



 その頃。



 王都北部。



 大型トラックランド建設現場。



「神像の鼻どうします?」



「大きくしろ」



「了解」



 平和だったり。



 温度差激し。



 その頃。



 王城。



 緊急会議始まりたり。



 国王。



 大臣。



 将軍。



 貴族。



 全員集まりたり。



「魔王軍の規模は」



「推定二万」



 ざわ。



 部屋ざわつきたり。



「四天王の一人確認」



 ざわ。



 さらにざわつきたり。



「進軍速度は」



「極めて速し」



 空気重くなりたり。



 その時。



 一人の大臣。


 震える声で言ひたり。



「援軍を」



「何処から出す」



「それは」



 誰も答へられず。



 王国軍。



 平和慣れしすぎたり。



 その頃。



 王都。



 噂広まり始めたり。



「魔王軍来たらしいぞ」



「嘘だろ」



「本当らしい」



「やばくね」



 市場。



 酒場。



 路地裏。



 何処でもその話題なり。



 やがて。



 民衆。



 少しずつ不安になりたり。



 その時なり。



 軽虎教本部。



 古参信者。


 全力で走り込みたり。



「教祖様!!」



 貴光。



 昼寝してたり。



「何なり」



「魔王軍です!!」



「昨日も聞きたり」



「今回は本当に攻めてきました!!」



 しん。



 佐藤。



 固まりたり。



 エレノア。



 本閉ぢたり。



 レン。



 嫌な顔したり。



「本当に?」



「第三国境砦陥落です!!」



 沈黙。



 続きたり。



「二万です!!」



 沈黙。



 さらに続きたり。



「四天王います!!」



 沈黙。



 そして。



 佐藤。



「……あ、これ本当にやばい奴だ」



 ようやく理解したり。



 その時。



 貴光。


 少し考へたり。



 数秒。



 沈黙したり。



 そして。



「魔王なりか」



「魔王です!!」



「居たりけるなり」



「だから前から居たんだよ!!」



 レン叫びたり。



 その頃。



 魔王軍前線。



 四天王ガルド。



 地図見つめたり。



「次の目標は」



「第二国境砦です」



「落とせ」



「はっ」



 魔王軍。



 進軍続けたり。



 村焼かれたり。



 砦落ちたり。



 逃げ惑ふ民増えたり。



 戦争。



 本格化し始めたり。



 一方その頃。



 大型トラックランド。



 設計士。


 頭抱へたり。



「何故神像の鼻が十五メートルあるんだ」



「格好良いから」



「そうか」



 もう諦めたり。



 その夕刻。



 王都。



 遂に非常事態宣言出されたり。



 鐘鳴りたり。



 ごぉん。



 ごぉん。



 ごぉん。



 王都中に響きたり。



 民衆。



 空見上げたり。



 兵ども。



 武器点検し始めたり。



 商人。



 店閉め始めたり。



 子供ら。



 家へ帰されたり。



 誰の目にも。



 戦争近づきたり。



 その時なり。



 王城より使者来たり。



 軽虎教本部へ。



 王命携へたり。



「国王陛下より」



「何なり」



「教祖御池貴光殿を王城へ招集する」



 しん。



 全員固まりたり。



 佐藤。



「嫌な予感しかしない」



 エレノア。



「同感」



 レン。



「絶対巻き込まれる」



 古参信者。



「もう巻き込まれてます」



 正論なり。



 その時。



 貴光。



 静かに言ひたり。



「面倒なり」



 全員。



 深く頷きたり。



 かくして。



 御池貴光。



 王都最大宗教の教祖として。



 王国の戦争へ。



 本格的に巻き込まれ始めたり。



 もっとも。



 本人は未だ。



 軽トラより牛の方が重要だと思ひたりけれど。

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