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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ世界戦争編

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国境の砦襲われたりしこと

 王都の者ども。


 まだ知らざりけり。



 魔王軍。



 本当に動き始めていたことを。



 その頃。



 王国北方国境。



 山間に築かれし砦ありけり。



 王国第三国境砦なり。



 兵三百余。



 周囲を監視しつつ日々を送りたり。



 平和なり。



 少なくとも。



 昨日までは。



 その夜。



 見張りの兵。


 城壁の上に立ちたり。



 月明かり弱し。



 風冷たし。



 虫鳴きたり。



 平和なり。



 その時なり。



 遠く。



 何か見えたり。



「ん?」



 兵。


 目細めたり。



 黒き影。



 多数。



 動きたり。



「何だありゃ」



 さらに見たり。



 そして。



 顔色変わりたり。



「敵襲だぁぁぁ!!」



 鐘鳴り響きたり。



 ごぉん。



 ごぉん。



 ごぉん。



 砦。


 一気に騒がしくなりたり。



「起きろ!!」



「武器持て!!」



「魔王軍だ!!」



 兵ども駆け回りたり。



 そして。



 闇の中より現れしは。



 魔王軍。



 数千。



 圧倒的なり。



 先頭には。



 巨大なる魔獣。



 十メートル超えたり。



 兵ども。


 青ざめたり。



「おい」



「何だ」



「聞いてねえぞ」



「俺もだ」



 その時なり。



 魔王軍。



 突撃始めたり。



 咆哮轟きたり。



 地面震えたり。



 砦揺れたり。



 完全に戦争だったり。



 一方その頃。



 王都。



 大型トラックランド。



「神像の牙どうします?」



「二十五メートルで」



「了解」



 平和だったり。



 温度差酷し。



 その頃。



 国境砦。



 戦闘始まりたり。



 矢飛びたり。



 魔法飛びたり。



 悲鳴響きたり。



 炎上がりたり。



 兵倒れたり。



 魔物倒れたり。



 されど。



 数が違ひたり。



 魔王軍多すぎたり。



「持たねえ!!」



「援軍呼べ!!」



「急げ!!」



 伝令飛び出したり。



 馬駆けたり。



 夜道駆けたり。



 王都目指したり。



 その頃。



 軽虎教本部。



 貴光。



 寝てたり。



 黒牛。



 寝てたり。



 佐藤。



 寝てたり。



 エレノア。



 寝てたり。



 レン。



 寝てたり。



 全員寝てたり。



 そして。



 国境砦。



 遂に門破られたり。



 轟音響きたり。



 兵ども絶望したり。



「終わりだ……」



 その時なり。



 魔王軍後方。



 一人の将軍。


 静かに前を見つめたり。



 魔王軍四天王が一人。



 “黒炎のガルド”なり。



「砦を落とせ」



「はっ」



 部下ら応じたり。



 魔王軍。



 さらに前進始めたり。



 そして。



 夜明け頃。



 第三国境砦。



 陥落したり。



 王国領。



 遂に侵略され始めたり。



 その報せ。



 王都へ向かひたり。



 数日後。



 王都の者ども。



 ようやく気付くこととなりけり。



 魔王軍。



 本気だったり。

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