表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ世界戦争編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
182/313

大型トラック神像の顔決め始まりたりしこと

 巨大なる大型トラック神像建設計画。


 順調に迷走しけり。


 高さ二百メートル。


 翼付き。


 角付き。


 虹発生機能付き。


 もはや何の像なるか誰にも分からざりけり。



 されど。



 問題残りたり。



 最も重大なる問題なり。



 顔なり。



 大型トラック神の顔決まらざりけり。



 そのため。



 過激派本部。



 緊急会議開かれたり。



「顔を決めねばならぬ」



「うむ」



「確かに」



 信者ら頷きけり。



「神に顔無きは寂しきなり」



「その通り」



「では案を出せ」



 その時なり。



 一人の信者。


 勢いよく手挙げたり。



「凛々しき顔は如何でしょう」



「ほう」



 図描かれたり。



 完成したるは。



 異様に眉太き顔。



 しん。



「怖し」



「怖し」



「怖し」



 満場一致にて却下されたり。



 次なる信者。



「優しき顔は如何でしょう」



 図描かれたり。



 完成したるは。



 何故か祖父の如き顔。



「神といふより村長なり」



 却下されたり。



 その後も。



 勇ましき顔。



 神秘的なる顔。



 猫の顔。



 犬の顔。



 魚の顔。



 色々出でたり。



 されど。



 決まらざりけり。



 その頃。



 軽虎教本部。



 貴光。


 縁側に座し。


 牛乳飲みけり。



 黒牛。


 近くにて草食みたり。



 平和なり。



 その時なり。



 古参信者。


 またしても駆け込み来たり。



「教祖様!!」



「何なり」



「顔です!!」



 貴光。


 少し考へたり。



「誰のなり」



「大型トラック神です!!」



「まだ作るなりか」



 当然の疑問なり。



「顔が決まりません!!」



「ほう」



 古参信者。


 大量の紙束差し出したり。



 候補案なり。



 貴光。


 ぱらぱらと見たり。



 見たり。



 更に見たり。



 やがて。



「牛が無きなり」



 古参信者。


 頭抱へたり。



「またですか」



「牛なり」



 貴光。


 真顔なり。



「軽虎様なれば牛あるべきなり」



「ですが大型トラック神です」



「されど牛なり」



 話終はりたり。



 その結果。



 数日後。



 過激派本部。



 新案発表されたり。



【牛風大型トラック神】



 しん。



 信者ら図面見つめたり。



 顔。



 牛。



 身体。



 大型トラック。



 翼付き。



 角付き。



 もはや怪物なり。



「……」



「……」



「……」



 長き沈黙流れたり。



 やがて。



「可愛いのでは」



 一人呟きたり。



「確かに」



「可愛いな」



「可愛い」



 採用されかけたり。



 危険なり。



 非常に危険なり。



 その時。



 一人の若き信者。


 恐る恐る問ひたり。



「質問」



「何だ」



「大型トラック要素どこです?」



 しん。



 空気止まりたり。



 幹部ら図面見たり。



 確かに。



 大型トラック部分。



 少なかりけり。



 数秒後。



「車輪増やせ」



「了解」



 解決したことになりたり。



 その頃。



 神界。



 例の神。


 下界見つめたり。



「牛になったぞ」



 隣の神。


 覗き込みたり。



「本当だ」



「牛だな」



「牛だ」



 大型トラック神なる名。



 既に形骸化しつつありたり。



 その夜。



 建設現場。



 職人ら新図面見たり。



「何だこれ」



「知らん」



「本当に作るのか」



「給金出るから作る」



 現実的なり。



 そして。



 大型トラック神像。



 顔決まりたり。



 されど。



 誰一人として。



 これが正しき方向なりと思はざりけり。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ