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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ世界戦争編

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178/313

大型トラック神祭り開かれたりしこと

 大型トラック神建立計画。


 順調に暴走したり。



 信者数増えたり。



 寄付増えたり。



 設計図増えたり。



 羽も増えたり。



 誰も止められず。



 そして。



 過激派本部。



 ある幹部。



 突然立ち上がりたり。



「祭りを開こう」



 沈黙。



 数秒後。



「天才か」



「流石だ」



「神の如き発想」



 誰も止めず。



 その結果。



 三日後。



【第一回大型トラック神祭】



 開催決定したり。



 その頃。



 軽虎教本部。



 古参信者。



 頭抱えたり。



「何故ですか」



「知らぬなり」


 貴光答えたり。



「何故祭りになったのですか」



「知らぬなり」



「教祖様でしょう!!」



「教祖なりか」



 未だ自覚薄かりけり。



 その時。



 佐藤。



 張り紙見たり。



【大型トラック神祭】



【開催予定】



【豪華景品あり】



「景品あるのかよ」



 実際あったり。



 祭り当日。



 王都北部。



 人。



 人。



 人。



 大量なり。



 信者だけにあらず。



 一般人。



 商人。



 子供。



 観光客。



 皆集まりたり。



「何の祭り?」



「知らん」



「面白そうだから来た」



 大体そんな感じなり。



 会場中央。



 大型トラック神試作第三号。



 鎮座したり。



 耳付き。



 羽付き。



 笑顔付き。



 完全に別物なり。



 その時。



 一人の子供。



 親へ尋ねたり。



「ねえ」



「何だ」



「これ何?」



 親。



 少し考へたり。



 更に考へたり。



 そして。



「知らん」



 誰も知らず。



 しかし。



 祭りは進行したり。



 第一種目。



【大型トラック神お絵描き大会】



 子供ら参加したり。



 結果。



 犬。



 猫。



 鳥。



 ドラゴン。



 謎生物。



 描かれたり。



 大型トラック。



 一枚も無し。



 審査員困惑したり。



 第二種目。



【大型トラック神知識大会】



 司会。



 問題読みたり。



「大型トラック神の耳は何の耳でしょう」



 会場。



 静まり返りたり。



「犬」



「猫」



「兎」



 回答飛び交ひたり。



 正解。



「知らん」



 会場ざわつきたり。



「知らんのかよ」



 第三種目。



【大型トラック神模型運搬競争】



 木製模型。



 重すぎたり。



 開始五分後。



 参加者全員倒れたり。



 失敗なり。



 その頃。



 貴光ら。



 祭り見物してたり。



「面白い?」


 エレノア問ひたり。



「妙なり」



「感想それだけ?」



「妙なり」



 語彙尽きたり。



 その時。



 祭りの終盤。



 司会。



 高らかに叫びたり。



「それでは最後に!!」



「おおー!!」



「大型トラック神讃歌を歌います!!」



 信者ら歓声上げたり。



 楽団現れたり。



 演奏始まりたり。



 しかし。



 誰も歌詞知らず。



 沈黙。



 演奏だけ続きたり。



 実に気まずし。



 その時。



 一人の信者。



 適当に歌ひ始めたり。



「おお大型トラック神〜」



 別の信者。



 続きたり。



「何か凄そうな神〜」



 更に続きたり。



「大きいから強い神〜」



 歌詞。



 即興だったり。



 その結果。



 会場全体。



 謎の一体感生まれたり。



 祭り。



 大成功扱いされたり。



 その夜。



 過激派幹部会議。



「成功だ」



「成功です」



「信者も増えた」



「増えました」



「寄付も増えた」



「増えました」



 募金箱確認したり。



【基金】



【金貨二十万枚突破】



 増えすぎたり。



 その頃。



 神界。



 例の神。



 下界見たり。



「祭り始めたぞ」



 隣の神。



 覗き込みたり。



「本当だ」



「何の祭りだ」



「知らん」



 神々すら理解不能なり。



 そして。



 祭りの成功に味を占めし過激派。



 更なる計画立て始めたり。



 それは。



 今までで最も意味不明なる計画だったり。

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