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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ世界戦争編

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大型トラック神改造計画始まりたりしこと

 過激派の集会所より戻りし翌日。


 軽虎教過激派本部。


 朝より大混乱したり。



「駄目だ!!」



 幹部の一人、机叩きたり。



「教祖様に格好悪いと言われた!!」



「何たる屈辱!!」



「設計やり直しだ!!」



 設計士ら悲鳴上げたり。



「またですか!?」



「八版目ですよ!?」



「知るか!!」



「教祖様が気に入らなかったのだぞ!!」



 実に理不尽なり。



 されど。



 教祖の評価。



 極めて重要なり。



 何故なら。



 教祖本人。



 軽虎様を召喚した人物だからなり。



 その頃。



 軽虎教本部。



 貴光。



 昼寝してたり。



 平和なり。



「何で本人は平和なんだよ」



 佐藤、頭抱えたり。



「面倒終わったなり」



「終わってねえよ」



 終わっておらず。



 むしろ始まったばかりなり。



 その時。



 過激派本部。



 設計会議始まりたり。



「教祖様は何と言った?」



「軽虎様は愛らしい」



「うむ」



「丸みがある」



「うむ」



「親しみやすい」



「うむ」



「怖いのは駄目」



 全員頷きたり。



 何故か真面目な会議なり。



「では丸くしよう」



「なるほど」



「角を削れ」



「なるほど」



「目を大きくしろ」



「なるほど」



 そして。



 数時間後。



 新設計図完成したり。



 そこに描かれていたるは。



 丸っこき大型トラック。



 目付き付き。



 笑顔付き。



 何故か耳付き。



 更に羽付き。



 完全に別物なり。



「どうだ!!」



「可愛い!!」



「素晴らしい!!」



「神々しい!!」



 信者ら感動したり。



 その時。



 一人の若き信者。



 恐る恐る手挙げたり。



「質問」



「何だ」



「大型トラックではなくなってません?」



 しん。



 空気止まりたり。



 数秒後。



「黙れ」



「はい」



 正論は封殺されたり。



 その頃。



 王都の一般信者ら。



 噂話してたり。



「聞いたか」



「何だ」



「大型トラック神に羽が生えたらしい」



「何故」



「知らん」



 誰も知らず。



 噂だけ増えていきたり。



 その結果。



 王都の一部では。



「大型トラック神は空飛ぶらしい」



 などという話まで流れ始めたり。



 実際。



 まだ木製模型なり。



 飛ばず。



 その頃。



 神界。



 例の神。



 また下界見てたり。



「悪化してる」



 隣の神。



 画面覗きたり。



「本当だ」



「昨日より悪化してる」



「何で羽生えてるんだ」



「知らん」



 神々にも分からず。



 そして。



 神界会議室。



 一部の神。



 資料読みたり。



【軽虎教信者数】



【推定三百五十万人】



「増えてるな」



「増えてる」



【大型トラック神建立基金】



【金貨十一万枚突破】



「増えてるな」



「増えてる」



 嫌な増え方なり。



 その頃。



 過激派本部。



 巨大な募金箱。



 更に金貨飲み込みたり。



 ちゃりん。



 ちゃりん。



 ちゃりん。



 金貨の音鳴り響きたり。



 幹部ら笑み浮かべたり。



「順調だ」



「順調です」



「教祖様もそのうち認めるでしょう」



 その予想。



 大きく外れたり。



 何故なら。



 翌日。



 貴光。



 新設計図見せられたり。



 そして。



「耳は不要なり」



 また駄目出ししたり。



 過激派。



 頭抱えることとなりたり。

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