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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
圏外突破編

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163/313

副艦長、起きたりしこと

 透明なるカプセル。



 光り始めたり。



 しん。



 全員固まりたり。



「なり?」



 貴光問いたり。



 案内機。



 静かに答えたり。



「生命維持装置解除中」



 ぴこん。



【覚醒処理開始】



 その時。



 発明家。



 後ろへ下がりたり。



「起きます!!」



「見れば分かる」



 佐藤即答したり。



 そして。



 数十秒後。



 ごぉぉぉぉ。



 カプセル開きたり。



 白い蒸気流れたり。



 中。



 少女立ちたり。



 銀髪。



 白き制服。



 年齢。



 十六歳ほどに見えたり。



 そして。



 ゆっくり目開きたり。



 赤い瞳なり。



「……」



 数秒。



 沈黙したり。



 その時。



 少女。



 周囲見回したり。



「艦橋?」



 違ったり。



「戦闘は?」



 終わってたり。



「艦長は?」



 いなかったり。



 その時。



 案内機。



 答えたり。



「艦長行方不明」



 少女。



 固まりたり。



「……は?」



 案内機。



 続けたり。



「現在時刻」



 一拍。



「最終戦闘終了より二万三千七百四十一年経過」



 しん。



 少女。



 停止したり。



「……」



「……」



「……は?」



 正常な反応なり。



 その時。



 少女。



 後ろよろけたり。



 椅子へ座りたり。



「二万年?」



「二万三千七百四十一年です」



「細かい!!」



 叫びたり。



 当然なり。



 その時。



 ようやく。



 少女。



 貴光達見たり。



「……誰?」



 もっともなり。



 その時。



 天城前出たり。



「艦長代理だ」



 しん。



 少女。



 固まりたり。



「何で?」



 当然なり。



「勝手になった」



「何で?」



「俺も知らん」



 本当だったり。



 その時。



 案内機。



 説明したり。



「神格反応確認」



「艦長代理任命」



「合理的判断です」



「全然合理的じゃない」



 少女頭抱えたり。



 その時。



 発明家。



 手挙げたり。



「質問です!!」



 少女。



 びくっとしたり。



「何」



「宇宙船ください!!」



 しん。



 全員。



 発明家見たり。



「早いな」



 佐藤呟きたり。



 少女。



 真顔になりたり。



「嫌」



 即答なり。



 発明家。



 傷付きたり。



 その時。



 少女。



 周囲見回したり。



 巨大艦内。



 崩れたり。



 壊れたり。



 停止したり。



 そして。



 静かに呟きたり。



「帰る場所も無いのか……」



 少しだけ。



 寂しそうだったり。



 その時。



 貴光。



 言いたり。



「ならば」



 少女見たり。



「軽虎教へ来るなり」



 しん。



 全員固まりたり。



「何故そうなる」



 佐藤即答したり。



 しかし。



 少女。



 少し考えたり。



「軽虎教?」



「うむ」



「何それ」



 説明不能だったり。



 その時。



 遠く。



 艦奥。



 ごん。



 音したり。



 しん。



 全員固まりたり。



「なり?」



 案内機。



 停止したり。



「……」



 数秒。



 沈黙したり。



【警告】



 赤文字現れたり。



【未確認反応検出】



 しん。



 全員固まりたり。



「生存者一名じゃなかったの?」



 エレノア問いたり。



 案内機。



 静かに答えたり。



「先程までは」



 嫌な予感しかしなかったり。

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