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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
神界業界編

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139/313

発明家、予算問題に直面したりしこと

 神界通信塔計画。



 開始したり。



 職人集まりたり。



 信者集まりたり。



 金も集まりたり。



 発明家。



 絶好調なり。



「順調です!!」



 発明家叫びたり。



「何がなり」



 貴光問いたり。



「全てです!!」



 雑なり。



 その時。



 工事現場。



 巨大なる資材運ばれたり。



 木材。



 鉄材。



 魔力水晶。



 歯車。



 意味不明な部品。



 大量なり。



「これ全部使うなり?」



「使います!!」



 発明家即答したり。



「幾らかかるなり」



「知りません!!」



 駄目なり。



 その時。



 商人現れたり。



 帳簿持ちたり。



「発明家殿」



「何ですか!」



「金が無い」



 しん。



 現場静まりたり。



「なり?」



 貴光振り向きたり。



 商人。



 帳簿開きたり。



「現在の寄付金」



「うむ」



「金貨三千七百枚」



「ほう」



「必要額」



 一拍。



「金貨五万枚」



 しん。



 発明家固まりたり。



「足りてないな」



 佐藤呟きたり。



「全然足りないわね」



 エレノア頷きたり。



 発明家。



 青ざめたり。



「そ、そんな……」



「計算しなかったなり?」



「しませんでした!!」



 堂々と言いたり。



 最低なり。



 その時。



 商人。



 さらに続けたり。



「しかも」



「うむ」



「昨日発注した超大型魔力水晶」



「うむ」



「返品不可」



 発明家。



 崩れ落ちたり。



「終わったぁぁぁ!!」



 終わっておりたり。



 その時。



 信者達。



 ざわつきたり。



「どうする?」



「工事止まるのか?」



「神界通信は?」



 不安広がりたり。



 その時なり。



 御池貴光。



 ふと思い出したり。



「そういえば」



「何だ」



 佐藤問いたり。



「軽虎教」



「うむ」



「金持っておったなり」



 しん。



 信者長。



 固まりたり。



「あります」



「あるなりか」



「あります」



「どれほどなり」



 信者長。



 少し誇らしげになりたり。



「神殿三つ」



「うむ」



「巡礼路五本」



「うむ」



「寄付金倉庫二つ」



「多いなり」



 思った以上だったり。



 その時。



 発明家。



 信者長見たり。



 信者長。



 発明家見たり。



 数秒。



 見つめ合いたり。



「出しますか?」



「出してください!!」



 即決なり。



 その瞬間。



 信者達。



 歓声上げたり。



「おおおお!!」



「神界通信だ!!」



「続行だ!!」



 発明家復活したり。



「行けます!!」



「行けるのかよ」



 佐藤呟きたり。



 その時。



 工事現場奥。



 どごぉん。



 爆発したり。



 しん。



 全員振り向きたり。



「何なり」



 貴光問いたり。



 作業員。



 煤だらけになりたり。



「試作品です!!」



「爆発したなり」



「爆発しました!!」



 元気に報告したり。



 不安しかなかったり。



 そして。



 神界通信塔。



 完成へ向け少しずつ進みたり。



 だが。



 完成より先に。



 もっと大きな問題が現れようとしておりたり。

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