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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
神界業界編

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神界通信塔建設始まりたりしこと

 翌日。



 商業都市カルディア郊外。



 大騒ぎなり。



 何故なら。



 発明家。



 本当に工事始めたり。



「おい」



 佐藤言いたり。



「何なり」



 貴光答えたり。



「あいつ本気だぞ」



「見れば分かるなり」



 本気なり。



 完全に本気なり。



 現場。



 人だらけなり。



 職人。



 信者。



 商人。



 冒険者。



 何故か参加したり。



 そして中央。



 発明家立ちたり。



「皆さん!!」



 拡声魔道具握りたり。



「神界通信塔計画!」



「第一段階開始です!!」



 歓声上がりたり。



「何故盛り上がるなり」



 貴光困惑したり。



「神界と話せるかもしれないからだろ」



 佐藤答えたり。



「確かに」



 エレノア頷きたり。



 その時。



 発明家。



 巨大な設計図広げたり。



 長さ。



 三メートルほど。



 異常なり。



「見てください!!」



「うむ」



「これが神界通信塔です!!」



 しん。



 三人。



 設計図見たり。



 理解できず。



「何なりこれ」



「分からん」



「分からないわ」



 満場一致なり。



 設計図。



 歯車。



 管。



 水晶。



 謎記号。



 謎理論。



 謎数学。



 意味不明なり。



 その時。



 発明家。



 胸張りたり。



「高さ百二十メートル!!」



「高きなり」



「大型魔力増幅器四十八基!!」



「多いなり」



「超大型水晶二百個!!」



「多いなり」



「予算未定!!」



「駄目なり」



 即答なり。



 信者達。



 拍手したり。



「素晴らしい!」



「夢がある!」



「神界だ!」



 誰も予算を気にせず。



 その時。



 商人一人。



 手挙げたり。



「金は誰が出すんだ?」



 しん。



 静まりたり。



 重要なり。



 非常に重要なり。



 発明家。



 少し考えたり。



「寄付です!!」



 ざわつきたり。



 予想通りなり。



 その時。



 軽虎教信者。



「出します!!」



「我も!!」



「私も!!」



 しん。



 寄付箱。



 金貨飛び込みたり。



「何故なり」



 貴光問いたり。



 信者。



 目輝かせたり。



「神界を見たいからです!」



「神と話したいからです!」



「御池様が行ったなら行けるはずです!」



 理論雑なり。



 しかし。



 勢いだけは凄まじかったり。



 その時。



 発明家。



 さらに叫びたり。



「そして!!」



「第二目標!!」



「うむ」



「神界通信成功後!!」



 一拍。



「黒き神境を繋ぎます!!」



 しん。



 佐藤。



 固まりたり。



 エレノア。



 固まりたり。



 貴光。



 固まりたり。



「なり?」



「スマホだぞ」



 佐藤言いたり。



「うむ」



「繋がるかもしれん」



 しん。



 貴光。



 黒き神境取り出したり。



 画面。



【圏外】



 表示されたり。



 長年の宿敵なり。



 その時。



 発明家。



 拳握りたり。



「圏外を打ち破るのです!!」



 歓声上がりたり。



「おおおおお!!」



「神界通信!!」



「圏外打倒!!」



 祭り状態なり。



 その時。



 エレノア。



 小声で言いたり。



「失敗するわよね」



「するな」



 佐藤即答したり。



「するなり」



 貴光も頷きたり。



 満場一致なり。



 しかし。



 発明家。



 止まらず。



 工事開始したり。



 巨大なる塔。



 少しずつ形になり始めたり。



 そして。



 誰も知らず。



 この計画。



 後に。



 本当に神界へ届きかけることになるなり。

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