天才発明家と名乗りし者
商人の言葉を聞きたり三人。
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「嫌な予感しかしないわ」
エレノア言いたり。
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「分かる」
佐藤頷きたり。
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「発明家とは何なり?」
貴光問いたり。
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二人。
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説明を諦めたり。
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数刻後。
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商業都市カルディア。
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見えたり。
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巨大なる城壁。
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往来する馬車。
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商人。
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旅人。
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活気ありたり。
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「久しぶりに普通の街なり」
貴光頷きたり。
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「普通かなあ」
佐藤呟きたり。
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何せ。
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転生者がいる。
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嫌な予感しかしなかった。
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街へ入りたり。
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すると。
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「うおおおおおお!!」
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爆音聞こえたり。
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「何なり!?」
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貴光飛び上がりたり。
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直後。
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空。
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何か飛びたり。
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人なり。
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「人飛んでる!?」
エレノア叫びたり。
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人影。
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二十メートルほど飛びたり。
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そして。
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落ちたり。
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どごん。
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「ぎゃあああああ!!」
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生きておりたり。
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「何なのあれ」
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「知らん」
佐藤即答。
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野次馬の方へ向かいたり。
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人だかりありたり。
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中央。
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一人の男立ちたり。
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年齢二十代半ばほど。
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白衣。
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丸眼鏡。
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妙に自信満々なり。
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「諸君!」
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男叫びたり。
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「私は天才発明家!」
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「出た」
佐藤呟きたり。
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「出たわね」
エレノア呟きたり。
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「何が出たり?」
貴光問いたり。
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誰も答えず。
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「私は現代知識により!」
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「うん」
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「異世界の技術を百年進める!」
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「うん」
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「まず第一弾!」
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男。
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布を引きたり。
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現れしは。
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巨大なる木製の筒。
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「何なり?」
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「大砲っぽいな」
佐藤答えたり。
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「これは!」
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発明家叫びたり。
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「蒸気式超高速移動装置!」
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しん。
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誰も分からず。
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「要するに」
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一拍。
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「人間を詰めて飛ばす!」
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しん。
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全員。
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理解したり。
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「さっき飛んでたやつなり」
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「さっき飛んでたやつね」
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発明家。
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誇らしげに頷きたり。
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「成功率三割!」
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「低い!」
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観客叫びたり。
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「生存率六割!」
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「低い!」
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「着地成功率一割!」
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「低い!」
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街中。
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総ツッコミなり。
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その時。
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発明家。
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貴光を見つけたり。
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「おお!」
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「?」
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「そこの君!」
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貴光指差したり。
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「我なり?」
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「そうだ!」
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「何なり」
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「ぜひ私の発明を試してくれ!」
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しん。
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佐藤。
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エレノア。
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同時に思いたり。
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終わった。
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そして。
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御池貴光。
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一言。
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「断るなり」
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発明家。
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固まりたり。




