表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ・アポカリプス編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
108/313

最後の九人、ゲームセンターを攻略すること

 2027年3月28日。



 世界人口。



 9人。



 残り4日。



 当然。



 誰も知らない。



 一方。



 遊園地。



 朝。



 元配信者。



 マップを見ていた。



「おい」



「何だ」



 佐藤。



 コーヒー飲む。



「遊園地の隣」



「うん」



「巨大ゲーセンある」



 しん。



 全員。



 顔を上げる。



「行くしかねぇな」



 即決だった。



 一時間後。



 到着。



 巨大ゲームセンター。



 三階建て。



 無人。



 静か。



 そして。



 夢の国。



「うおおおおお!!」



 高校生。



 爆走。



 テンションがおかしい。



「落ち着け」



「無理だ」



 分かる。



 世界最後のゲーセンだからだ。



 入口。



 音楽。



 鳴らない。



 照明。



 消えている。



 その時。



 元研究員。



 配電盤発見。



「またお前か」



 佐藤。



 呟く。



「任せろ」



 十分後。



 ブレーカー。



 復活。



 バチッ。



 次の瞬間。



 ピロリン♪



 ピロリン♪



 ピロリン♪



 ゲームセンター。



 復活。



「うおおおおおおお!!」



 全員歓喜。



 人類最後のゲーセン開店。



 客。



 9人。



 店員。



 0人。



 経営状態最悪。



 まず。



 音ゲー。



「俺これ得意」



 元配信者。



 自信満々。



 三十秒後。



 撃沈。



「指が動かん」



「年だな」



「まだ30代だ」



 次。



 レースゲーム。



 佐藤。



 着席。



 そして。



 車選択。



 軽トラ。



「何であるんだよ」



 全員爆笑。



 終末世界でも。



 軽トラはいた。



 そして。



 レース開始。



 五秒後。



 壁激突。



「運転下手だな」



「現実では乗ったことねぇんだよ」



 一方。



 神界。



「残存人類反応確認!」



「どこだ!?」



「東北です!」



 しん。



 観測神。



 立ち上がる。



「ついに!」



「詳細座標は!?」



「不明です!」



 着席。



 神界。



 今日も進展なし。



 一方。



 ゲーセン。



 クレーンゲーム。



 高校生。



 真剣。



 五分経過。



 十分経過。



 十五分経過。



「何してるんだ」



「絶対取る」



 二十分後。



 巨大サメぬいぐるみ獲得。



「勝った」



「だから何に」



「知らん」



 いつものだった。



 その時。



 元教師。



 古いプリクラ発見。



「おい」



「何だ」



「最後のプリクラ撮ろう」



 全員。



 集まる。



 そして。



 撮影。



 パシャ。



 画面。



 映る。



 9人。



 笑っていた。



 終末世界なのに。



 不思議と。



 楽しそうだった。



「保存しとくか」



 佐藤。



 呟く。



「人類最後の集合写真だな」



 少しだけ。



 静かになる。



 だが。



 高校生。



「次UFOキャッチャー行こうぜ」



 台無しだった。



 全員笑う。



 一方。



 ゲーセン屋上。



 軽トラ。



 417台。



 並ぶ。



 増える。



 まだ増える。



 だが。



 動かない。



 ただ。



 空を向いていた。



 まるで。



 何かの命令を待つように。



 そして。



 人類最後の九人は。



 まだ知らない。



 本当に終わりの日が。



 少しずつ近付いていることを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ