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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ・アポカリプス編

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最後の九人、遊園地を占領すること

 2027年3月27日。



 世界人口。



 9人。



 残り5日。



 もちろん。



 誰も知らない。



 一方。



 温泉旅館。



 朝。



 元配信者。



 地図を見る。



「なあ」



「何だ」



 佐藤。



 パンを食べる。



「遊園地あるぞ」



 しん。



 全員。



 顔を上げる。



「遊園地?」



「遊園地」



「人類最後の遊園地か」



「ロマンだな」



 決定。



 最近。



 決定が早い。



 一時間後。



 出発。



 全人類。



 移動。



 総人口。



 9名。



 全員乗車。



 もし事故ったら。



 人類滅亡。



 恐ろしい。



 二時間後。



 到着。



 大型遊園地。



 ゲート。



 開いている。



 音楽。



 止まっている。



 人。



 いない。



 静かだった。



 だが。



 どこか綺麗だった。



 まるで。



 昨日まで営業していたように。



「貸切だな」



 高校生。



 言う。



「地球丸ごと貸切だぞ」



 佐藤。



 返す。



 スケールが違った。



 一方。



 神界。



「まだ見つからん」



「まだ見つからん」



「まだ見つからん」



 会議。



 三分で終了。



 内容。



 昨日と同じ。



 一方。



 遊園地。



 まず。



 観覧車。



 挑戦。



「動くかな」



「無理だろ」



 元研究員。



 配電盤を見る。



「動く」



「何でだよ」



 十分後。



 観覧車。



 起動。



 動いた。



「うおおおお!!」



 全員歓喜。



 人類最後の観覧車。



 運行開始。



 頂上。



 到達。



 景色。



 見渡す。



 街。



 無人。



 道路。



 無人。



 空。



 青い。



 そして。



 所々。



 軽トラ。



「本当に終わったんだな」



 元教師。



 ぽつり。



 少しだけ。



 静かになる。



 だが。



「まあ今更だな」



 佐藤。



 笑う。



「それもそう」



 空気が戻る。



 その後。



 ジェットコースター。



 挑戦。



「動くのか?」



「動く」



「何でだよ」



 元研究員。



 万能だった。



 三十分後。



 発車。



「うわあああああ!!」



「速ぇぇぇぇ!!」



「死ぬぅぅぅぅ!!」



 人類最後の絶叫。



 発生。



 なお。



 生存。



 人類。



 継続。



 その後。



 ゲームコーナー。



 射的。



 輪投げ。



 クレーンゲーム。



 全部やる。



 そして。



 高校生。



 巨大なクマのぬいぐるみ獲得。



「勝った」



「何に」



「知らん」



 最近こればかりだった。



 夕方。



 中央広場。



 九人。



 ベンチに座る。



 夕日。



 綺麗だった。



 その時。



 元自衛官。



 ふと。



 遠くを見る。



「ん?」



「どうした」



「いや」



 一拍。



「気のせいか」



 遠く。



 駐車場。



 軽トラ。



 並んでいた。



 昨日より。



 多い。



 だが。



 動かない。



 ただ。



 並んでいる。



 まるで。



 客みたいに。



「変なの」



 主婦。



 呟く。



「変なのだな」



 佐藤。



 同意。



 そして。



 誰も深く考えない。



 なぜなら。



 軽トラアポカリプスが始まってから。



 変じゃないことの方が。



 珍しかったからである。



 その夜。



 遊園地駐車場。



 軽トラ。



 238台。



 そして。



 また一台。



 増える。



 しかし。



 まだ。



 誰も気付いていない。

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