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ある日神の寄越し給ひし異形の獣に撥ねられて失せにければ異世界へ転生仕りき、されど能力の鉄の牛車召喚も黒き神境(?)とやらも使いよう皆無なり!  作者: イグアナ
軽トラ・アポカリプス編

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最後の九人、娯楽を発掘すること

 2027年3月21日。



 世界人口。



 9人。



 今日も9人。



 増えない。



 当然である。



 一方。



 最後の拠点。



 朝。



 朝食。



 味噌汁。



 米。



 そして。



 昨日確保した醤油。



「うめぇ」



 主婦。



 感動していた。



「そんな変わる?」



 高校生。



 聞く。



「変わる」



「そんなに?」



「変わる」



 圧が強い。



 醤油は偉大だった。



 一方。



 神界。



 転生者管理局。



「まだ見つからん」



「まだ見つからん」



「まだ見つからん」



 会議。



 終了。



 内容。



 毎日同じ。



 一方。



 拠点。



 暇。



 とにかく暇。



 食料。



 ある。



 水。



 ある。



 薪。



 ある。



 軽トラ。



 最近来ない。



 やること。



 無い。



「暇だな」



 元教師。



 言う。



「暇だな」



 全員同意。



 その時。



 元配信者。



 立ち上がる。



「よし」



「何だ」



「娯楽探しに行こう」



 しん。



「娯楽?」



「娯楽」



 人類最後の九人。



 遊び始めることになった。



 一時間後。



 近くの廃ホテル。



 探索開始。



 佐藤。



 元配信者。



 高校生。



 三人。



 突入。



 ロビー。



 無人。



 静か。



 終末感満載。



「ホラーゲームみたいだな」



「死亡フラグ立てるな」



 その時。



 元配信者。



 何か発見。



「おお」



「何だ」



「卓球台」



 しん。



 全員。



 見る。



 卓球台。



 いた。



 なぜか無傷。



「やるか」



「やるか」



 十分後。



 人類最後の卓球大会。



 開催。



「うおおおお!!」



「取れぇぇぇ!!」



「サァァァ!!」



 終末世界とは思えなかった。



 一方。



 神界。



 観測神。



「反応あった!」



 全員。



 立ち上がる。



「どこだ!?」



「分かりません!」



「座標は!?」



「消えました!」



「何なんだよ!!」



 終末世界とは思えなかった。



 一方。



 卓球大会。



 優勝。



 主婦。



「何でだよ」



 元自衛官。



 呟く。



「昔やってたから」



 強かった。



 その後。



 ホテル探索再開。



 ゲームコーナー発見。



 古いクレーンゲーム。



 そして。



 中身。



 ぬいぐるみ。



 大量。



「懐かしい」



 高校生。



 呟く。



 その時。



 佐藤。



 ふと。



 あるぬいぐるみを見る。



 イグアナ。



 だった。



「お」



「何だ」



「イグアナだ」



「本当だ」



 三人。



 何故か盛り上がる。



 その結果。



 拠点へ持ち帰る。



 人類最後のマスコット誕生。



 名前。



「イグアナ」



 そのままだった。



 夜。



 焚き火。



 九人。



 卓球の話。



 ゲームの話。



 昔の話。



 少し笑う。



 少しだけ。



 平和だった。



 世界は終わっている。



 だが。



 人類最後の九人は。



 まだ生きていた。



 そして。



 神々は今日も。



 見つけられなかった。

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