【特別企画 守護者独占インタビュー】
──今日はせっかくのオフなのに、貴重な時間を割いていただいて有難うございます。
草薙正義(以下、草薙):いえ、とんでもないです。
曲木茜(以下、曲木):草薙君、緊張してるんじゃない?
草薙:そんな事ないよ…多分
(一同苦笑)
──早速ですが、お二人が守護者になって一番最初に感じた事なんかをお聞かせいただけたら。
草薙:そうですね、俺は単に「何じゃこりゃ!」と。
曲木:確かにそれはあるよね。
草薙:曲木さんもそうだった?
曲木:私はコインデックの職員だったから守護者については知ってたし、どっちかと言うと「何で私が!?」だったかな。
草薙:あー、そっか。曲木さんはメディカル出身だったっけ。
曲木:うん。玉井さん(注:ミタマの前任者)の救急処置をしようとしてた所でミタマに選ばれたから。
草薙:それだったら「何でーっ!?」になっちゃうか。
曲木:あ、でも「何で?」ってより先に「気持ち悪い」だったかも。
──「気持ち悪い」?
曲木:草薙君も体感してるから判ると思うけど、ほら、タマハガネがうねうね~って纏わりついてきた時。
草薙:ああー! 確かにあれは気持ち悪い(笑)
曲木:言葉にするのが難しいんだけど、何ていうか独特の感触があるよね。
草薙:TVヒーロー物なんかではスライムとか使われてるけど、あんなネバネバしてる訳ではないけどベトつくというか、こう…うねうね~と。
曲木:結果的に「うねうね」としか言い様がないよね(笑)
草薙:あれは守護者の宿命なのかな(笑)
──守護者としてGMを扱う様になってから、何かご自身の変化とかはありますか?
草薙:変化なぁー…俺はこれといってないかな。
曲木:私も、そんなに変化らしい変化はありませんね。
草薙:嘘だよ。曲木さん、この間「又、腹筋が割れてるー!」って大騒ぎしてたじゃない(笑)
曲木:それは変化とは違うでしょ(笑)
草薙:十分変化だと思うけど?
曲木:この場での変化って、例えば「特殊能力がついた」とか「善悪の区別について云々」とか、そういう部分での事でしょ?
──いえ、腹筋で大騒ぎされた事も十分変化になりますね
曲木:嘘ー! そんな恥ずかしいのを書かれるのはイヤだなー
(一同笑)
正義:でもさ、そうやって今迄の生活とリズムだったり体型や性格の変化ってあって当たり前だと思うな。
曲木:草薙君、さっき「これといってない」って、貴方も十分変化あるんじゃない(苦笑)
草薙:あれ? そういや、変化してるな。
(一同爆笑)
──ご自身でも気付かれていない変化という事に?
草薙:そうなのかもしれませんね。
曲木:草薙君の場合は、GMを纏う前の方が変化が大きかったんじゃない?
草薙:ああ、確かにそっちのがでかいっすね。だって、元々単なる大学生がヒーローになったんすからね。
曲木:やっぱり、草薙君は自分をヒーローと思っちゃう?
草薙:自分が、ってよりコインデックを始めとした組織が、って言うべきかな。
曲木:それ判るかも。子供の頃に観ていた特撮ヒーローの世界に自分がいるなって思う時って、何となくだけど何処かしらあるよね。
──曲木さんは女性ですが、特撮はご覧になっていたんですか?
曲木:私は、テンプレですけど上に兄が二人いるので自然と観ていましたね。
草薙:最近も、何かの手本になるかなって石川さんと三人で色々観ましたよね。
曲木:千葉さんもそうだったんだけど、何でオタクってスパルタになるんだろうね?
草薙:確かに、丸一日一気鑑賞会はキツイ(苦笑)
(千葉「あれは止むを得ず行った行為であって俺の趣味じゃねぇよ!」の声に一同爆笑)
──趣味といえば、草薙さんは面白い趣味を持っていると聞きました。
曲木:サボテンですよね(苦笑)
草薙:いや、面白いってのはおかしいでしょ。それに、あれは趣味とは違うし。
曲木:サボテン集めと観察は十分趣味の話だし、ひとつずつ名前と会話の役割を決めてるのは十分面白いよ?
草薙:えー、ペットと同じ感覚だから趣味とは違うでしょ。猫とか飼うのって趣味とかってんじゃないんだから。
曲木:猫には肥料の配合にこだわったりはしないし(苦笑)
草薙:そりゃ、属種によっては肥料も変えなきゃですし、水やりも変わりますよ? 例えば…
曲木:うん、判ったから今はインタビューに集中しよっか。趣味談義になったら止まらなくなるから、君は。
(一同笑)
──そんな曲木さんも趣味談義は長くなると聞いていますが。
曲木:え? 草薙君、何か変な事言った?
草薙:いやいや、俺じゃないっすよ。石川さんか誰かじゃないんですか?
──姫城さんからです。
曲木:姫城さーん! 何言ったんですかー!
(姫城「ドール談義長いでしょ」の声に一同笑)
草薙:あー、あれは俺の次郎丸(注:サボテンの名前)達より凄い。というか怖い。
曲木:せめて、そこは「奥が深い」くらい言ってよー!
草薙:いやいやいやいや、部屋中にドールがびっしり埋め尽くされてんだもん、怖いっすよ!
(一同笑)
──『埋め尽くされている』って、何体くらいある、というかいらっしゃるんですか?
曲木:うーんとぉ…最後に迎え入れた子で25体目になるかな。
草薙:大小併せて25体がベッドサイドにびっしりいるのは軽いホラーに感じる。
曲木:やっぱり、ドール趣味が合わない人にはそう見えちゃうものなのかぁ…
草薙:というか、金額聞いてビックリもしたし。総額で300(万円)は行くんでしたっけ?
曲木:まぁ、衣装代も込みで考えたらね…って、今はそういう話じゃないでしょっ。
(一同爆笑)
──統括司令から許可を頂いたのでお聞きしますが、加賀氏の件についてはどの様に思われていますか?
曲木:正直な所、私は何となくですけど「あ、来るべき時がきてしまったな」と。
草薙:俺は日が浅いんで何とも言えないんだけど、曲木さん達はそういうの感じてたんだ?
曲木:良く言えば“高みを目指す人”、悪く言えば“人に従うのを嫌う人”って感じだったからね。
草薙:それは納得っすね。彼は良くも悪くも“人の下にいない人”ってのはあったかもな。
曲木:「願わくば、悪い方向に向わないでいてくれたら」って心の何処かで思ってたのも事実だし。
──こうなる事は何となく予想してた、という気持ちは組織内にあった可能性がある?
曲木:ないとは言い切れません。
草薙:皆の怒りの方向が「何でこうなった!」ってより「やっぱりこうなっちまったのか!」って感じは時たまあったかな。
曲木:怒り、っていうよりショック。
草薙:あ、それは俺も感じたんで凄く判ります。
曲木:草薙君もショックはあったの?
草薙:そりゃ、色々思う所はあるけど一応は仲間だった訳だし、敵に回られたのはなかなか辛いものがありますよ。
──そんな中、加賀氏に一番悪く思われていたのが草薙さんだったという話も流れています。
草薙:それなんですよねぇ…まさかとは思ってたけど。
曲木:え、もしかして思い当たる節があるの?
草薙:だって、そもそも俺民間人っすからね。その辺からして面白くなかったんじゃないかなって。
曲木:それだったら、君を誘ったのは私なんだし、恨まれるのは私なんじゃ?
草薙:良くも悪くも、曲木さんは女性だってのがあるかもしれないっすね。
曲木:「女ははなっから眼中にない」と?
草薙:いや、そうじゃなく。何て言えばいいのかなぁ…
──男にしか通じ合えない一種の“壁”や“力量”が引っ掛かりを生んだ、とか?
草薙:そうそう、そんな感じで。
曲木:それ、結局私が女だから眼中にないのと同じじゃない。
草薙:えぇっ? そこで噛み付かれたって俺は加賀さんじゃないしこまりますよ。
(一同苦笑)
──では、今後加賀氏に対してどの様にされるとかありますか?
草薙:判りません。
曲木:え? 本部からの命令だと…
草薙:正直、この場だから言えますが、俺はその決定には納得してないんで。
曲木:それはそうでも…
草薙:俺は、今後加賀さんがどうでるか判らないけど、その都度その都度タイミングをみて彼から真意を聞き出したいと思ってます。それからでないと、どうするかなんて考えられませんよ。
──もしかして、加賀氏が戻ってきてくれそうな期待がある?
草薙:それも判りません。恐らく無理だとは思いますけど。
曲木:出来れば戻ってきてくれる事を願いたいよね。
草薙:一発ぶん殴って「帰るぞ!」で従ってくれれば楽なんすけどね。
──最後になりますが、お二人は今後どの様な人物でありたいですか?
草薙:懲りない奴だと思われるかもしれないけど、誰かのヒーローでありたいですね。
曲木:それは私も同じかな。
草薙:別に全ての人を守るとか大袈裟な話じゃないんですよね。
曲木:全ての人を守れるのが一番の理想だけど、それに至る迄の力はまだまだ足りないし。
草薙:今、目の前にいる人を守れなければ大勢の人なんて到底守れないんだから、変な高望みはしないでおこうかと。
──少なくとも、今日お話を聞く限りではお二人は我々のヒーローです。
曲木:そう言ってもらえて凄く嬉しいですね。
草薙:だったら、もっともっと力をつけてより多くの人達を守れるヒーローを目指します!
(某月某日、コインデック応接室にて インタビュー・杉本隆則)




