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令嬢のスキル
王家の兵達が、一斉に踏み込んできた
令嬢は小さくため息をついた
「...面倒ですわね」
「早く帰りたいのですけれど」
次の瞬間、空気が落ちた
スキル発動
『重量操作』
床が歪み、石が僅かに砕ける
「なっ...?」
先頭の兵が、その場で膝を叩きつけられた
「ぐっ、体が...重い」
誰1人として、前に進めない
「動けなくしときましたわ」
令嬢はさらりと言う
「ふざけるな!魔法か?」
令嬢は小さく微笑んだ
「少しだけ、重さを調整しただけですの」
兵士が歯を食いしばる
腕を上げようとしてるのに、ピクリとも動かない
「安心なさって、命まではとりませんわ」
令嬢は軽く指を鳴らした
「っ...!」
王子の足がその場に縫い付けられる
「私は働きたくありません」
「午後は庭園で、高級紅茶を飲むのが必須」
「では、ごきげんよう」
『状態異常無効』
王子が一歩踏み出す
−−ドンッ
床が鳴る
「...あらっ?」
「残念だったな」
「俺にもスキルが使えると言ったらどうする?」
令嬢が目を細める
「...動かないでもらえます?」




