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第十三話 不思議な少女

 翌日の事である。


 少し暇をしていた時、外へ見回りを理由に散歩をしていた。


 魔人の居場所が掴めない時点では歯痒いが何も出来ない。


 裁判所の人ら誰1人手遅れで、誰も救えなかった。


 いや厳密に言うと、あの状態にされた時からもう手遅れなんだってさ。


 そうライヴァンと仲が良い医者に言われた。


 だから、気分展開に散歩ってわけだ。


 かと言っても外は、すっかり空を鼠色の雲が覆い大粒の雨が地面を叩く。


「ついてねぇな」


 左手に傘を持ち、うるさい雨音がする中そう嘆いていると、小さな女の子が傘を持たないまま空を見上げていた。


 小さな女の子と言っても160cm以上はあるだろうか。


 紫色の髪色が目立つ少女。


 身軽な服を着ているので、風邪ひくだろ!とツッコミたくなった。


 どんな重装備の服着てても、濡れれば一緒だが。


 取り敢えず普通の状況では無さそうなので、声を掛けてみる事にした。


 こう言うのだったら、家出とかかな。


 俺も記憶がある時は、こう言う青春っぽい事でもしてたのかな。


「何してんの?傘を持ってないと風邪ひくぞ」


 俺はそう言いながら、少女の頭に傘を翳した。


 少女は、フッとこっちを見ると、頭を俯けまた空を見た。


「いやぁ、そう言う気分だったんです!!その格好から推測するに魔剣士さんですか?お気遣いありがとうございます!」


 明るく笑顔を作り話した。


「家出か?なら、俺が着いて行ってやるから、家教えろ」


「嫌です....戻りたくないんです」


 又もや顔を俯くと、俺から目線を逸らした。


 はぁ、何か複雑なの持ってんのか。


 面倒くさいが、事情でも聞いとくか。


 これ魔剣士がする事なのか?リヴェナ先輩に聞いとこ。


「まぁ、事務所に来てもらえるか?そこで事情聞くよ」


「ありがとう!!」


 少女は、頬を赤く染めた。



「で?ここに連れてきたって訳か?」


 リヴェナ先輩は、明らかに面倒くさそうな顔をした。


「はい、困ってそうだったので事情を聞こうかなと」


「ま、魔剣士騎士団が関わる理由があれば、泊めてやる。丁度アッカレンが研究でここ離れているからな」


 顔を頭で覆い言った。


「へぇ、離れてるんすか。ならリヴェナ先輩の寂しさを埋める為に丁度良いっすね!!」


 すると、リヴェナ先輩は真顔な顔に豹変した。


「お前、今日飯当番な」


「え?昨日したじゃないですか!今日はリヴェナ先輩の当番だろう!!」


「黙れ」


 と一喝され今日の飯当番は、俺に決定した。


 そして、少女が話し始めた。


 名前は、ラリと言うらしい。


 どうやら、家出をしたらしい。


 うん、予想通り。


 だが親からは、イジメられているらしく、そこから逃げ出してきたらしい。


 他に頼れる所もないので、ここに泊まらせて欲しいのだと。


 まぁ、俺は良いんじゃねって思う。


 魔剣士の他にこの国の治安を維持しているのが、治安隊がある。


 治安隊は、主に魔物以外の人間による事件、事故などを担当しているらしい。


 そこに助けを乞うても、100パー親に送り返されるだろう。


 それ程、治安隊には余裕が無いと言う事だ。


 リヴェナ先輩もそれを知っているから、渋々泊まることを承諾された。


 まぁ流石にそこまで鬼ではないか。


 ラリは、家事全般をしてくれる事になり、俺の飯当番は華麗に避けれたと言う訳だ。


 ナイスラリ!


 で、ラリの寝る所は、アッカレンの部屋になって、少し小汚いが許せ。

 

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