戦争の予感/ヒロイン?タイム(※違います)
ちなみに題名を一度、時間と書き間違えました。まるで暗殺教室。
「ばっか!! お前何してんだよ」
「な、何もしておらんっ! 断じて我はこんな趣味ではないぞ!! 断固として抗議する!」
宿に戻ってみれば……服を乱れさせ、荒く、甘い息を吐く名無しが、床で顔……いや、体中を赤くして倒れていた。
…………………………………
ことの発端は多分だが、名無しの性癖……? 体質……? らしい。
「むぅ、疑われ他のが心外なのだが……」
「いいから教えろ間抜け大魔王」
「っ〜!! 貴様我を……っ! ま、まあいい」
ンンッ、と咳払いをし、くしゃみすら忘れた間抜け大魔王が喋りだす。
「名無しはとある戦闘民族的野蛮種族の、唯一の生き残りなのだ」
「ベタだな」
「だまれ! 全身結界人間! とにかくだな、此奴は種族的な本能があって……」
ついに咳払いすらできなくなった間抜け大魔王様は、一つ間をおき、
「戦争が近づくと自然と発情するのd「ド変態じゃねぇかっっっ!!!!!!!」
……………………
そんなこんなでまとめてみれば、戦争が近づきそうだから種族的特徴? 体質? で発情してるそうだ。
つまり、戦争が起こる、というわけだ。
「安心せい、我らがいれば並大抵の敵は相手にもならん。貴様は玉座に踏ん反りかえっておればよい」
また。
まただ。
雪梅も言っていたが、ボクは戦ってはいけないのか? なぜ部下が味方が死んでいくのを見ていなければならない。
それを止めてこその主人ではないのか?
「ふむ、まあそう言った悩みは時間が解決してくれるだろう。だから、今は経験を積むとよい」
彼らは、まるでボクの先を見ているようだ。ボクの、行先。未来の状態を。
それをなぞるように。
「とりあえず、警戒すればいいわけ?」
「そうだな。だが、決して貴様を中心とした戦争とは限らん」
……………………………
夜道が非常に涼しい。
前は朝を走り抜けたっけか、カレンが。
『? あなたでしょ? 認知症かしら? 頭、点検しておく?』
工具を持ち構えるカレンが頭の中に浮かぶ。いやいやダメだよ、絶対能壊されるじゃん。
『ちっ』
舌打ちしたよ!? この子怖いっ!!?
「戦争……」
『どうせ……』
カレンはどこか寂しげだった。
戦争なんてものに興味はない。最近話すことさえなく心の奥底あたりにでも放り込んでいた『復讐』。それこそがボクであり、それ以外に対して興味はない。
あとは妹たちと元の世界かこっちの世界でゆったり暮らせればそれでいい。
「ふわぁ……」
『眠気……いいわね、私なんて……』
そうか、カレンは常にk¥おきており、かつ常に寝ている。スキルのせいで。
「そっか……」
『そうよ。ほんと……』
でもまあ寝れるんでしょうけど。てか常に寝てるんだからいいじゃん。
疲れがたまらない、ってことだし。
『だまらっしゃい!』
寝る、という行為は、体力魔力を回復させることにもつながる。
まあ誰しもが回復できる、なんて都合の良い話はないにせよ、カレンはそれに当てはまる。つまり、魔力も体力も常に回復しているのだ!
「はぁ……」
なぜボクの周りには問題しか起きないんだ……。復讐の用意すらできんし、しても全部台無しにさせられる。
ノルンのところにいた十一人の部下? たちもみんないなくなったし、『守衛の大罪』なんてどうでも良い組織と対立はするし、本当にいい加減にしてほしい。
この際単体で乗り込んでもいいのか?
『※二人よ』
米印つけんでよい!!
『うるさいわね、気分よ』
なんとも現代チックな気分だなクソやろう!
『近代といってほしいわね、ここの現代じゃ低レベルすぎるんだもの』
文句言ったよ!?
『ううせぇなこの野朗』
酷い!! この子酷い!!
『脳壊すぞクソ野郎』
恐ろしい子っ!!
今日も思考できずに夜が明けそうだ。
カレンちゃんはヒロインなのだろうか、それとも兄妹枠なのだろうか……




