表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

90/100

アルマ

アルマ……

「全く……厄介な……」

「? そういう顔じゃないっぽいけど?」


 ティオが去った後、彼の前の席には、金髪に赤いドレスコートをきた女性が座っている。

ちなみにアルマとティオは普段から謎の厨二病ごっこ的行為をしていることがある。渋々(友達が少ない……というかほぼいないティオに)付き合っているも、たまに嫌気が差すことがある。

 女性Qってなんだっっっ!!! これが率直な感想であった。


「女性Q……わからないわ……?」

「『大物狩り(ジャイアントキリング)』は専門じゃないからな」


 暗にそれくらいちょっと考えてみればすぐ出たわ、というかお前も考えろ、という風な言い方なのだが、まあそれに気づくほどこの場違い金髪赤ドレス野朗は鋭くないだろう。


「………あ、うん……」


 気付いたらしい。

それをみて、アルマは微笑む。彼にしては、珍しく。


 アルマの顔は、いつになく嬉しそうだ。

彼は笑うことが珍しいわけではないが、基本愛想笑いしかしない。微笑むなど論外だ。微笑んだ日は数えれるほどしかないだろう。


「本職から見てもできそうにしか見えないけどね……」


 アルマの対面に座った女性、彼女は、暗殺者だ。それも大物専門の……。

今までに殺めた国王たちは数知れず、時には王女を誘拐して、苦痛に泣き叫ぶ姿でアルマと一杯やろうとしたような変人だ。


 ついでに言えば、彼女は少女趣味だ。重ねていうが、彼女は女性だ。男性では決してない。

要するに同性愛者……ではなく、両性愛者だ。


「だまれ快楽拷問女」

「あは☆」


 笑顔を作り、小首をかしげる。彼女の顔に、笑みはあっても、その心は全く笑っていない。むしろこれ以上何か言ったら殺すぞテメェ、という気迫がびんんびんしている。

まだ快楽殺人女と言われないだけマシなのだが……。


 が、そんな仲が許される関係でもあるのだ。


 彼女の名前はクロエ。姓はない。

アルマとは、幼い頃からの関係である。


 余談だが、アルマの実年齢はクロエと悪魔どもを除き、ほぼ全ての人が知らない。

が、それは聞かれないだけで、彼はそう言った情報に関してはめっちゃオープンだ。


「無愛想だからあの子たちに距離を置かれるんだよ?」


 クロエは意外とズバッと物事を言っちまうタイプである。

アルマにはさほどダメージにならないが、実を言うとこんな正確であるがゆえに、追いやられている人間に声をかけるのが禁止されているのだ。


 そのせいもあり、彼女は寄り添うことを大して知らない。


「そうか。生きているなら、それでいい」

「むぅ……生きているとは言ってないのに……」

「てた、じゃない時点で基本、お前は現在の話をしている」


 え? と自分の過去を振り返り始めるクロエ。

ちなみに彼女の記憶力は非常に悪い。


「……ま、まあそれはそうとして、質問いいかしら?」

「あぁ。いいぞ」


 クロエはまるで〇〇くんに好きな人はいるのかしら的ノリでアルマを見据え、口を開く。


「あなた、全面戦争を起こす気?」


 クロエは、話だけは聞いても、詳しい話までは聞かされていない。

故に、断片的な話と、アルマ、という人間、自分が関わるという点を考慮して、導き出した答えなのだ。


「……どっちよ?」


 どっち、というが、二択にされてない以上、答え方がわからないアルマ。


「まあ、起こすか起こさないかで言えば起こさない……いや、起きない。まず戦争であって全面じゃないからな」


 ……………………、と。クロエの時間が止まった。





根本的に、彼女の脳は老化しているらしい。


このご時世にこういう系の話書くのは気が引けますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ