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84/100

クルシア少年

甘酸っぱい系描写は大の苦手だ。

勘弁してくれよぉ……。

クルシア少年に向けて、大歓声が沸き起こる。


 やばい、やばい、やばいっっ!!

何あいつっ!


 最初っから、ある程度削って、自分が3回死ねて、その上で実質13秒間以上の無敵時間があることを最大限利用して勝って見せた。

やばいっっ!


『あー、ハイハイ。そっすねー。すごいっすね……』


 全く。素直に叫べばいいのに。

何考えてるんだろ?


『対策。クルシアのやつ、接近戦になった時点で、不屈のバカとでも思わせようとしてたんだろうよ。見事にアルティナが引っかかった。そして、予想外なことに、アルティナの方が先にガタがきちまったんだ』


 そっか。アルティナは、自分は接近戦慣れしている、とわかってて、体の動かし方をわかってるから、消耗が少ない、って勘違いしてたんだ。


 でも実際には、クルシア少年が、消耗させてたんだ。うまく、食いつくような場所に立ち、そこで無理な動きをする。気づかれないようにチクッと攻撃したりして……。


 見た目からは想像もできないほど柔軟な発想をお持ちなようで……。


 はっ! つーか、稀有のせいで熱が冷めてたっ!


 全く、油断も隙もありゃしない。


 あ、そうだ。次の試合私だ。



さっさと用意せねば。うーん、よし、ドレスで行こう!


まあね、どうせ最悪の場合は着替えれるんだし。





 それだけ考えて、控室方面へと足を向けた。




…………………………………

クルシア少年とアルティナ女子のその後の話。


「ありがとうございました!」


 控え室前で別れるとき、クルシア少年は、アルティナ女子に向かってそういった。

二人とも、ここに来るまで、試合が終わってからずっと無言だったのだ。


 クルシア少年は、試合の疲れは何処へやらと言った元気な顔を見せていた。

試合の時に見せていた、猛犬のような顔から一転し、子犬のような無邪気ささえ感じられる。


「…………ありがと」


 アルティナ女子は、少し顔を赤らめ、そう言い返した。

負けたことに納得はいかないが、負けは負けだ。それくらいの思い切りくらい、きっちり付けられる。


 けれど!!


 試合中に、いくら作戦のためとはいえ! なんの遠慮もなく! 女性に抱きつくのは違うと思う!!


 彼女は、そんなことを思っていたのだ。

どうしても、彼のことを意識してしまいかねない。



 エルフという種族は、稀有が説明した通り、森の守護種族である。

そして、エルフは、実力主義社会でもある。もっと言えば、実力のあるものほど、好かれやすいのだ。


 立場? 品位? そんなものはどうだっていい。エルフにとって大事なのは、力と顔である。まあ結局顔が入ってるし、本当に実力主義なのかはわからないのだが……。


 アルティナ女子の胸の音は、早くなる一方であった。




…………………


ぬ。

ヌァ……。


「あっ! どうも、カレンさん! 自分クルシア=バーンって言います!」




ヌァんだこの少年はぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!!?


 普通にかわええええええええ!!


 子犬!子犬だああああああああああああああああああああ!!!!!!!!


いい!!!!!! TTMII(とてもいい)!!!!!!










アルティナ女子の鼓動が落ち着き始めそうな頃、カレンの心がHIGHなダンスを踊り出していた。

 


勘弁してくれよぉ……。クル×アルはなんかお似合いだからやっちまえって。

第一試合からこの調子で……本当に大丈夫か……???


 カレンちゃんはものすごく可愛い物好きです。ごち○さのOPだけで発狂・尊死するタイプ。


願わくば評価欲しいです。

そしてなんだかんだで372ptに八万pv!

感謝してます! 嬉しいです!!

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