ドラゴン退治4
もう一回言うけど、ドラゴン要素大してない。
せめて1週間くらいは連続で投稿したい……
空で行先を見守っていた外套の少女は、ブレスごと滅びの力をくらい、それが口から脳へと届き、絶命したドラゴンの頭の上にフワッと降りる。
見開かれた彼女の目は、赤黒い結膜に、黄色の虹彩、黒の瞳孔であった。
先ほどのドレスはどこへ行ったのか、マフラーに黒のコートを腰の部分で上からベルトをしていた。女性よりも、少年が着ているような服装をしていた。
「君だれ?」
「わう」
犬の真似をしてみた。
別段ウケもしないし、滑るわけでも無く、完全にスルーされた。
少し、悲しかった。姉とか妹は笑ってくれたんだけど……。
「名乗る名前がないけど」
「………あぁ」
大体誰かは察したようだが、まだどこか疑いの目を向けられている。
それよりも、何が起こっているんだろうか。さっきから炎を無効化するのはまだ当たり前としても、明らかに異常なことが起こってばかりだ。
一番意外なのは、まだ起伏のある女性の身体でありながら、男性の意思であるはずの鬼灯稀有が目覚めていることか……。
一体この人間は、なんなんだろうか。普通あるはずのない、スキルを生み出す行為、明らかに人知の外に足を踏み入れた火力、そしてステータス。
そりゃあ私だって強いし、勝てるかって言われたら五分五分かもしれない。でも……。
「えっと……速くない?」
「あなたには劣りますね」
声をかけられた。馬鹿にされてるような気分だ。私は飛べるから速いかもしれないけど、走りで比べたら、追い越される気しかしない。
一言で言い表せば、化け物。そこが見えない。一体何人の命を背負っている?
あの巨魔とまで言われた神子が彼についたのも頷ける。戦う以前に、見てるだけで、彼こそが勝ち馬ではないかと、錯覚してしまう。そして、戦えば、自分の小ささに負ける。
そう。
勝てるわけがない。そう感じてしまいざるを得ない。さっきの女がなんだ。あれ、掃除時とかなくても別にどうなったんじゃないかな……。
もし、ここで襲い掛かったら、自分は勝てるだろうか……。気になる。この人と、戦いたい。
「まあ、いいや。とりあえず着替えたいからどっかいってくれる?」
「は、はぁ……?」
あのドラゴンでも解体して、待ってることにした。
……………………
Side.鬼灯
……………………
何あいつ。見たことないんですが。なんですかい。呼び出して二日と掛からずくるとか頭おかしいんですかいな。
これだから……。
それよりも、着替えってどうすればいいんだろ。えっと……まずそも僕の服は何処に??
えっと、あの、なんて呼べばいいんだろかい。あの魔女さんに聞いてみればわかるでしょうかい。あれ? でもどうやって声かければいいんだろうか。
心に耳を傾ける的な感じかな?
…………。
いや、やっぱそんな簡単n
『なに?』
iできてしまうんですね、これが。
え? ビビってないよ。ビビってないからね??
『どうせ服でしょ。あんなもん燃えるに決まってるじゃない』
有機物だし……とかぶつぶつ言ってるけど、困るんですが……?
いやまあ確かにそこまで清潔とは言い難いものだったし、ぶっちゃけ洗濯あまりしてないっていうか似た服を着回しておりましたけれど……。
まあいいや。別にこの服じゃ困るわけじゃないし。
ところで不機嫌なのはなぜ……。
『下を見ろ』
…………? 下?
あり、見えない。なんやこ………
あれぇ〜……ボクってこんなに……よし、気のせいだ!
いやぁ〜……戻れって言われても……。意識あると変えれないらしくてですね……
『最、低』
………まさか自分自身に軽蔑された上に最低と言われる日が来るとは……。
でもまあ気になるわけでもないですし……
『あっそ』
も〜……やだ。こいつ嫌いっ!
……………。
少し、沈黙が流れた。
ふと。思い出した。
なにが面倒だったか、だけど。
そうだ。名前、つけないとね。
『言われるまでもないわ。カレンよ』
ちょっぴり寂しかった。でもまあ、カレン。うん。クリス、アリスときてカレン。全然いいと思う。むしろエリスとか考えてたわ……。
『………』
少し機嫌が良くなったかな。とりあえず、もうこのまま行こうと思う。あー、こんな時に前着てたやつあれば潰せるのに……。
さあ。戻ろうか。
……………………
……………………
戻ってみれば、ドラゴンくんが解体されていた。普通にグロいんですが。
血塗れの少女|(※145cm)が臓器片っ端から毟り取ってるの見てるとSAN値削られるんですが……。
「僭越ながら解体を始めておりました」
ちょっぴり敬語っつーかなんつーかになってるけど、特に違和感はない。
本当、ボク国語ダメだから。やめて。話術ってなに!? 本当やめてほしいよね!
うへー……くっさぁ……。すげぇ生臭ぇ……。人の方は大丈夫なのに、こっちは本当にダメだ……。何度嗅いでも鼻が曲がる……。アンモニア嗅いでる方がマシだと思う。
「かなり質がいいですよ。これとかほら、どうです? ここまで良いものはなかなかありませんよ」
やめろ、すごく良いものですとか言って臓器を掲げないでくれ……。普通に怖いし服汚れるっつーに……。本当、この服も使えなくなったらどうしよ……。
『大丈夫だよ。どうせ魔法付与で弾いてるし』
うおおおおおおおおおおお。天の声? なに? 嬉しい! 洗濯費が浮く日が来るとは……!!
『………そ、そう?』
ちょっぴり喜んでませんかね。あんがとあんがと。
いやぁ、本当、匂いって取れないからね。昔炊飯器でパエリアやったら一週間くらい炊いたコメからパエリアの匂いしたし……
「ただ、頭部が砕けすぎてて……」
ごめんなさい。
「大丈夫ですよ。牙は残ってますし、それにこのタイプのドラゴンは頭部にあまり良いものがないんです」
絶対嘘にしか思えない……。
いやまあそれで良いなら良いんだけどさ……。
それはそうとして、こいつ、こっちを見て他に何か言うことがあったような……とぼやきながら考え込み出した。
そして、ふと。
「ところで、ご友人ですか? 団体で来てますけど」
え?
午後は雨らしい。




