手紙
登場するわけないでsy((すいません調子乗りました
遊戯王とは違うんだよ!(遊戯王をバカにしているわけではありません。むしろ楽しくみてたほうです)
えー、手順は簡単。
紙と金とペンを用意します。
手紙を書きます。↓内容
『ねぇねぇお嬢ちゃん、おじさんと遊ぼうか?』
ギルドに提出し、やってくるのを待ちます。
はい以上ォ!
なんて簡単なんだろう。これぞ理想(とはかけ離れた)の異世界!
本当なら魔法陣でも書いて「召喚!」なんてやってみたいお年頃……からおよそ四年ほど過ぎたけども………。
とりあえず手紙を真面目に書こう。『ねぇねぇお嬢ちゃん、おじさんと遊ぼうか((はぁはぁ』なんて書けるかっ! おじさんって歳でもないし、勘違いされて殺されそうだ。
そうだなー……。用事があります、とか適当なこと書けばいいのかな……。ぶっちゃけこの世界のそっちの常識は知らないからなー……。まあ元の世界の手紙常識も知らんのだけれど……。
拝啓と敬具しかわからん。
ん〜……でも一応組織所属ってこと?にはなってるから、威厳?を示したほうがいいのだろうか……。でもなー……なんか対等ならいいよ、みたいな終わり方したし(手紙で)
ちょっと迷うなぁ……。
まあ友人に出す感じで出せばいいかな。
きてから盟友だか構成員だか幹部だか、きっちり落とし前つければいい。
落とし前の使い方あってるか知らんがまあそれでいいや。
けじめ? 知らんがな。
『久しぶり……ってほどでもないのかな? 教えて欲しいことがあるから、来て欲しい。』
これでいいかな。ぶっちゃけ文才はない国語に才能はない字が綺麗くらいしか取り柄?のない僕の書いた手紙だ! 字が綺麗なのに内容薄くてしょぼい!
これをギルドに出す、と。
あ、そうだ。女王に外出許可もらわねば。
なんか無断外出はやめて欲しいそうだ。そりゃ国としては最高戦力?が勝手に出て行ったら困るわな。緊急事態がいつ起こるか分かるだけでもなし。神様(オティヌスとかアヌビスとかとは違うやつ)が教えてくれるわけでもなし。
そりゃ禁止されるわな。
ただ、一つ問題があった。
それは……。
「勇者・鬼灯稀有です。女王様にお話があります」
これである。毎度毎度門番?部屋番?ドア番?知らんけどそれやってる兵士さんにこうやって言わねばならん。礼儀作法大っ嫌い!
「どうぞ」
どうせ受け流すなら女王様にお話がありますだけでもいいだろがい!
全くもう! 地球は平和だった……。
この国のトップは、国王ではなく、女王。召喚された時に女王がいなかったのは、やはりトップを急に呼び出した勇者の手前に居させるのは嫌なそうな。
そりゃねぇ? 実質身元不明の人物でどういう行動でどういう力を持っているかもわからんのやし、疑って当然だとは思うけど……。
礼儀作法マジわからん。
「あら、稀有さん」
そして何よりこの女王、とにかく軽いのだ!
そのくせに周りにゃ親衛隊なのか近衛なのかがいるからこっちは礼儀を気にせにゃならん!
「………」
ダメだ、なんて返せば、切り出せばいいかわからない!
「無理して礼儀を気にしなくていいんですよ。異界とここでは礼儀作法も違うでしょうし……」
「あ、ありがとうございます」
下手に話すといけないのは変わらないだろうけれども……。
「それでですね……」
あ……あれ? そういえばボクってこっちにきた異界の人間になる。
なのに、誰に手紙を出すと……?
「あぁ、外出したいならどうぞ。この国にはクトルスとティオがいますから」
クトルスというのはしょちょーの名前だ。意外と堅苦しいが、中身はただの魔術ヲタクだ。体型が細めだったりちょいと筋肉質だったりするから、魔導騎士かな? とか思ってたけど……。普通に魔導士だった。
ティオってのはちょっとわからない。どこかで聞いたような聞かなかったような……。
「それでは……」
「えぇ、我が国を楽しんできてください! 人との親交も、民からの信頼も、全て勇者としては、大切ですから!」
催促したようで悪かったですね、と付け足したが、まあ別に催促ってほどでもないとは……思う。
人との関係も大切にね、って言いたいわけだし、人と関係を作ってこい、って暗に言ってるわけでもなさそうだし……。
さ、気を取り直してギルドへ!
「こんにちは、依頼ですか? 登録ですか?」
「依頼です。手紙を出しに来ました」
手紙を出す、という行為は『依頼』にはいる。
『依頼』ってのは要するに、依頼をしに来たのか、既に登録しており、受けに来たのか、という意味である。この依頼をしに来た、ってのはギルドで請け負うことのできること全般を、大体やってくれる。例外もあるのだとか……。
これがMMOなら時間も立たずに返事が来るのだろうけれど……生憎そんなご都合主義なわけではなさそうだし……。
「わかりました。では、中身を確認しても?」
「どうぞ」
どうせ大した内容でもなければ友を呼ぶだけの大したことのない手紙。ん? なんか言葉がおかしい気がするけど……。
気のせいだろう。
よし、提出も終わったし……。帰ろう! シャイが待ってる! いやまあ待ってるわけではなさそうだけど……。
と。くるりと踵を返そうとしたとき。
「あの、こちらの依頼を受けてみてはどうですか? 達成されましたらBランクとして復帰する許可がおりますが……」
そういえば昔Bランクになったはいいが、ずっと貢献しなかったせいで……というか出来る場所にいなかったんだけど……そのせいでCランクに落とされている。
特に落とされたこと自体、どうでもよかった。
ぶっちゃけギルドでやりたいことはやったし、必要性は今ではないし。
とりあえずで依頼に目を通して……。
はい、受けたくない。
何、Bランク復帰でドラゴン倒してこいって? 無理だろ。ふざけんなって。ドラゴンって懐かしいけどさ。
スタンピード以来かな?
まあやるけどさ! こんな危険な……のかは知らんけど……奴がいるならこっちとしても勇者ではなく謎の冒険者Aがやりましたってことにしたいし!
「じゃあ受けます」
前も言ったけど、こういう話、中でどんちゃん騒ぎしてたり会議してたりする他の冒険者には聞こえない。受付中の人と受付嬢を起点に防音効果も作用している。
秘密が好きなそうで……。
それにしても、ドラゴン。期限は一応一週間ほど。別に破っても問題はないそうだ。達成……討伐さえできれば、だが……。
うん、あれだね。まあ実験台になってもらいましょう。
手紙ってどんな感じで出せば……。




