鬼灯稀有、復活
塚原くんの出番は前回で一旦終わります。
ここからは正統派主人公(意味知らないけど)稀有くんのターンです
神界から出ることに成功し(出れない人もいるらしい。最後の試練は運だとか)、
わーい、解放されたー。
と思ったのも束の間だった。
「ゆ、勇者様! どうか我が国を……ひいてはこの世界をお救いくだされ!!」
は?
1
オティヌスの試練を突破した後、なんとびっくり。
また召喚されました〜。
どーゆーことだろーね? って思ってる。
何? 僕、人生で何回召喚されればいいの? ふざけてる? ふざけてるよねぇ?
ま、選t……。
…………あれ?
なんで選定落ちのこと、聞かなかったんだろ……???
ああああああああ!!!! 何デェや! なんでこう大事な時だけコウナルンダアアアア!!
よし、開き直ろう。
ボクは何も悪くない。
さて、冷静になろうか。
まず状況確認をしよう。
ボクは確か、オティヌスの白い部屋?みたいなところの出口の扉を開け、外に出た。そしたらまた召喚された。
うん。ここまではいいんだ。
聞いた話じゃ、東、西、そして今までいた中央大陸の三つの大陸があるんだと。
ここ、西大陸なんだって。
アンレェ?
もう確信犯だよね? 絶対仕込まれたよね、誰のせいかはわからないんだけどさ。
城内は前の時と違って、豪華ではなく、どっちかというと貧しいイメージ。
もちろん、レイガスの王都がすごいだけなのかもしれないっていうのはあるけど。
それにしてもなんていうか、こう、傲慢さがない。
一言で言い表すならば、礼儀がなっている、に近い。勇者?を道具として見ているか、人として見ているかの違い、に近いのかな?
貴族は貴族らしい?服をしてはいるものの、どこかイメージと違う。
なんていうか、貴賓はあれど華やかさはない。あ、これ何回目だろ……。
レイガスの王は頭は良かったが、判断がアホだった。まあそれもボクの主観だけど。
それで、ここどこ?
2
西、東、そして中央。中央にいた頃はあまり実感がなかったが、魔王というか、邪神というかは、確実に存在している。
魔神と邪神の違いもよくわからんけど。
魔王は人類に敵対せず、友好的に接している、ただの魔族の王であり、邪神、こっちが人の生活を、生命を脅かそうとしている……とか。
そして何よりも、魔神の存在が大きかった。
魔神というのもいくつかある。
一つ、他世界から力を使い、強制的にやってきた魔神。
二つ、この世界に元来から存在している、悪魔たちの中の七人。
三つ、人から成り上がった、邪神。それが人、魔族など、支配者階級の生命を一定数以上殺戮したもの。
この三つに分けられる。一つ目の魔神と三つ目の魔神は、世界の違いがあるだけで、実際は同じ存在である。
が、決定的な違いがある。それは、世界によって魔神へのなり方、生まれ方が違うという点だ。
魔王から選ばれたり、人が一定以上の修練やら犠牲やらを払ってなったり……。
そういうもの……らしい。
邪神殺し。召喚された勇者には、そんな加護?みたいなのがついている。
邪神の味方……つまり勇者が倒すべき存在と相対するとき、ステータスが二倍にも上がるそうだ。
が、倍率×倍率の原理は入らないらしい。
ところで報酬でもらった『参拝』とかいうスキル、4連で同じ部位へ攻撃した際に、ダメージが9倍になるらしい。しかも、続けて別の部位、また同じ部位へ4連すれば効果継続+重複するため、81倍になる。限度は4×4ので、要するに四回重複したら数値がリセットされるらしい。
さらにさらに、ステータスが常に1.3倍。ぶっ壊れ性能だが、神に勝ったものへの報酬だそうな。
ところで……。
「…………」
一緒に召喚されたずーーーーっと恥かしそうにもじもじしてる小娘さんや。
「な、なんでしゅか……」
噛んだ。顔が見る見るうちに真っ赤に染まり上がる。
そして次の瞬間、記憶に懐かしい光景が見えた。後ろに後退り、本当にちょっとした段差に、つまずき、転んだ。
「大丈夫?」
そっと手を差し伸べる。無理に刺激すればさらに大変なことになる。下手をしたらこの国、滅んだりするんじゃ……。
「ひゃ……」
ひゃ?
「す、すいませんん……」
なんだ。驚いただけか。
いやまあ驚いただけってのもアレなの……ん?なんで驚かれたの?って方が自然なのかな?
「あ、あの……アヌビス様が……こ、これを……」
………うん? 贈り物ってわけだし受け取るけど……。あれ犬神みたいなもんだよね?
それが何をどうしたらこんな、黒い狐のお面を送ってくるのかな?
これ捨てていい?
正統派の意味って何?
アヌビスのこと犬神っていうけど絶対失礼だと思う。神を敬えよ、稀有くん。
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