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闇夜に紛れし閃光Ⅺ

 で。


 この後どうしましょう状態のボクなんですが。

まずは『初雪』に説明をしたほうがいいのでしょうか? つかさっきから本気で視線が刺さる。まだ妹が布団に入っていたのを親に見られた時の方がましだった。


「大丈夫です。私はあくまでもあなたの直轄であり、『七星』ではありませんので」


 といってくれているのだが本音はどうなのか。

アイリス曰く雪梅とも関係があるらしいし、いつか後ろから刺されないかな? ちょっと怖いんだけど。


 まあいいや。

刺されたら刺されたでどうにかなるだろうし、つかそっちの方が楽でいい。相手の本音がわかっているほうが過ごしやすい。というか、最悪の場合そういう人の心を読めない、という自分の現実を破壊すればどうとでもなる気がする。まあそんなことまでして気になるようなことではないのだけど。それに変なことがみえたら悲しい。


 さて、これからどうするか。というかそっちが本田位だったような気もするが。


 一つ、兵士を連れて国に潜入。


 二つ、このまま『初雪』と一緒に後略。


 三つ、このまま何気なく並んで旅人として潜入。


 どれでもいいのだが……。

まず二つ目は論外。まだ国内に勇者がいる可能性があるので危険は否めない。それに『初雪』はまだ成長途上。まあ、いろんな面で。個人的な部下としてはこれ以上成長しなくていいです。目立つんで。


 次に三つ目。

目撃情報はない。こんなこともあろうということで変装してある。まあ獣人やエルフがいると簡単に見抜かれそうだが、ぱっと見いなかったはずだ。


 さて、ここは日詰の案で行こうか。

一応、『初雪』に確認を。


「『初雪』第一案でいいかな?」

「…………」

「あの、苛ついてるのはわかりますので、とりあえずこのあとのことを………」

「はあ、それでいいと思いますよ。あとでなにがあったか話しましょうね」


 笑顔が怖い。笑顔が怖い!

大丈夫。大丈夫なはずだ。ちゃんとSTに差があるから大丈夫なはずだ!


 しかし、ST差も馬鹿にできない。例えばボクの過去として、ダンジョンのスタンピード。あの時、ST差が余裕で5000以上あるボスの速度を圧倒していたりした覚えもある。STってあくまで補正値かなんかで、本質的な力はべつなのだろうか? いや、あのボスって確かドラゴンだった気がするし、古龍だっけか? それだったら補正値ゼロでも殺される可能性が……。考えないようにしよう。


 というか『初雪』って魔神族がどうのこうのとかってアイリスがいってなかったっけ?

まあいいや。


 まずは目先の問題を片づけるか。

ってあれ?


「『初雪』、兵士さんはどこにいったのかな?」

「もう帰りましたよ? あれ? みてなかったんですか?」

「ボクは君ほど動体視力がよくないんだが」

「きたえろや。どやどやぁ」

「なんっ………」


 少しイラっと来たのは秘密だ。

ところで今少し『初雪』が未発見地帯をみせてくれた気がする。


 それよりも兵士がいなくなった今、どうしても第三案しかなくなってしまった。

こっちの問題を先に片付けなくてはならない。例えばの話だが、ボクがもし、『初雪』と旅人として入国したとしよう。しかし、入国審査で下手なものがあった場合、身バレしないか?


 この世界には真偽官というものがいる。

少なくとも、各国に十人以上入るだろう。冒険者組合ことギルドも保有している。特異体質だそうだが、そこまでいないわけでもなく、出生確率はたかが一万分の一。この世界の人口は地球の十倍以上。730億人。むろんこの世界の広さも地球の比ではない。あのリヴァイアサンが人間の家程度にできるほどの広さを持つ魔界をいれれば、人口はかわる。人口は人分しかいれていない。魔神族やら魔族やらそこら辺を込めれば数は変わる。まあ魔族はエルフやら獣人やらを含む割に、人の半数程度なのだが。それはまあ繁殖力の違いがあげられるだろう。


 この世界で人と魔族。であう確率は人の方が圧倒的に多い。

まあそんななかで一万人に一人という確率。まあ確率だ。実数的には少し減るだろう。本当に一万二一人なわけがないし、これはあくまでも今まで『初雪』が出会った人数から割り出しただけ。個人的に千万に一人くらいと思っている。


 そんな真偽官がいるとこちらとしても嘘がつけない。

真偽官は個人差もあるが、嘘を見抜く。個人差というのは冒険者と同じ等級制度。ちなみに二級くらいになれば国で雇われるくらいになるそうだ。三級でもギルドはほしがる。


 それくらいのものだ。

四級だと真実を混ぜた嘘、ていどのことまでわかるそう。


 あれ? てことはボク、その現実を破壊すれば……。

嘘、という現実を破壊して真実という幻想に昇華すれば。


 WOW!

ぱーふぇくとじゃねぇか。


 さて、それはそうとして、旅人として潜入するか……。


 ふと。


「陽動部隊から始める、とのことです」

「…………え?」


 戦争はもう、始まろうとしていた。

いやまあボクのせいで敵がいる、って認識をフィリエルに教えちゃったからすであっちも臨戦状態だろう。


「もう一つ、私の部隊長が勇者がでてこない、と」

「あっ………」


 そうか、臨戦状態なのだから勇者を外出から引き戻すに決まっている。出てこないんじゃない。出せないんだ。

今は勇者を国に置いておきたい。レベルアップよりもそっちを優先しているわけだ。


 当たり前だ。

宣戦布告をされて最高戦力である勇者を野放しにする国がどこにある。


 自分の作戦を自分で壊すとは………。

しかも身内にすら秘密にしていた作戦を……。


 というかメインはアイリスの救出。

まあそっちはジブリールの容量であってボクやノルンの容量ではない。


「はあ……」

「すいません……」


 部下に謝罪する社長の図でしょうか?


「代替案に移りましょうか?」

「はい……、ご苦労をおかけします……」

「いえ、大丈夫です。私はあなたについていくと決めましたので」

「さいで」


 陰に沈み込む『初雪』。

こいつはこうして移動できる。転移ではないうえ、体質扱い。ゆえに妨害は不能。魔術関連でもスキル関連でもないのだ。

 

 そして何よりも、移動の速さ。その速度はほぼ一瞬。影という扉を開けて次の部屋に行ったのと同義。実質影という影があいつにとっての部屋と部屋尾wつなぎとめるドア。自動ドアかな?


 それはそうとして、代替案。


 〈Keter〉は『七星』とは別の舞台を装って参戦することになっている。むろん、ボクが話しかけても他人面だ。


 それはそうとして、代替案が始まったならボクは真っ向から潰しにかかるだけ。


 そう、ただ、それだけ。



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