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闇夜に紛れし閃光❼

編集しました。


 ジブリールかわええ。ファンタください。

「ふわぁ、本当に殺してもしなねェな、アンタ」


 シャキン、と。

彼女のその不思議な利器が擦れる音が響いた。


「あはは、そういってもらえると、自信が湧くよ」


 そこでは、ボクが心臓を貫かれた状態で、立っていた。

正確にはもう貫かれてないけど。





 まあ何があったかというと、簡単に言えば死なない程度に訓練をしていた。

正確には暇つぶしである。今はフィリエル共和国に向かう道中。


 それでさえ、ただ短いような道のりではない。

というか、三キロや十キロの話ではない。多分、百キロの話だと思う。それを単騎で三十分を切るわけだし、ノルンはほぼ一瞬でつくこともできなくはないそうだ。


 やはり、ボクだけ普通なのかもしれない。


「にしても、歩いて行くと遠いね」


 というのは、やはり面倒事は嫌です派なノルンである。

ちなみに、ノルンは前世からの名前らしい。よくわからない人だ。一体いつの名前なのやら……。


「わ、私はいいと、思いますよっ……!」


 必死に謎のフォローをするのは無論、ジブリール である。

コイツは何かとボクを甘やかそうとしている節がある。一体何がしたいかよくわからない人だ。どっちかというとかまってちゃんにも思える。


 ん? 結局全員よくわからない人、という結論に至ってる? 気のせい、のはず……。


「あはは、戦力戦だし、温存は大事でしょ?」

「ま、そうだけどさ。それに、いざとなれば……」

「……………」

「そこで沈黙はやめて欲しかった……」

「日頃の行いやな」

「…………」


 ちょっ……、ぐうの音も出ないって……。普段何かした?ボク。

全く……これだかr……ゲフンゲフン。何でもありませんよ、ノルンさん。


 片手に反物質をコーティング状態で出されれば思考を停止してもおかしくないよね?


 だって、放り投げられたら多分あの量だしぃ? 一瞬で滅ぶでしょ。


「ぶすぅ……二人は仲がいいんだね……」


 不貞腐れたジブリール がそっぽを向いてしまう。

本当に度し難い奴しかいないな……。時雨との勝負は気づけば始まり、気づけば終わっていて、と見せかけて始まっていて……。もう対応だけでお腹いっぱいだ。


 なんでこんな癖のあるやつばっか仲間になったんだろう。

ボクはどこで間違えた?


「まだまだだなァ。この程度で仲よ……し? うーん、確かに微妙だなァ」


 えっと……え?

ボクこいつのこと友達とか思ったことないんだけど? 仲間意識もまだあまり芽生えてないし……。勝手に仲良し認定されちゃいそうな予感が……。いやまあ組織としては仲間だけど……。


 あくまで同志だし……。


 それは向こうも同じだったらしい。

即座に反物質を飛ばしてきた。というか、どうやって作っているんだ? 反物質っていうのはわかっても、生み出し方が見えてこない。


 なんか覚えたてのサルっぽい感じで使ってきてる感じがする……。


 つか危なっ! 肉眼でも確認できないほどの小ささでこの爆発力かよっ!


「目ェ良すぎんだろ……お前。何で見えんだよォ……?」


 うん?

確か【破壊】の効果じゃなかった? 現実的な視力を幻想レベルの視力に変換することと、認識力を幻想レベルに変換して、大体原子なら無理かもしれないけど、分子なら観測できるかもしれないし……。そんなにみえたら吐きそうだけど。


 そうでもしなければ、素の力だけで押し負けそうなのでね……。

さすがに組織のリーダーとして負けれんのよ、というか時雨ことシズには負けてはいけない気がsるんだよっ。


「さすがは反則者」

「何そのネーミング?」

「あ? 忘れてんじゃねェぞ? 俺様と戦ったときに使ったあの反則は今でも覚えてんぞ?」


 うーん、【破壊】のことだろうか?

あれって反則なのだろうか? スキル、というシステムに許容される範囲が、反則なのだろうか? 反則とは、システムの枠外にある、誰も手が届くことのない、神のみぞ手が届く場かと思っていたが……。


 まあそれもあくまでシステム内で獲得できる反則、ということを意味しているのだろう。

例えば魔神、とか……。


 どっちかっていうと奪命剣の方が反則だと思うけど。


「おい、それ見せてみろ。壊してみるから」

「秩序でもないのに壊してどうするの?」

「あはは、関係あるのかい?」

「ちっ……」


 とことん暗殺者というか……支配者というかな思考回路を持っているな……。


「襲撃もないし、とことん暇だな」


 そう、とことん暇なのだ。

ミニゲーム等はノルンが一人勝ちしてしまうし、追いかけっこなど、転移し続ける時雨が鬼になれば冷める。逆に鬼にしなければ捕まえられないし……。かくれんぼは元よりできないし、せいぜい誰が最初に共和国へ着くかなゲームくらいしかできない。


 が、それだと非常事態が発生しても手助けできないのだ。

まあこいつらが負けるような敵って逆に魔神くらいしかいないんじゃ……? とか最近思い始めたが………。まあそれでも力を均等に温存するべき、というわけだ。というか魔神自体そこまで理解してなかったりするんだけど……。


 とりあえず夜になったので野営をすることにした。

ぶっちゃけホイ〇イカプセル的なのがあるからテント張らなくて済む。テントがあるのかは知らんけど。


 そこらから枝と落ち葉拾ってきて焚火をつくる。

夜食は時雨が作ってくれるらしい。


「ん、いたい」


 なんか超常現象な調理場になっている。

食材はとりにいかないし、調理は遠隔。転移って応用性高いのか? 汎用と応用、どっち使えばいいんだ?


 結局途中でボクが手伝うことになった。

時雨のままならまだ心配はしないけど、シズとして調理すると手が小さかったりまあ他にもいろいろな問題で送れそうだし。てか指斬ってたし……。


 食材に関してはノルンたちが集めてくれた。

山菜シチューになったけど、この世界にシチューの、ルー?ってあるのかな? どうやって作るんだろ。牛乳とかそういうの持ってきてないし……。


 焚火かこってたbるのかなー、と思ったら各々が好きなところで食べるらしい。ジブも一人で食べるらしい。

さすがに食事まで付きまとわれなくて嬉しかったり寂しかったり……。

 

 ま、一人で食べるならやれることもある。

なんとなしに使ってるアイテムボックスから書類っていうか報告書っていうかを取り出す。アイテムボックスってなんかこっちに来た時から使えたのに、なぜかスキル判定じゃないんだよね。まあスキル判定だったら手を入れることができないんだけど……。


 フィリエルとの残り距離だとかなんだとか……。


 高校生にはわからんものが混じってるんですけど?

え、なになに? 政治状況?なんですかそれ? TVみない系の高校生にわかるようなものじゃないんですけど?


 いやいやいや、なにこれ?

誰が作ったの? てかノルn……あいつ何歳だっけ? えっと、前世の記憶と前前世の記憶をいれたら……150おぉばぁ?


 書類持ったままシチューを食べるだけになった。報告書なんて二度と読まない、この日改めて決意した。


 それはさておき、ちゃんと報告はうけなければ。


「初雪」

「ここに」

「現状を報告してくれる?」


 近くにあった木に寄りかかりながらそういう。

雰囲気っていいよね。


 初雪は正月に初もうでで使う浴衣を着ている。お面をつけてるが何なのかはよくわからない。

アイリスとこそこそ二人で集めたまだ二人しかいないボク直轄の部隊である。


「アイリスはまだ共和国に入っていません。また、フレアが陽動を装ってくれるそうです」

「へぇ、さすがは変態(フレア)

「え、ええ……。そして、フィリエル共和国ですが……、勇者召喚の儀式が、三年前にあったそうで……」

「なるほどね」


 国取りをするなら、三猿感鍛えられた勇者を相手にすることになる、と。

三年前となれば、あいつらとは比べものにもならないだろうし、うーん……。ノルンとか人員を割くのはめんどくさがられそうだし……。


「ケテルを動かすか」

「承知いたしました」


 さて、どうなることやら。

先に勇者を始末しておくよう、ケテルに期待するか……。


ケテルとはボクが『七星の闇』を結成すると同時に、アイリスとともに、密かに作り上げた特殊部隊みたいな奴だ。まあさっきもいったけど、まだ二人しかいない。初雪もその一人。というか片割れ?


 その戦力は計り知れないが、一応参考までに魔導騎士団を総出で戦えば勝利できる程度だ。

ケテルに関してはアイリスが呼び出した誰かの眷属だとかどうとか。


「報告ありがとうね。あと報告書もう少し簡単にしてくれる?」

「…………」


 あー、すいません。なんでもないです。



 焚火の方に戻ればみんな寝ていた。



一人、いわれもせずに、完徹で見張りをするのは、少しむなしかった。

 新しい部隊ができてたみたい。

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[気になる点] 国取りをするなら、三猿感鍛えられた勇者を相手にすることになる、と。 三猿感w 何が有ればこうなるのw
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