第4話;新たな仲間
第4話の削除について……
改稿だけにしようとも思ったのですが、かなり話の展開が変わってしまったので差し替えという形を取らせて頂きました。
お手数ですが、もう一度読んで頂けると助かります。
取り敢えず倒れていた彼女を安全な木陰まで運び、目が覚めるのを待つ。見た目から考えるに年は同じくらいだろう。
「ん〜……ここは……?」
「気が付いた?」
「はうっ……は、はい……」
僕は特に苦しそうに喋る様子も無い彼女に安堵して話を続ける。
「僕はフェイ、こっちの犬はセロって言うんだ」
「主、我は犬では無いぞ」
僕はセロの言葉を無視して話を続ける。彼女は少し気になってそわそわしている風にも見えた。
「君はなんて言うの?」
「モニアと言います、助けてもらってありがとうございます」
彼女は座ったまま深々と頭を下げる。
「いや、いいよ。たまたま通りかかっただけだし」
「そう、ですか……」
モニアは何処か暗い顔を見せるが気のせいだろう。
「家はここから近いの?」
「いえ、分かりません……」
「分からない?どういう事?」
モニアはキュッと口を閉して再び顔を暗くする。そして何かを決心した様子で僕に身の上を話す。
「私は呪われた子供なんです……」
「それは一体どう言う……」
(2章第1話参照)
◇◇
モニアが一仕切り喋り終えたところでその心中を察し、僕なりの労いの言葉をかける。
「大変だったんだね……」
僕はモニアの境遇に計り知れない悲哀な気持ちを感じる。
「それで家を出たけど、悪魔に人格を乗っ取られて今何処か分からないと……」
「はい……」
「それで?行くアテはあるの?」
その瞬間モニアはビクッと体を震わせた。
「な、無いです……」
図星だった様だ。一体どうやって生きていくつもりだったんだ?
(弱ったなぁ……女の子を見捨てる訳にも行かないしな……)
冒険に連れて行く、と言う手段も有るには有るのだが、やはりそれなりの力が無いといけない。
「ごめんモニア、見させてもらうよ」
「えっ、な、何をですか!?」
僕はモニアを『鑑定』する。
◇◇
モニア lv,10
スキル:『クズ』
まさかの結果に僕は驚かずにはいられなかった。まさか僕と同じ『クズ』を持っているなんて。それとなんでスキルが1つしか無いんだ?
その事は追々考えるとして、モニアに提案を持ち掛ける。
「僕達の冒険について来る気は無い?」
「ぼ、冒険ですか?」
「あぁ、僕は冒険者なんだ、それで色々な所をこれから冒険しようと思っているんだ。だからもう一度聞くけどついて来る気は無い?」
モニアはじっと考え込み、何か躊躇っている様に見えた。
「つ、ついては行きたいですけど私にそんな力は……」
「大丈夫!モニアは強くなれるよ!」
これはお世辞では無くほぼ確定事項だ。しっかりと戦い方を学べば幾らでも強くなれるはずだ。
「ほ、ホントですか……?でもいつ悪魔に人格を乗っ取られるか分かりませんよ?そのせいでフェイさん達に迷惑を掛けるようなことがあれば……」
「大丈夫だよ、その時はどうにかしてあげるから」
正直どうにか出来るかは実際に対峙してみないと分からない。だがほっといてもモニアは恐らく死んでしまうだろう、それだけはさせてはならない。
「つ……」
「つ?」
「付いていきたいです!私をフェイさんの冒険に連れて行って下さい!」
うん、これで暫くは大丈夫だろう。
僕はそっと顔の前に手を差し出す。
「これから宜しくね、モニア」
「はいっ、宜しくお願いします!」
モニアは僕の手をギュっと握り返し、力強く握手を交した。
こうして僕達の仲間にモニアが加わった。
そしてモニアを引き連れて、フォルセの街に帰るのだった。
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