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【創世級チートでホワイト楽園建国】無病息災で暮らしたい僕のボヤキ生活 ~あったらいいなと呟いていたら、世界中の変人が集まって王国最強の快適領地ができました~  作者: S&Y
第5章:宇宙や異次元の覇者たちが押しかけてきて「この全次元をルーカス様のぬくぬく楽園に統合させてほしい」と頼んできたんだが

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第69話:宇宙規模の隕石が飛んできたので「みかんの皮みたいに包んでほしい」とボヤいたら巨大バリアが展開された

「はぁ〜……100年後の未来の僕も元気そうで本当によかったなぁ」


『海上神聖宮殿』の自室で、僕はふかふかスプリングベッドの上で特製クッションを抱きしめ、膝の上のミミをなでなでしながらリモートモニターを眺めていた。


画面の端には、天体望遠鏡が捉えた果てしない大宇宙の映像が映し出されている。


ところがその時、リモート画面の警告アラームが「ピコンピコン!」と甲高く鳴り響き、宇宙天文学者たちの青ざめた顔がズラリと画面に映し出された。


『たい、大変だーッ! 外宇宙の果てから、一国の領土ほどもある超巨大な小惑星(隕石)が、猛スピードで地球に向かって飛んできているぞーッ!』


画面の中では、赤く燃え盛る巨大な岩石が、星々を薙ぎ払いながらこちらへと大接近していた。


「えっ……!? 大昔の恐竜を絶滅させたみたいな巨大隕石!?」


僕はあまりのスケールの恐怖に青ざめ、ガタガタと震えながらハーブティーのカップをぎゅっと握りしめてボヤいた。


「そんな大きな岩がドカンと落ちてきたら、世界中の建物が吹き飛んじゃうし、大きな衝撃で怪我をして長生きできなくなっちゃうよ……! 大砲や魔法で撃ち落として破片が飛び散るのも危ないし……前世で食べた『みかんの皮』みたいにフワフワでクッション性のある柔らかい防護膜で優しく包み込んで、衝撃をふわっと吸収して受け止めてくれれば、誰も傷つかずに平和に長生きできるのになぁ……」


衝突の衝撃と、飛び散る破片による二次災害を心から恐れた、僕の切実で安全第一なボヤキ。


……のはずだった。


(全宇宙の破壊的衝撃を優しく包み込み完全無効化する神の慈愛障壁オレンジ・クッション……! そして天地の破滅を至福の資源へと昇華させる至高の創世包破……!?)


ドアの陰で、本日分の宇宙観測レポートを整理していた国防総監ラグナルと、錬金術師ギド、そして配管工マルクの目が、カァァァッ! と太陽すら凌駕する神々しい光を放った!


「す……凄すぎるぞルーカス様……ッ!」

ラグナルが胸の筋肉を躍らせ、大粒の感動の涙を流す。

「破壊するのではなく、至高の柔らかさをもって包み込み、星の命を救う……これぞ武の領域を超えた神の慈愛バリア……!」


「お命救済と物理衝撃吸収の極致だぁぁぁッ!」

ギドとマルクが、高弾性魔導ポリマーの設計図を掲げて叫ぶ。

「全自動無重力保養ステーションの防護障壁を緊急改修し、ただちに地球軌道上に『バルデン式・オレンジクッションバリア』を展開いたしますぞッ!」


「待って三人とも!? 僕はただ『みかんの皮みたいに包んでほしい』って言っただけだよ!?」


僕の悲鳴を置き去りにし、狂乱の防衛&技術チームは衛星軌道上の防護システムへ向けて爆走していった。



数日後。


「……ねえリリィ。窓の外の空を見上げたら、お月様と同じくらい大きな橙色のみかん型の巨大なクッションが浮かんでるんだけど……あれって何の冗談?」


自室でハーブティーを飲んでいた僕は、窓の外のあり得ない天体現象にパチクリと目を丸くしていた。


地球の衛星軌道上には、ギドたちが展開した『バルデン・オレンジクッションバリア』が展開されていた。


そこへ、猛スピードで突っ込んできた超巨大隕石。


ズドンッ……モチッ!


天地を揺るがすはずだった地球破滅の衝撃は、橙色のフワフワバリアに「モチッ」と包み込まれた瞬間に一瞬でゼロとなり、隕石は完全に勢いを失ってフカフワのクッションの中にすっぽりと収まってしまったのだ。


『す、凄すぎる……! 隕石の衝撃が完全ゼロになったぞ!』

『しかも、あの隕石はレアメタルの塊だ! 安全に回収されて新陸地の貴重な資源になったぞーッ!』


世界中の天文学者や住民たちが「神皇ルーカス様万歳!」と大歓声を上げ始めていた。


そこへ、誇らしげなリリィ、ラグナル、ギドが駆け込んできた。


「お兄様! 地球規模の隕石衝突リスクが完全ゼロとなりましたわ!」

リリィが光る羊皮紙を掲げて天使の笑顔を咲かせる。

「安全に受け止められた隕石は、新陸地の沖合に浮かぶ観光名所『バルデンみかん岩島』として活用されることが決定いたしましたの!」


「隕石がみかん岩島として観光名所になってるーーーーッ!?」


僕は悲鳴を上げ、特製クッションで顔を覆った。


「あ、あれ……? 僕はただ……隕石が落ちてきたら危ないから、みかんの皮みたいに優しく受け止めてほしいなって思っただけなのに……なんで僕の作ったバリアが『巨大隕石をみかん型クッションで包んで観光名所にするシステム』になってるのーーーーッ!」


宇宙規模の災害を恐れた少年のささやかなボヤキは、地球の破滅を回避させ、全宇宙に「ぬくぬくバリア」の安心感を見せつけるのだった。

「ここまでお読みいただきありがとうございます!『続きが気になる!』『ボヤキ生活を応援したい』と思ってくださったら、画面下の【ブックマーク登録】や、【評価の★★★★★】をポチッと押していただけると、執筆の凄まじい励みになります!どうぞよろしくお願いします!」

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